うつの症状を伝えた際に『そんなはずはない』と上司から否定された件について

図書館で借りた雑誌『Newton』2024年2月号の『メンタルの取扱』特集を読んでいたら、以下の記載があった。
・うつ病の多くの患者の脳では、弱い炎症が起きていることが知られている
・ストレスを長期に受けたうつ病の患者では、脳の前頭前野の一部分や、記憶に関わる『海馬』の神経が委縮

私はうつ症状が悪化した際、直前まで会話していた内容が思い出せなくなるということがある。(上司のレビューを聞き終えた後に、「すみません、今聞いていた筈のご指示内容が思い出せず……」ともう一度尋ねたこともあった)
そして、PIPが始まったばかりの頃、上司に『前回のPIP会議は「しんどかった」という感情の記憶が強すぎて、やりとりの記憶が曖昧になってしまっている』と伝えたところ、「そんなハズはない」「あなたの発言は、そんな状態になっている人の発言ではなかった」と否定をされた。
とはいえ、上司がそう言えば私の記憶が蘇るというものでもない。
症状について医師に書面で説明を書いて貰えば信じてくれるのかと尋ねたが、「主治医は患者側に甘い」「主治医の発言を盾に取っている」とさらなる指摘も受けた。

その時、「私の記憶が可視化出来て、『ほら、前回のやりとり入ってませんよね?』と言えたら」と思ったのを、この記事を読んで思い出した。

もし、健康な時の脳の状態を記録しておいて、PIPを受けている際と比較出来たら。休業・休職に入った時(労災発生日)の脳がどうなっていたか記録していたら。
そしてもし、通常の会議の音声と、PIPで叱責されている時の音声を聞いている時の脳の状態を計測出来ていたら、科学的根拠をもって上司に伝えられたのではないか。

現時点でも計測してみたいが、今は通常PJなら復帰できるところまで回復しており、うつ症状は当時ほどではない。

本当にメンタルヘルスに力を入れている企業なら、現時点でも、(任意で協力を申し出た)従業員の脳の状態を把握することで、科学的根拠を持って、職場改善に努められるのではないだろうか。
産業医も会社に対して助言・勧告しやすいのではないだろうか。

もし、健康診断の時に、書面でストレスチェックするだけでなく、脳の状態を見てくれる未来になったら、私は喜んで応じたい。

※補足:上記の上司とのやりとりについては音声録音があり、労災申請時に労基署にも伝え済。


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