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うつし世|詩


「うつし世」

深く静かすぎる浅い眠り
伸ばすも儚く隠り世に彷徨う

名残の気配に背の瞳ひらけば
憂いた顔ひとつ隻手せきしゅの声ゆれる

心配はいらないと
朧な夢に灯りがもどる
まるで処所であるかのような

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