わざわざ教えてくれない、候補者コミュニケーションの落とし穴
みなさんnoteではご無沙汰してます、YOUTRUSTのかどまいです!
最近はCSとしての業務はひと段落し、コミュニティマネージャーとして活動しております。
今回は、HERPさん主催のブログリレー「候補者と企業のより良いコミュニケーション」に参加させていただくということで、これまで3社での人事経験と、HR TechのCSとして様々な企業さんの採用活動を見てきた立場から、候補者の方がわざわざ教えてくれないけれど、やっちゃいがちな落とし穴について書かせていただきました!
候補者体験を良くする、ということを考える時に「どんな風にアトラクトしていくか」ということから考える企業さんが多いように思いますが、実はいかに失点しないか、の方がよっぽど重要だなと最近感じています。
今回の内容を通して、選考フローに穴がないか?改めて見直すきっかけになれば幸いです。
よくある落とし穴事例
カジュアル面談で突如始まる、会社説明プレゼン
▼よくある対応
極端に展開を端折ったので、流石にこんなにシンプルな前置きのない対応はないかもしれませんが、とにかく一方的に会社説明をされて終わったというケースはTwitterや知人の話を聞いているとカジュアル面談あるあるなようです。
▼候補者のお気持ち
カジュアル面談と言われたのに一方的に会社紹介をされた
何のための時間だったのかがわからなかった
自分について何も聞かれなかった
カジュアル面談も定義が曖昧なので、お互いの期待値がズレやすい場であるということと、ある程度の時間の拘束が存在するため、不満要素があった場合に「損をした」というマイナスの力学が働きやすい場だなと思います。
▼落とし穴対策
大体カジュアル面談の目的については以下の3つなのではと思っています。
①副業・業務委託を依頼したい
②転職先の候補として検討して欲しい
③すぐではなくても、今後①②のために接点を持っておきたい
特に③の場合に、カジュアル面談の目的を伝えなかったり、変にぼかしてしまうと、「今日は何のための時間だったんだろう?」と感じさせてしまうことが多いため、以下のように目的を率直にお伝えしてしまうのがおすすめです。
前のめりすぎて引かれないか心配。。という方もいると思いますが、逆の立場で言えば何の目的かわからず貴重な時間を確保するよりも、素直に伝える方が余程誠実な対応と言えるかと思います。
カジュアル面談をもっと実践的に学びたい方はHERPさんが公開していた採用立ち上げキットをチェック!
急にそっけない、事務的メッセージ
▼よくある対応
人事時代のメッセージを振り返ってみようと思い、久しぶりに媒体を開いたところ、そっけないメッセージテンプレ対応、完全にやっちゃってますね。。
一見問題ない丁寧なメッセージのようにも思えますが、何が問題なのでしょうか?
▼候補者側のお気持ち
スカウトの時はすごい熱量だったのに、返信後からかなり事務的で担当が変わったような落差がある
面談や選考についての企業側の温度感がわからない。。
▼落とし穴対策
媒体の雰囲気や、候補者との関係性も関わってくる部分なので一概には言えませんが「スカウト返信後の連絡が微妙だった」という声をちらほら耳にします。事務的に日程調整や連絡のオペレーションを回しているだけだと、せっかくのアトラクトの熱が下がってしまうことも。
連絡のスピードの早さ(≒約束通りorそれよりも早く連絡が来る)、メッセージの文面、誰から送るのか、などメッセージだけでも拘れるポイントは沢山あります。
「気持ちのいい連絡だな」「やり取りしやすい方だな」と思ってもらえるような温かみのあるメッセージをしている企業とは大きく差がつくポイントなので、改めて直近のやり取りを確認してみましょう。
内定承諾後、フォローがない
▼よくある対応
▼候補者のお気持ち
入社まで手続きや準備などはないのだろうか?
入社は楽しみだが、しばらく連絡がないのは心配だな
入社後のために情報キャッチアップしておきたいけれど何かないかな
▼落とし穴対策
内定承諾後〜入社までのフォローを怠っていたり、流れ自体が候補者に伝わっていない・擦りあっていないケースですね。
まずは
①入社までのスケジュールと流れの確認
②入社の際、必要なものの伝達
③入社までの連絡方法 を一通りお伝えしましょう。
もし入社までに時間がかなり空くようであれば、ランチや食事会のセット、一緒に働く人との懇談会的なMTG、社内イベントへ招待してしまうのも有効です。
内定承諾直後から、入社後の活躍に関わるオンボーディングは始まっています。候補者が不安にならないようなフォロー体制と、入社後馴染みやすい環境についてはしっかり準備しておきましょう。
神は細部に宿る。
候補者コミュニケーションに拘っている企業さんからすると、全て当たり前にできているお話かもしれませんが、まだまだ耳にするコミュニケーションの落とし穴事例をご紹介しました。
結局、良いCXを作れている企業は、神を細部に宿らせているなと感じています。他社で聞いてきたアトラクトの一施策だけをマネしてもなぜか成果につながらないのは、凡事徹底の土台ありきで、プラスαの施策を打っているからなんですね。
今回の内容以外にも、落とし穴は沢山あると思います。候補者アンケートを実施したり、入社者へのインタビューなど色々ぶっちゃけて教えてもらえる方法もあると思いますので、これをきっかけに改めて候補者コミュニケーションを見直していきましょう!
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