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ENDLESS|詩


「ENDLESS」

止まない雨は、……ある。

海がよく視える丘のうえで
シケモクを咥えたまま
ぼんやりと其をみていた

空とひとつになった其処には
モヤモヤとした虚しさが
まるで助けを求めるように
右手をバタつかせて踠いていた

時おり差し込む光の糸に
触れては滑り掴み損ねておちる

止まない雨は確かにある
消えてしまった煙草を懐に収め
俺はそのまま天を仰いだ

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