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一級建築士【計画】_日本建築史02【太陽神アマテラスの誕生と伊勢神宮】

皆さん。こんばんは。

Kaede Architect'sのなかむラテです。

前回に引き続き一級建築士【計画】の出題範囲である『日本建築史』について書いて行きます!!

そして今回は、『伊勢神宮』です。

伊勢神宮の特徴を書く前に、まずは伊勢神宮が祀っている太陽神、天照大御神(アマテラス)が出てくるまでの『古事記』の話を簡単に書いてみようと思います。

古事記は物語です。その執筆等については、前回のコラムで書いていますので、下記からお読み下さい。

▼前回のコラム

また、下記に記載している『古事記』の内容は、私が本等からインプットしたものを覚えている範囲で簡単にアウトプットしていますので、多少なりとも違うところがあるかもしれません。

そこはお手柔らかにお願いします。笑

******【古事記】******

イザナギとイザナミ

日本がまだ形になる前、神様たちは後に日本となる国(芦原中国)を創ることにしました。

そこで神様たちは、国造りを行う神として、伊邪那岐命(イザナギ:男)と伊邪那美命(イザナミ:女)という夫婦の神を任命するのです。

イザナギとイザナミはまず、神聖な矛を海に刺し、混沌?をかき混ぜました。

矛を引き上げるとそこにオノゴロ島という小さな島が出来き、2人はそこに降り立ち、神聖な柱を建てたのです。

そこで2人は、イザナギ(男)の身体で余っている部分でイザナミ(女)の身体に欠けている部分を塞いで、国造り(子作り)をすることにします。

そして、始めに生まれたのが淡路島です。その後、四国、九州、本州と生んでいきます。(北海道は当時日本ではなかったので出てきません)

国生みを行った後、次にさまざまな神たちも生んでいきました。

山の神、風の神、穀物の神・・・など・・・で、最後に生んだ神が火の神でした。

火の神を生んだイザナミ(女)は、その火によって死んでしまい、黄泉の国へ旅立つことになってしまいました。

哀しみに暮れたイザナギ(男)は、黄泉の国からイザナミを連れ戻すことにします。

しかし、すでに黄泉の国の食べ物を口にしてしまったらしく、もとの世界には戻れないというイザナミ。しかしイザナギは諦め切れません。

イザナギの熱意に、ついにはイザナミが折れ、イザナミたちよりも高貴な神に「もとの世界に戻してくれるように頼んでくるので待っていて」とイザナギに言います。

ただし、「姿を見ない」ことを条件に出しました。

そう言われると見たくなってしまうもの。イザナギ(男)はイザナミ(女)の姿を覗き見てしまいます。

覗きみた妻は全身に火傷を負い、うじがたかり、変わり果てていました。イザナミ(女)の姿に驚愕したイザナギ(男)は黄泉の国から逃げ出しました。

信頼していた夫に裏切られたと感じたイザナミ(女)は怒り狂い、イザナギ(男)を黄泉の軍勢とともに追いかけます。

軍勢を何とかふり切ったイザナギ(男)でしたが、後ろを振り返るとイザナミ本人が追いかけて来ていました。

恐怖したイザナギは黄泉の国との通路を大きな岩でふさぎ、イザナミから逃げ切ることに成功したのです。

天照大御神(アマテラス)の誕生

イザナミや黄泉の国の軍勢から逃げ切り、ほっとしたイザナギは、一連の恐怖体験に疲労し、「川で体を清めよう」と水を被ります。これが禊の始まりです!

すると、なんと体から3人の神が誕生します。笑

それが、長女である天照大御神(アマテラス)、次男である月読命(ツクヨミ)、そして三男の須佐之男命(スサノオ)だったのです。

この3人の神たちは「三貴子」と言われています。

イザナギはその3神に国を任せることにし、アマテラスを太陽の神、ツクヨミを夜の神、スサノオを海の神に任命したのです。

そして、アマテラスは高天原を治める最高神となりました。

*****************

このようにして生まれた天照大御神(アマテラス)を祀った神社が『伊勢神宮』なわけです。

この後『古事記』は、アマテラスVSスサノオ編のダブル主人公で書かれていきますが、今回はここまでにします。(笑)

今後の『古事記』の話でも、最高神アマテラスは何度も登場しますし、最も有名な神として至る所で語られています。

『伊勢神宮』-アマテラスを祀った最高格の神社

最高神である天照大御神(アマテラス)を祀った伊勢神宮は、言わずと知れた日本最高格に位置づけられた神社です。

御朱印帳を貰うとこんな感じです。

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伊勢神宮の敷地(森を含む)はとても大きく、東京ドーム1200個分だと言われています。多くの野生動物が存在し、神聖な空気が流れる伊勢神宮の魅力はこう書かれています。

「経済も地球温暖化も未曾有の変化に見舞われている今の時代に、こうした永続性を感じられること自体が貴重である。神宮が多くの人を魅了するのは、その佇まいの中に、神としての自然と人間との豊潤な共生システムが息づいているからなのだ。」

引用:神社とは何か?お寺とは何か?p38

建築の特徴

伊勢神宮には、内宮と外宮の2つの正宮からなり、100以上の別宮がある。

正殿は、『神明造(しんめいづくり)』だが、伊勢神宮の場合は、唯一神明造と呼ばれており、高床となっています。

『神明造』の特徴をまとめると、
①切妻造、②平入り(入口が長辺)、③高床づくりとなります。ここは是非覚えておいて下さい。

更に、特徴的な屋根の形状として、
破風(屋根の側面にある屋根の斜辺を構成するそりのある板)が『千木(ちぎ)』として突き出しており、屋根の棟上には『堅魚木(かつおぎ)』と呼ばれる円形断面を持つ材が10本並べられていることもおさえておきたいです。

また、柱は円柱で地面に石がないような『掘立て柱』、妻の両面には棟を支える『棟持柱』があるのも特徴です。

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20年に1度の『式年遷宮』

天照大御神(アマテラス)への感謝の究極系として、20年に一度、神殿をすべて作り替える『式年遷宮』も大きな特徴です。

これは約1300年前から続いており、最近では2013年に行なっている。

今回の『伊勢神宮』のコラムは以上になります。

次回は、先にも書いたように、【アマテラスVSスサノオ】についてと、三貴子(アマテラス、ツクヨミ、スサノオ)と神功皇后を祀った『住吉大社』について書いて行きますので、次も読めるように是非フォローお願いします。

******参考書籍******


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