見出し画像

人生フラフラロンドン日記 ~Week 31~

ロンドンに来てから31週間が経過。マジで寒い。朝は10℃前後、もはや秋通り越して冬? 今季初のウルトラライトダウンを上着の下に着込んでいる。衣替えの季節なんだろうけど、未だに半袖で歩いているイギリス親父を眺めると、人間としての強度の違いを思い知らされている。いつの間にか寒いのが苦手になった…何故…。

エリザベス女王が亡くなってから1週間。一般市民の弔問も始まった。これがまたとんでもない行列で、イギリス国民にとっての並ぶことはエンタメって話もあながち間違いじゃないのかもと感じた。週末は驚愕の30時間待ちという予想も立っていたぐらい。ベッカムも13時間並んでいた。たまたま行列を見かけたけど、みんな「一晩越える準備は出来てます!」とばかりに毛布を抱えている姿や、何かのイベントのように屋台が立ち並ぶ様子は少し面白い。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

Rough TradeでA VOIDを観た。パリで結成のち今はロンドン拠点の3ピースグランジバンド。ステージ衣装の入院服とは裏腹にエネルギーに溢れたパフォーマンスで良かった。パワフル過ぎて少し笑ってしまったけど。かっけ〜。デカい音は本当にメンタルヘルスに効く。メタルがそのうち癌に効くようになるって話もあながち間違いじゃないかもしれない。最近、落ち込んだ時は大抵デカい音が鳴っているところに逃げ込むようにしている。ラフトレはチケットフリーのイベントが多くていい。お財布にもありがたいね。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

華金はMura Masaの新譜『demon time』のローンチパーティー。スタートが23時ってこともあって、家で夜ご飯食べて焼酎飲んでいたら、普通に寝かけてて危なかった。日付変わる直前に外出ってこともあったけど、久しぶりに道中暗くて怖かったです。ヴェニューが倉庫の中の一部屋って感じで街の外れだったこともあったし、ボコボコの車を見つけた時はウケた。

それでもMura Masaくんが「ありがと〜」言いながら写真撮ってくれたり、新しい友達が出来たり本当に良い日。朝5時に家帰って食べた焼きそばが染みました。日に日に体力が終わっている実感あるけど、音楽を聴いたり踊るならオールナイトイベントが一番楽しいな。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

オールナイトの翌日、快晴の秋晴れ。家にいるのも勿体無いので友人とテムズ川沿いを散歩した。スーパーでやっすいスパークリング買って散歩するのハマってしまいそう。Vauxhallからタワーブリッジあたりまでのんびりと歩いたけど、まだまだロンドンは知らない場所ばかりだったことを知る。大切な人がここに来たら連れていきたくなる散歩道だった。だからいつか遊びに来てください。精一杯もてなしますので。イギリスに来てから友人のありがたみをひたひたと感じている。離れていても思い出してくれる人がいることを知るためにこんなに遠くまで来たのかなとも思う。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

急に寒くなったこともあって空気の匂いが変わった。寒くなるとイギリスに来たばかりのことを思い出す。人としてダメダメだった。天気が悪いだけで落ち込める国だ。希望は持てるうちに持たないとなって考えるようになった。最近の自分は、少し自分に期待してる。希望も期待も考えなければ何も始まらないから。いつか自己満と人に言われたことが、心のどこかにずっと杭のように刺さってしまっているけど、自分に嘘をつくのも間違いだな、と日本にいる友人と話してて教えてもらう。

パーティーで知り合った友人の「私の人生って上手くいくようになっているんだな〜」という考え方が本当に好きだった。僕の取り柄は「人に優しくできる」ぐらいだけど、それでも自分で自分を「最高の男の子なのでは…」と思えるようになったかもしれない。調子の良い時だけだけど、これは成長だし、そして盲信でもある。多分それでいい。もっと凄い人になったるで〜。サンキューです、友人とMura Masa。イギリス生活はまだまだ続く。

個人的な感情を曲にするのは精神的に疲れますか、それとも癒しになりますか?

Mura:何をするにしても、自分の経験について書いているように思うよ。だからそれって創造的なプロセスの一部なんだって、僕は考えているよ :}

Redditに本人降臨したMura Masaの発言まとめ(和訳)

つくねに黄身が乗ってるやつ食べたいと思いながらビールを飲んだ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

サマソニで初来日を果たしたSquidにインタビューしました。電波悪くて死ぬほど焦ったけど、優しく答えてくれた2人に感謝です…。何卒。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?