人生フラフラロンドン日記 ~Week 56~
ロンドンに来てから56週間が経過。ちょっとだけ暖かくなってきました!嬉しい。日本ほどではないけど、外に出てなんとなく春の匂いがする感覚。ウルトラライトダウンがいらない日も増えてきた。天気が悪い日も多いけど。個人的には3月が一番憂鬱な季節な気がする。昨年もひたすらに天気が悪かったような。そんなことを考えながら、改めてもう一年もいるのかと思った。
もう4回くらい見た。ミーのハー太郎。
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1.
いつも連んでいる友人の1人が日本に一時帰国する。彼女はArctic Monkeysの熱狂的なファンで今回の一時帰国もほぼそれ。ロンドンでのライブチケットを持っているのにも関わらず、彼らの日本ツアーを全公演回るぐらい熱狂ぶりだ。無事に楽しんできて無事に帰ってきて欲しい。12月に自分が一時帰国した時は見送られる側だったので、見送る寂しさを初めて理解した。別に2週間もすれば帰ってくるのだが、彼女の本帰国の時を想像してしまう。でも彼女のイギリスへの深すぎる愛からか、根拠のない自信からか、残っているビザは僕らの中で一番少ないにしろ結局最後までいそうな気もしてしまうから、少しヘンテコで面白い。
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2.
東は遠い。水曜日は目当ての出番が、夜の21時半だったがバスが全く来ず、あわや遅刻だった。行き方を変えてなんとか到着。11駅もあったのに1分と表示されているGoogleマップは明らかにバグっていたと思う。Goat GirlのLottieとleather.headのTobyがやっているlobbyを観に行った。スロウコアのオーガニックさに不穏な雰囲気をまとう良さがあった。会場は安定のShacklewell。やっぱり雰囲気含めて大好き。
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3.
テクノは自分との対話だと思う。日曜日はCanning Townの外れにあるFoldというクラブの日曜イベント「Unfold」に行ってきた。昼の12時から始まり夜の1時近く続くこのイベントは前売りのチケットはなし。自分は14時過ぎに到着したので結果11時間踊っていたわけだけだが普通に腰が爆発した。しかしいつまでも踊ってられそうな気がするのがテクノの凄いところ。音と体が溶けていく感じがする。体はバキバキになったが本当に楽しかったのでまた行きたい。次は50回記念らしいのでかなり混みそうな気もする。それ以前に入り口で弾かれる - リジェクトを受けることもあるらしい。理由は謎。友人が連れてこようとした友人は目の前で弾かれ内心ヒヤヒヤしたと聞いた。遠いだけにそれだけが懸念材料。
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落ち込むことが多かった週だ。正直、自分でも何に怒っていて、何に落ち込んでいるのかも分からない。どうして欲しいのか、どうしたいのかも分からない。全てを許してほしいだけ。全てを許すから。でも何を?
とち狂ってChatGPTのAIとひたすら不毛な議論をしていた。選ばれないことは怖い。「選ばれないことは自己の価値が低いから」という問いかけに、AIは「他人からの評価や承認がなくなることは自己肯定感や自己価値観を形成するために必要なことではない」と答えた。でもそれってとても寂しいことじゃない? 僕は早く誰かに選ばれたいし、選ばれなかったことはずっとトラウマになっている。誰かの一番になりたいし、その幸せで誰かをぶちのめしたい。ともかく今の自分に選ばれるような魅力はないので、祈りでも恨みでもただ深く深く磨くだけ。鈍くてもとりあえず光るまで。自分ではずっと素敵だと思っている自分を誰かが見つけるまで。イギリス生活はまだまだ続く。
エスニックチキン〜
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