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人生フラフラロンドン日記 ~Week 49~

ロンドンに来てから49週間が経過。寒い、寒すぎる。ロンドンの公共施設って暖かい場所があまりない気がする。どこに行ってもどこか薄ら寒い。安心して暑い(というかぬるい)のは地下鉄ぐらいだろうか。それでも桜に似ているアーモンドの花が徐々に咲き始めているから、やはり春はそれなりに近いのかもしれない。でも朝起きて真っ暗なのはそろそろやめて欲しい。

最近はイギリスにいられる残り時間のことばかり考えている。明るいニュースは全く無いのに、人々のエネルギーに溢れているこの国の雰囲気はいつでも好きだ。いつかその日が来て日本へと本帰国する時に、僕は東京で何がしたいんだろう。

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1.

UCLの学生パブ(本来なら学生以外は使えないのだろうけど普通に入れてしまう)に初めて訪れた。学生パブということでお酒が安い。パンクやギネスを£4で飲めるのはとてもありがたい。働いているスタッフもどうやら学生のようで、僕の訪れた日はジャズサークルか何かのライブも行われていた。学生で賑わい、月曜にも関わらず華金のような雰囲気だった。ここにいると心が学生に戻ってしまう気がする。何はともあれ、若さは可能性の塊だな。当事者だけは永続的に感じるその青春は例え刹那だとしても美しい。けらけらと笑っている学生を見ながらそんなことを思った。

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2.

人生で初めてのカジノに行った。Leicester Square駅前のThe Hippodrome Casinoは1900年にオープンした元々劇場だった建物。軽いIDチェックを受けて中に入るとそこはまさにイメージ通りのカジノで、まぶしくギラギラとした空間になっていた。とはいえ嗜む程度なので軽いルーレットをやっただけ。25ペンスから賭けられるのがありがたい。序盤は順調に勝ち、夢を見たが結局負け。カジノは上手くできている。帰ってから調べていると運任せに見えるルーレットにも様々な戦法があるらしい。今年はギャンブルに強くなりたい。とはいえ賭け事はほどほどに。

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3.

木曜はShacklewellでPeel Dream Magazineを観た。もともとNYで活動していたようだが、LAに拠点を移してからは音楽性がガラリと変わった。ゆらゆらと夢見心地のドリームポップバンド。Shacklewellは家から遠いけど雰囲気含めてとても好きなパブ。いつも埋まっている角席を確保して、いつかあの『鉄拳3』をプレイしたい。

金曜はThe GraceでKyoto Kyotoを観た。昨年9月のtricotのロンドン公演ぶり。フルートとチェロ(チェロは多分サポートかな?)のメンバーが増えてからとても有機的になった気がする。音源時の3ピースの無機質さも観てみたかったから少しだけ残念だけど、これはこれでカッコいいからアリ。どちらもフリーイベントだったから友人たちを誘って観に行ったけど、みんなそれなりに楽しんでくれたみたいで良かった。

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「今週も無駄に使ってしまった時間ばかりじゃないか…」と振り返ると意外と色々な出来事がある。まさにそんな週だった。何も悲観的でいる必要はなくて、素直にいきたい方向に歩いて行けたら良いと教えてくれる人に沢山会えた嬉しい週だった。そんな人たちに会うたびにロンドンに来て良かったと思える。成彬さんの「Butter」のMVが公開されたが、そこには待ち遠しいものが全て詰まっていてとても嬉しい。ロンドンの夏の雰囲気は本当にこのMVのような感じ。素敵な街だからこそ早く好きな人たちに見せたい。今年の夏には友人たちとロンドンで会えそうだから楽しみで仕方ない。胸を張って紹介できるようにもっと頑張らないと。憧れるものが沢山あって嬉しいし、やりたい事が山ほどあってまだまだ満ち足りない。それが今はちゃんと心地いい。イギリス生活はまだまだ続く。

ま〜たコテコテのイギリスご飯を

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