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アンチワーク哲学【ホモ・ネーモ】

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「労働なき世界」を実現するため「アンチワーク哲学」を紹介するマガジン。なぜ、誰1人労働しない世界が可能なのか? を徹底的に考察しています。
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2022年9月の記事一覧

人類社会におけるお金の運用コストを真剣に考える

人類社会におけるお金の運用コストを真剣に考える

「お金は社会にとって必要不可欠」という前提が疑われることは少ない。そのため、お金という存在そのもののコストパフォーマンスが問われることはない。

しかし、お金の運用コスト(ここでいうコストとは労働力や資源のことを指す)は、膨大だ。

銀行を建てて、大量の人間が朝から晩まで電卓を弾き、キーボードを打ち込み、書類を書くコスト。

紙幣を印刷し、現金輸送し、ATMを運用するコスト。

世界中のお店で、レ

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アメリカインディアンと僕たちの違い。あるいは加速主義について。

アメリカインディアンと僕たちの違い。あるいは加速主義について。

アメリカインディアンは面白半分でマンモスを皆殺しにして、満腹感をたっぷり味わった後に、ようやく後戻りできないほどに自然を破壊したことに気づき、自然の美しさに思いを馳せたらしい。そういう意味では、アメリカインディアンは加速主義者だった。

僕たちも同じだろうか。

アマゾンを丸裸にして、石油を掘り尽くして、太平洋をプラスチックで埋め尽くした後にしか、本気で自然を大切に使おうという気分にはならないのだ

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多くの日本人のブルシットジョブ論がいつも微妙にズレているのはなぜか?

多くの日本人のブルシットジョブ論がいつも微妙にズレているのはなぜか?

「そうそう無意味な仕事多いよねー、ウチの会社も1円にもならないような無意味な会議や資料づくりばかりで‥」

ブルシットジョブについて話すと出てくるこのセリフは、微妙にブルシットジョブ論からズレていて、僕はいつも歯がゆい想いだ。

恐らく、ブルシットジョブ論がいう「無意味」と、この人が言う「無意味」は違う。

この人のいう「無意味な仕事」とは、会社が金銭的な利益を得ることに直結しない仕事を意味してい

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