【5/15日経ヴェリタス有料記事】動画サブスクに3つの誤算インフレ・競争激化・経済再開が逆風に お金と時間争奪戦、サービスの選別進む

日経ヴェリタス フォーカス (8ページ)2022/5/14 0:00
 右肩上がりで会員数を伸ばしてきたサブスクリプション(定額課金)型の動画配信サービスに「誤算」ともいえる逆風が吹き始めている。世界的なインフレを背景に節約の対象となり、業界内外の競争激化で選別が加速する。新型コロナウイルス禍からの経済再開も下押し要因だ。米大手ネットフリックスの会員数減をきっかけに株式市場での潮目も変わりつつある。

 「どちらか契約をやめようかな」。ネットフリックスとアマゾン・ドット・コムの「プライム・ビデオ」を契約する都内在住の30代女性はこう話す。身の回りのものが値上がりし、毎月の会費が負担になってきたという。「アマゾンは動画以外のサービスも使っているのでやめるならネットフリックス」という。

 世界的なインフレの影響はサブスク業界にも押し寄せている。食費やガソリン代などの上昇で支出が増え、「娯楽」が節約の対象となっていることが1つ目の逆風だ。

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