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2024年6月の記事一覧
書肆七味での一日店長体験(後編)【出版社を作ろう】
昨日の続きである。
・・・が、前編後編と分けるほど、後編の店舗運営において特筆すべきドラマが起こっていないことを白状しなければならない。
前編では三人の方が僕に会いに来てくれたわけだが、後編は誰も来なかった。十分おきくらいに本を買いに来るお客さんがいるだけのまったりした時間である。ちなみに、僕の棚の本はもうそれ以上売れなかった。
まぁそれも仕方ない。おそらく『14歳からのアンチワーク哲学』を
書肆七味での一日店長体験(前編)【出版社を作ろう】
昨日から僕は阿倍野にある棚貸し書店「書肆七味」の棚を借りることになっていた。棚会員は月に一回だけ店長をできるらしく、僕は搬入がてら一日店長をやることにした。とはいっても、さほど大仰なものではなく、カウンターに座ってお会計をして、たまに来る買取の受付をするくらいであるが、気分はすっかり店長である。前日の夜は「俺がこの店を盛りあげてやるんだ・・・」と、浮足立ったそわそわ感と共に眠りについた。
翌朝、
革命の書をばら撒こう【出版社を作ろう】
※本はあと1900冊以上あります。
僕は本を読んでもらいたくて出版社を立ち上げて、本をつくった。しかし、お金を出して買ってもらうことはハードルが高い。金は貴重品であり、金を手放すのには一定の勇気がいるのだ。
しかし、僕は読んで欲しいのだ。金がある人にも、ない人にも読んで欲しいのだ。だから無料で公開した。
とはいえ、データは味気ない。できることなら紙の本で読んで欲しい。
そして、多くの人の中
雨と、風と、働きたくない人々【出版社をつくろう】
午前十時四十分。
僕は予報外れの雨に打たれながら、電動自転車を飛ばしていた。雨粒は車道で踊り、前かごの缶ビールはポンポンと飛び跳ねている。
昨晩まで、いや、数十分前まで安全神話をうそぶいていたヤフー天気予報は、すっかり手のひらを返していた。幸い、雨が本格的に降りだして、河川敷に敷いたシートがびしゃびしゃになる前に、僕は買い出しから帰ってこれた。十時五十分。約束の十分前だが、どうやらまだ誰も来て
段ボール50ケースが家に届いた経験はあるか?【出版社をつくろう】
僕はない。2000冊。合計約500キロ。
とはいえ、字面のインパクトの割には大したことがなかった。二階と地下室への運び込み作業は一時間もかからずに完了した。
実は、届くと分かって少し緊張していた。上手く運びこめるかわからなかったからだ。その心配は杞憂だった。
とはいえ、もう一つの心配事は残っていた。ちゃんと印刷されているかどうか?
本文の印刷は見本を確認することなく、ぶっつけ本番だ。そのた