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かどま、フリーランス辞めるってさ。でも。

書き終わったら5000字を超えてしまったので一応注意してください。。

今年の2月からフリーランスを始めて約半年。
自分なりに考えて色々やってみましたが力及ばず。
収入目標の達成は遥か遠く。
仕事さえあればめちゃくちゃ働くのですがそもそも仕事に恵まれず。

見切り発車だけどなんとかなるべ(なんとかする!)という気持ちで始めたフリーランスでしたが、見事失敗という着地点に落ち着きました。
正直もっと続けていたら若干の光明が見えたような気がしますが、これも確証はなく、精神衛生上も良くないので辞めたというのが本音です。

4月の終わり頃からスタジオでのバイトを始めなければ今でも収入は5本の指で数えられる程度でしたし、写真を楽しむ余裕も少なくなっていました。
何より嫁さんに迷惑をかけ続けているというのが耐えきれませんでした。
あと◯ヶ月したら確実に収入が増えるよ!と言えない、ビジョンが見えない、というのが非常に辛かったです。

ということで、就職しました。
決して大きくはない会社ですが、そこでカメラマンとして再スタートします。
詳細を言えるようになったらどんな仕事をするかまた書きたいと思います。

さて、もしかしたらこれを読んでいる人にフリーランスになりたいと思っている人もいるかもしれないので、たった半年ではありますが、フリーランスをやってみての気づきを書いておきたいと思います。
誰かの何かの参考になれば幸いです。
以下に書くことは私ができなかったこと、反省すべき点、です。
(デキるフリーランスの方はスルーしてくだしあ…もしくはアドバイスがあったらコメント欄にでも書き込んでください!)

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・確実に仕事をくれる人と出会っておけ

フリーランスは仕事がなければお金がもらえません。仕事を得られるかどうか、全てはそこにかかっています。
※最近ではストック型のサービスもありますが、一旦置いておきます。
私のようなゼロからのスタートでは仕事をくれる人を探すところから始まります。
会社にしても個人にしても、実績のない、どこの馬の骨かもわからない人に突然仕事を頼みたくないんですよね。
自分が発注する側になればよくわかると思います。
なので、仕事をくれる人とあらかじめ知り合っておくことが大事です。
「そんな人いねーよ!!」
そうかもしれません。ですが、出会ってください。これは大事なステップです。
今の仕事とフリーランスでやっていく仕事が同じ業種なら、その繋がりでもしかしたら知り合いを作れるかもしれません。
関係のない業種なら、自分から積極的に、次の業種の知り合いを作りましょう。
SNSでもリアルでもコミュニティに入ることで繋がることもあるかもしれません。
「群れたくないんだよなぁ」
って人はなんとかして大なり小なり会社の仕事を発注できるレベルの人と繋がって仲良くなってください。
ご時世的に積極的に外に出て人と出会う活動は難しいかもしれません。時期が悪いと判断して少し待つ、または別の方法を選ぶのもありです。
何もスーツを着て名刺を配り歩くのが営業活動ではありません。まずはその業界の人の知り合いを作り仲良くしておくのです。
とにかく、人の繋がりが大切です。
私はこれができていなかったのでゼロから仕事を探し、途方に暮れた時に相談することもできず、仕事も得られず、と大変な思いをしました。

・貯金はあればあるだけ有利(精神的な意味が大きい)

私は貯金できないマンです。なので苦労しました。
フリーランスを始めた瞬間から、その月の末、あるいは初めに来るべき給料日というものはなくなります。
「あー給料日まであと何日か〜、それまで耐えられれば大丈夫かな」
と思いたくても思えない日々がスタートします。
働かねばお金は得られず、しかし仕事がない、という状況は想像以上に精神を摩耗させます。
そんな時に心の拠り所になるのが貯金です。
お金が全てではありませんが、全てのことにお金がかかります。
そのお金があると無いとでは心の余裕に大きな差があります。
なので貯金は多ければ多いほど有利と考えます。
フリーランスのいいところは仕事を選べることですが、お金がないと選びたくても選べません。
単価の低い仕事でも「はい!喜んで!」とやるしかありません。
ただし、フリーランスとしてスタートダッシュを華麗に決められるのであれば貯金はそんなになくてもいいかもしれませんね。
その月から仕事をいっぱい受けることができて、それが継続していくのであれば問題ありません。
しかしそんな人が多くいるとも思えません。
人によっては1年分の生活費くらいは貯金しろ!と言う人もいます。
理屈上はその通りなのですが、世の中にはいろんな事情の人がいると思います。
なのでせめて半年分の最低限生活ができるくらいは貯金することをおすすめします。
または、確実に仕事を得られる環境を構築してからのスタートを築いてください。
お金がないという事実は心を消耗させ、焦らせ、判断力を鈍らせます。
悪いことは言わない、貯金をしておけ。

・その道(とその脇道)の知り合いを多く作れ

最初の話と被りますが…。
カメラマンならカメラマンの知り合いを多く作りましょう。これはSNSでの繋がりでも、リアルでの繋がりでもいいですが、リアルでの繋がりの方がおすすめです。
且つ、できれば職業としてやっている人と知り合うのがいいです。
「どうやって知り合い作ればいいねん」
と思うかもしれません。私もちゃんとした答えを示せませんが、後述のバイトの話で少し触れます。
さて、知り合いを多く作れ、というのは迷った時に相談できる相手を作れ、ということです。
必ずしも答えをくれる相手でなくてもいいです。相談してみて初めてわかる考え方というのがあるはずです。
これは人同士で馴れ合え、群れろ、という話ではありません。
でも人が一人でできることには限りがあります。
そして自分のためだけでなく、同じ相談相手を作るという理由で、相手のためにもなります。
こうしてネットワークを構築することが大事なんだと思います。
また、自分が目指す業種とは違う業種の知り合いもいると尚良いでしょう。
例えばカメラマンを目指しているのなら、スタイリストさん、モデルさん、印刷屋さんなどなど。
業種の違う仕事をしているとなかなか出会う機会がないかもしれませんが
在職期間中に単発でそういった現場にバイトや見学に行ってみるのもいいかもしれません。
もちろん邪魔せず、でも積極的に交流するのがいいと思います。
その繋がりがあれば舞い込んでくる仕事があるかもしれません。

・クラウドソーシングに頼るな

ク◯ウドワークスやラン○ーズといったサービスがあります。
ここを主戦場にして収入を得て、それで生活している人はほとんどいないのではと思っています。
というかそんなに稼げないはずです。あくまでサブで仕事を得る場所です。
そこで出会ったクライアントと仲良くなり、別の仕事ももらえる等の利点はありますが、そこの収入はメインにならないと思っていいでしょう。
実際、相場より単価が低い仕事が多く、それでも食らいつく人が多いですが、それでは収入的にも、クオリティ的にも良いものにはならないと思います。
クラウドソーシングを利用している人がみんな志を持ったフリーランスではなく
本業の傍に副業的にやっている人の方が多いように思います。
それが悪いことだとは思いませんが、だからこそフリーランスの主戦場にはならない、してはいけないと思います。
また、お会いしたある人は「あそこのせいでフリーランスの印象が悪くなってる」と聞いたこともあります。
なぜそんなことになるのかと考えたのですが、基本プレイ無料のゲームのガチャでハズレを引くのと同じことだと思います。
クラウドソーシングは気軽に参加できるのでクライアント側も受注側も利点があるように見えますが実質ガチャです。
もちろん極力信用できそうな人が選ばれるかと思いますが…。
受注側も、単価が安ければ仕事への取り組み方も変わるでしょう。もう会わないであろう相手のために心血注ぐこともないだろう、と投げやりな仕事になってしまうかもしれません。
そういったことの積み重なりで印象に悪影響が及んでいるように思いました。

ただ、そこで知り合ったクライアントからサービスを通さずに仕事をもらえることもあります。
そのためにはしっかりとした仕事をして、信頼関係を築くことが大事です。
あくまで仕事を得る手段のひとつとしては良いサービスだと思っています。

・バイトは恥じゃない

「フリーランスとしてやっていくつもりだったけど、どうしても収入がない…ギギギ…」
そんな時はバイトをしたって全然いいと思います。
できれば同じ業種のバイトがおすすめです。
カメラマンならスタジオだったりカメラマン登録サービスだったり探せば色々あるはずです。

もしあなたに実績も仕事も全然ない状態だとしたら、ひとまずバイトをおすすめします。
もちろん場所によってはバイトに忙殺される可能性も否定できませんが…。
それでも、その業界で実際に働いている人と繋がることで見えてくることが絶対にあります。
どうやって案件が発生し、どうやって仕事になって、どうやってこなすのか。
これは誰かから聞いた話だけではなく、自分自身にお金が発生している現場で実際に働くことで
実感できることです。そうしなければ実感できないことです。
私はあまり頭の良い人間ではないので、そういった実感、身に沁みることを大切にしています。
そうすることで、自分のやろうとしている仕事への解像度が上がります。
解像度が上がれば、どうしたら仕事が得られるか、こなせるか、と考えることができます。
現場で働くことは技術的な勉強ももちろんですが、それ以上に仕事の回し方を学ぶ大きなチャンスだと思います。
それに一緒に働くフリーランスの仲間と出会うことができるかもしれません。その人がどうやって仕事をしているのか、困った時はどうしているのか、といった話をすることもできます。
なにはなくともまずは人脈です。別に全員お金持ちの仕事いっぱいくれるマンでなくてもいいので、仲間を増やすことをおすすめします。
実際にバイト先で同じフリーランスのカメラマンの知り合いができて、それまでとは比べ物にならないくらい心強く感じました。
ちなみにデメリットは個人の仕事をする時間が少なくなることですが、個人の仕事で十分になったらバイトとは折り合いをつけましょう。
仕事をしっかりこなしていて友好な関係を築けたのなら、もしかしたら外部委託という形でバイト先とビジネスの繋がりが持てるかもしれません。

・あなたは何になりたい?何をしたい?

私の場合は写真を撮る仕事がしたい、です。フリーランスになることが目的ではありませんでした。
フリーランスに興味があったし、それで生計が成り立つなら問題なかったのですが、成り立たなかったので辞めた、それだけのことです。
ですがカメラマンという職業は続けたかったのでその分野での就職を決めました。

人生の目標を決めろ!とかそういうことは言いません。私自身そういう話は好きではないので。
目標なんて気づいたらなんとなく目の前にあるモンだと思っています。
(BUMPのダイヤモンドの歌詞にもありましたね。彼らは一体どんな人生を送ったら若くしてあんな歌詞を書けるのか…)
ただ、常々自分が何をしたいか、は考えておいて良いと思います。
私でいうと「カメラマン」になりたいのか「フリーランス」になりたいのか。

どうしても会社勤めが嫌で、自由なフリーランスになりたい人もいるでしょうし気持ちはわかります。
でも、あなたの知っている悠々自適なフリーランスも恐らく最初の頃は歯を食いしばって頑張っていたのではないでしょうか。
軌道に乗せることができたフリーランスが悠々自適な生活をしているだけであって、フリーランスになったと同時にその生活が手に入るわけでは決してありません。
フリーランスにこだわるのであれば生存していくために一生懸命頑張ってください。
もしもフリーランスが「自由で夢のある働き方」というイメージを持っているのであればすぐに捨てることをおすすめします。
不自由でツラい経験を経て、軌道に乗って初めて「自由で夢のある働き方」と考えられるのであって、初めはどうしたって苦しいです。

・最後にフリーランスをやってみて

他でもない自分が自分の人生を切り開いていっている感覚は会社勤めでは得られにくい感覚だったとも思います。
成果の有無は置いといて、こんな仕事がしたい、と思ってその方向に舵を切ってみたり、その仕事を得るにはどう動けばいいか、などを考えて実行するのは楽しかったです。
多分フリーランスに向いていないわけではなかったと思います。ただ準備不足だったり、やり方が間違っていただけでした。
もしも次にまたフリーランスとして活動を始めるなら、上記のこと以上にもっと考えて準備して臨むでしょう。

あ!でもこれからは会社が休みの時、または仕事のあとに限定されますが、個人的な撮影依頼とかは全然受けるので、もし興味があればお気軽にご連絡ください。

長々とお付き合いくださりありがとうございました。
noteなどSNSの更新、また増やせるように心がけます。。

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