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【詩】取っ散らかる

「生まれかわるならどうなりたい?」なんて疑問を持つことのないあなたの強さは、遭難者を探す救助隊の懐中電灯みたいに、容赦なく明るい。まっすぐすすんで、木、石、木、木、石、草、木、片端から照らし出して、効率的に確実に光をぶつけて見つけようとしてくれる。月に代わって遂行よ。強い言葉が苦手なんじゃなくて、強い言葉を押し出すために必要な強い声が苦手だとわかったんだ。正しさの中にある暴力性に怯えてしまうのは、わたしが正しくないからなの?そんなことないって言うよね。しってた。ヤバいと病いと幼いで片づけられたこころは、掃除機をかけてると転がり出てくるリップリームみたい。埃まみれの貝殻で、一緒に海に行った記憶がよみがえる。よみがえるってことは死んでたってことで、つまり片づけられたってのは殺されたってことか。見えないだけで欠けているって言われる月だから、こんなに共感できてしまうんでしょう。明日はあなたが来る日。あなたに贈る物は、罪悪感無く忘れてもらえるもの。



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