【感想】映画「HOME STAY」
森絵都さんの小説「カラフル」が好きなので、ずっと観たいと思っていた作品です。
原作とは敢えてタイトルを変更しており、原作を「もとに」作成したとのことなので、原作とはあまり比較せず、1つの作品として感想を書ければと思います。
映画「HOME STAY」の感想
<簡単なあらすじ>
死んで魂だけになってしまった主人公”シロ”。しかし、“管理人“と名乗る謎の人物から再挑戦のチャンスとして、高校生の小林真(こばやし・まこと)の身体にホームステイするよう告げられる。チャンスとは、同じく死んでしまった小林真の家族や友人に気づかれることなく、100日以内に小林真の死の原因を突き止めれば転生できるというもの。逆に失敗すれば、シロの魂は消滅してしまう。戸惑いながらも小林真としての生活を始めたシロは、真の家族や幼馴染の晶、憧れの美月先輩と関わる中で、真の死の真相に迫っていく。
<感想>
自分の人生にほんの少しの彩りを感じられる、感想作。
比較的ゆとりのある時にしか観られない作品って、ありませんか?
軽い気持ちで観始めたけど、途中で「お涙頂戴」なシリアスな展開が出てきた時、私は自分の気持ちも持っていかれてしまい、その夜 不眠になることがあります。
そういう点でこの「HOME STAY」は、ちょうど良いバランスで観られる感動作だな〜というのが1番の感想です。
シロが真としてホームステイする間、当然ですが何もかもが他人事です。
そうやって1人の人生を俯瞰的に見るとこで、当事者目線だと見えなかったものが見えてくる。
『大所高所』
『喉元過ぎれば熱さを忘れる』
こんな四字熟語やことわざを思い出す。
なんだか後向きだった気持ちが、鑑賞後には少し向きを変えてくれることでしょう。
他にも、以下のような感想を持ちました。
タイトルはHOME STAYだが、色を意識した映像や真の絵がとても美しかった。
晶が真の言葉に対して表情だけで応えるシーン、山田杏奈さんの演技が素晴らしい!
石田ゆり子さんに似てるな…と思いながらずっと観ていたが、妹のひかりさんだったとは。妹さんがいらっしゃるのも役者さんなのも初めて知った。
もう少し真と家族の関係は掘り下げてほしかったかな。
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