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ゆらり|詩


「ゆらり」

おぼつかず庭の枝葉ゆれ
とおく風をみつめて時およぐ

足もとに転がった夏の俤を
曇り空ごと掬いあげる陽だまり

胸いっぱいに吸いこんだ
やわらかく透明な景色
深くとけゆくは、藍色の海

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