ごめんけど、あなたのその「強み」に価値はない
どうも、僕です。
キャリアコンサルタントと戦略的マーケティングを仕事としてきて、現在はマーケティングの教養を広めたい!!って思ってがんばる35歳です。
これまでのキャリア。思えば、ある意味ずっと、「強み」というものを考える仕事でした。だから、今日は知っておいてほしい強みって実は2種類あるんだよ!!ってことを文章にしてみました。
2種類の「強み」を、例題と図解でいっとこうと思います。いえい。
■ 2つの意味の強み。どっちも強み!
せっかくなので、それぞれを聞いてみたいと思います。
あなたは・・・
❶ 自分の「強み」というのを知っていますか?
❷ 自分の会社や商品の「強み」を知っていますか?
どっちがどっちだか分かりますか?
❶は自己分析やストリングスファインダー、資産の棚卸し系の強み。
❷は客観的な人がいて、その人に選んでもらえる理由になる系の強み。
これ、普通に会話の中でも使っているはずで、シチュエーションによって無意識に分けているはずです。でも、意識すると確かに違うのもお分かりいただけるでしょ?
■ 内的強み/外的強み
僕は、❶のストリングスファインダー系の強みを「内的強み」と勝手に呼んでます。
ほんで、❷のお客様から見た強みを「外的強み」と勝手に呼んでます。
図解にするとこんな感じ👇
この2つの強み。どっちも「強み」で合ってるんだけど、ゴッチャしてして考えるとロクなことがないです。
■ 自分を知るのは大事だけど・・・
・・・というか、もうぶっちゃけちゃうと僕は、内的強みが重視されすぎてる現状に、ある種の気持ち悪さを感じてます。
自分を知ろう!
自己分析だ!
資産の棚卸しだ!
ストリングスファインダーだ!!
うん、そうね。
自分知るの大事!
それはよ~く分かる!
僕キャリコンもやってるからね。
ちゃんと国家資格だって持ってるし。
そんくらいは人並みには分かってるつもり。
でも、ちょっと違くね???
・・・って強めに思ってる。じっさい。
その辺を説明するために、幾つかの事例で「内的」「外的」を見て行きたいと思います。僕が何を言いたいか見えてくるハズなので、マヒマヒなら付き合ってね。
■ 例① お店の設備の場合
まずは「ヒト」じゃないところから。『当店は、最新の調理器具を導入しました』みたいなやつ。これは内的な強みね。
それを言われて、お客さんはどう思うかと言うと??・・・知らんがな!!!ってお話やと思うんです。
お客さんが興味あるのは、その最新の調理器具があることによって、自分にどう良いか?です。
図解にするとこんな感じ👇
これまで15分かかっていた料理が、注文から「3分」で提供できるようになります!・・・とかだったら嬉しいですよね。(どんな料理かしらんけど)
■ 例② 個人の特性・才能の場合
これはいわゆるストリングスファインダー系のやつ。例えば、店のオーナーが『私はチャレンジ精神があるんですよ!』みたいな内的強みを発動させたとします。
それを言われて、お客さんはどう思うかと言うと??・・・知らんがな!!!ってお話やと思うんです。
お客さんが興味あるのは、そのチャレンジ精神があるから、自分にどう良いか?です。
図解にするとこんな感じ👇
他のお店のオーナーは躊躇するような革新的な新商品でも、どんどん導入して提供してくれるとかだったら、お客さんにとっては嬉しいですよね。(何提供するかしらんけど)
■ 例➂ 個人の経験なら?
最後は、就職・転職活動でも良く見られる経験値系のやつ。例えば、「海外に1年語学留学していました!」みたいな内的強み。
それを言われて、お客さん(面接官)はどう思うかと言うと??・・・知らんがな!!!ってお話やと思うんです。
お客さんが興味あるのは、その留学経験があるから、自分にどう良いか?です。
図解にするとこんな感じ👇
例えば、その会社が海外進出を狙っていて、その国の若者言葉や文化が分かって橋渡しができる!とかだと嬉しいですよね?(何の会社かしらんけど)
■ 内的強みに価値はない
誤解を恐れずに言うと、自分の経験や才能、設備・資産などには価値はありません。
自分には価値あるものかもしれませんが、少なくともお客様にとっては価値はないんです。
こんな話をすると、自己分析やストリングスファインダーみたいなやつ、資産の棚卸しなんか必要ない!って聞こえるかもしれませんが、そうじゃないです。「内的強み」を否定している訳じゃないです。
■ お客様にとっての価値の素
結局、何が言いたいのかボチボチまとめます。
結論をいうと、「内的強み」というのは「外的強み」の素です。つまり、お客様にとっての価値の素ということです。内的強みがあるからこそ、外的強みが強くなるんです。(強みが強くなるってヘンだけど)
例えば、語学留学の例も1年留学した人と、1ヶ月留学した人では、同じ強みを持っているけど発揮できる強みの強さが違いますよね。
1ヶ月留学した人より、1年留学した人の方がその国の流行り言葉や文化に精通しているでしょ。
■ まとめ
自己分析したり、ストリングスファインダーをやって「内的強み」を探したり発掘したりするのは、とっても良いんだけど、そこで止まっちゃダメってことです。
同僚がわたしの強みは「最上志向」なんですとか言われても困るでしょ?・・・で???ってなるでしょ?
社会と噛み合って働くというのは、別の誰かに価値を提供しているということです。上の場合、同僚はお客様と見なせます。
だったら、その最上志向がお客様にとって、どう良いのか?どう役立つのか?どう嬉しいのか?そこまで考えましょうね!っていうことが言いたいnoteでした。
おーーーしまい。
【余談】
「ドリルを売るには穴を売れ」の著書・佐藤義典氏は戦略系の著書の中で「強み・差別化」と「独自資源」と分け方で分類していますが、考え方はそれと同じです。
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