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トッケビ|詩


「トッケビ」

ひとを愛することなかれ
深く沈む森のなかに低く轟く音

切り売り専門の安っぽい愛
血まみれの真実の口が嘲笑う夜

痛みにも似た希望の光に
伸ばしかけたその腕を切り落とす

本物だけを捜し続けていた
絶望という名の迷路に立ち尽くした
裏切りなんてそこには無かった
諦めだけが唯一の味方だと知った

全てを受け入れたとき
呪いは解け目の前に、君がいた

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