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目で食べる

どうも、伽戸ミナです。

毎年、冬になると親戚から段ボール一箱のみかんが送られてきます。我が家では、段ボールに入ったままのみかんを寒い廊下に置いておいて、一籠ぶん(4個か5個くらい)をリビングに置いて、食べていきます。

私はみかんを食べ始めると止まらなくなります。

いくつ食べようとかは全く考えてなくて、籠に入っているみかんを食べつくすまで、食べ続けます。

もはや、みかんが好きとかいう感情は無くて、みかんを取って皮をむいて食べるという一連の動作を繰り返すだけのロボットみたいになります。

少し話は変わりますが、昨日(2021年1月1日)新年会がありました。今年はコロナということもあり、兄と姉夫婦とリモートで行いました。

新年会は毎年やっていて、一昨年の新年会でのことです。

姉夫婦には当時3歳の双子の子どもがいます。私から見ると甥っ子です。

この甥っ子がとにかくイチゴが好きです。目の前にイチゴが出てくるやいなや食べ始め、この小さい身体のどこに入っているのかと思うくらい食べました。というか食べつくしました。

このときに、目で食べるってあるんだろうなって思いました。

私にとってはみかんで、甥っ子にとってはイチゴ。自分の意志ではなくただ目の前にあるという事実だけで食べる。

こんな話を聞いたことがあります。

大昔、人間が狩猟をしていた時代は、安定して食べ物を得られなかった。だから、エネルギーとなる炭水化物は、食べられるときに積極的に食べていた。

きっと、このときの人間も目で食べていたんだと思います。

生きるために必要だから見つけたらすぐに食べる。生きるために身につけたこの行動は、安定して食べ物が得られるようになった現在では、自分の意志でコントロールできないという結果を招いています。

生きるために必要だった能力がむしろ邪魔だと思われるような人間の合理性の無さがなんだかかわいいなと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!!
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