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人生フラフラロンドン日記 ~Week 29~

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ロンドンに来てから29週間が経過。9月になった。夏原理主義者の僕にとって9月はもう秋。日本のように残暑が続くわけでもなく、イギリスは日に日に寒くなっていくから、こんな思想の人間にはありがたい。肌寒くなる夜だったり、心なしか高くなった空を見て、毎日秋だな〜と思っている。

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ついこの前、The 1975の話をしている18、19才の子たちが話しているスペース(Twitter内のラジオ機能のようなもの)をたまたま聴いていたんだけど、彼らの口から「(1975が使われていたテラスハウスは)今の若い子くらいしか見ていないんじゃないのかな」って言葉が出てきてびっくりしてしまった。みんなも若い子だぞ! こういう出来事の度に自分がちゃんと年を重ねていることを知る。そして自分もその年の時は確かにこうだったなって思い出して、ちゃんと少しづつ成長していた自分が愛おしくなる。今19才〜22才の時を思い出すと頭抱えたくなるけど。たった数年前なのに。

1975の新曲出ました、是非。

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木曜日はRough TradeにGently Tenderを観に行った。So Youngをきっかけに知ったバンドで、8月リリースのデビューアルバムはかなりのダークホース感。今のうちに目を付けていくと吉かもしれないです。数年後にはかなり化けているかも。次回作が楽しみ。「ライブに行く」ってことのハードルがロンドンではかなり低い気がする。日本のライブハウスは行き慣れている人なら何とも思わないけど、全く知らない人からしたら入りづらい雰囲気はあると思う。何はともあれ心の調子が悪い時は大きい音を聴きに行くに限る。木曜日から飲んでしまったせいで気持ちは華金だった。

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土曜日はPeckhamの古着のキロ売りイベントに。特に何かを買うわけでもなく冷やかし半分で見に行ったつもりが、意外とときめくものが多かった。可愛いセーターを見つけたので着れる日が待ち遠しい。大体いつも一人だからスーッと見終わってしまうが、友人と行ったからか楽しかった。自分の服よりも人が似合いそうな服を探しているときの方が楽しい。爆買いしている友人を見てゲラゲラと笑う。秋は服が着るのも楽しい季節。

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キロ売りイベント近くのPeckham Soulにて民謡クルセイダーズのレコードを発見。こっちのレコ屋で日本のアーティストを見つけると少し嬉しくなる。これも帰属意識か。

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ReadingでThe 1975を観た翌日、疲れ切っていたからか、イギリスに来てから初めて12時過ぎまで寝てしまった。月曜日の昼まで寝てしまった罪悪感に慌てて外へ出かけると、街が一夜にして秋に変わったような気がした。ここ数年抱えていた「1975を観たい」という目標が叶ってしまったので、人生に一区切りついてしまったような気がする。何だかここで終わってしまっても後悔は無いような。それでも朝が来て夜が来て、毎日はいつも通り続くわけで、あとどのくらい続くのか分からない人生の新しいチャプターが始まる。

プレイリストから不意に流れたTodd Rundgrenを聴きながら、エンドロールのような始まりだなと思った。無くすものはあらかた無くしたし、その度に友人や家族の優しさに触れる。というか思っていた以上に周囲が優しいことに気づいた。存在が忘れられていないってことが僕にとっては一番嬉しいです。「どうやったら画面の中の人じゃなくて、ちゃんと生きているかを伝えられるか」がこっちに来てからのテーマでもあったから。今年の夏は自分を見つめ直すいい機会だったと思う。秋は良いことが沢山ありますように。あらためて25才の夏、ありがとうございました。イギリス生活はまだまだ続く。

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外で飲めるうちに酒を飲む

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