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人生フラフラロンドン日記 ~Week 30~

ロンドンに来てから30週間が経過。10週の節目はやっぱり何だか身が引き締まる気持ちになる。ロンドンで過ごす予定の2年間が100週間ちょっとだとするなら、まだ1/3にギリギリ届かないぐらいなのに、最近はもはや終盤のように焦ってる。何でだろう! 9月になるとだんだんと夜も寒くなってきた。季節の変わり目は、前の季節の反省も新しい季節への期待も沢山。全て抱えて駆け抜けていくぜ2022。

今年もHomecomingsのクリスマスライブがある!「 年末年始に日本に帰省するけど、去年と同じ日程じゃ行けないな〜」とか思っていたら、今年は12月25日のクリスマス当日! 去年行ったクリスマスライブが本当に素晴らしくて、ずっと心に残っていたから今年も行けそうで本当に嬉しい。海外からだと先行抽選が行われるチケットぴあの電話認証が突破できなくて色々終わりですが、どうにかします。僕にもクリスマスの予定が出来ました…!イヴはうん…そうですね…。ハハハ…。

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今週というか今年1番のニュースかもしれない。エリザベス女王が亡くなった。亡くなった当日はいつも通りの平日だったが、午後に「どうやら女王の容体が怪しい」という速報が流れると、女王の静養先にロイヤル・ファミリーが続々と集まっているという情報が分刻みで伝えられていた。そしてそのままその夕方に崩御。あまりにも現実味がなかった。御年96才ということを考えると、いつ亡くなってもおかしくはなかったのだろうけど、心のどこかで「僕がイギリスにいるうちは亡くならないだろう」と思っていた。亡くなった翌日、街はエリザベス女王の姿であふれていた。バス停の広告も地下鉄の駅広告、様々な店舗、公共施設、ピカデリーサーカスの液晶でさえ女王の死を弔う映像が流れていた。

バッキンガム宮殿に足を運ぶと、どこも花で溢れており改めて女王が亡くなったことを実感する。在位70年ということは、今の僕とほぼ同じ年齢で国の象徴になったということだ。そこらの一般人の僕と女王を比べることは甚だおかしな話だが、戴冠にどれぐらいの覚悟を必要としたのかは想像がつかない。一個人としてシャキッとしなきゃという気持ちになる。

プラチナ・ジュビリーと崩御、同じ時にイギリスにいたことは貴重な経験だったのだろうと思う。お客さんとしてもイギリスで生活している今は、当事者として時代の大きな出来事の中にいることを実感した。

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Dr.Martensのポップアップイベントがあった。フリーイベントなのにウェルカムドリンクやライブ、靴のリペア、グッズの抽選まで全てフリーという大盤振る舞い。抽選の一等賞はマーチンの3ホールだったのだけど、眺めていると10人に1人ぐらいの感覚で当たっていて笑った。太っ腹。

リペアのブースが空いていたから、リペアを頼んだら自分のマーチンがツヤツヤになって返ってきて感動した。これがプロの技…。写真はソール。ライブではずっと観たかったEnglish Teacherが観られてよかった。今のUKインディーシーンは良いバンドが沢山いてやっぱり良いな…。ただこのバンドも名前が検索しづらい…(検索しづら若手バンド筆頭のSquid、Sports Team、Sorryしかり)。あとANUなるDJがECDのロンリー・ガールを流していてびっくりした。ロンドンで急に日本語の音楽が聞こえてくると「!?」ってなる。

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友人とロンドン博物館に行った。シティのど真ん中にあるのにイマイチ知名度が低い気がする博物館。もともとバービカンに行くつもりで、「近くにあるから寄るか〜」という感じで決まったので、僕も博物館の存在を知らなかった。その割にロンドンの成り立ちが分かる展示が予想以上に豊富で面白い。休日でも人が少ないのは最高。写真は400年前の消防士に扮する僕です。

バービカンではHarry StylesのAs It Wasロケ地を見つけたりする。

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ワールド・トリガーという漫画に未来が視えるキャラクターがいる。作品自体が好きという訳でもなく、今は読んでもいない。ストーリーも曖昧にしか覚えていないのに、僕は何故かそのキャラクターの「大丈夫だ、未来はもう動き出している」という台詞がずっと頭の中に残っている。不安になると、いつも不意にその台詞を思い出して、少しだけ安心できるから不思議だ。「友人と電話をして冬の約束を立てる。」、「友人と電話をして春の自分がいかに幼かったかを知る。」、どれもが未来の話だったり、過去からの今にかけて変わった話だったり、決して自分がどこかで置いていかれている訳じゃないんだなと嬉しくなる。やらなきゃいけないことも多いけど、また楽しみなことも増えていく。大丈夫、未来は動き出している。

いつくたばるか分からないと思って日々過ごしているが、来年の3月に大好きなDeath Cab for Cutieがロンドンに来るらしい。だからとりあえず3月までは生き残ろうと思う。特に悲しいことが起きてる訳でもないのに聴いているとめちゃくちゃ落ち込む希有なバンド。3月にはきっとまた新しい自分になている。早く観たい。イギリス生活はまだまだ続く。

肉を食べると嫌なことはだいたい忘れる

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先週出た書き物です


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