蕪木 夏芽

かぶらき なつめ|趣味で小説・エッセイ書いています|エブリスタ、アルファポリス、mon…

蕪木 夏芽

かぶらき なつめ|趣味で小説・エッセイ書いています|エブリスタ、アルファポリス、monogatary.com等でも執筆中

マガジン

  • ショートショート集

    蕪木オリジナルのショートショートをまとめました! お題は「#毎週ショートショートnote」参加のものが多いです。

  • 短編小説集

    蕪木オリジナルの短編小説をまとめました!あとがきのあるものはあとがきも入っています。

最近の記事

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【記録記事】毎日連続投稿を止めてみて

こんにちは、蕪木です。 『毎日何かしら記事を投稿すること』を目標に、実際45日ほど続けておりました。 それが、何も言わずに急に投稿しなくなり、早2週間…。 投稿しなくなった理由はただ「忙しくて書く余裕がなかった」だけです。 だから本記事タイトルの『毎日連続投稿を止めてみて』というのは、厳密には嘘です。 『毎日連続投稿が出来なくなって』の方が正確でしょう。 では、なぜこんなタイトルにしたのか?というと、この無投稿期間に考えた結果、毎日投稿するのを暫く止めようと思っているか

    • 【御礼】私の「春ギター」の詩が歌われました

      先週「春とギター」×「毎週ショートショートnote」のコラボ企画に乗っかって、初めて作詞をしてみました。 今世は今世で夢があるのですが、来世は「音楽で食べていける人になりたい」と密かに思っているくらいには音楽が大好き。 それでも作詞・作曲はハードルが高くて手をつけていなかったのですが…… たまたま今フットワークが軽い状態(なんでもやってみよう精神+人に文章見せることに抵抗ないメンタル)なので「えいや!」で書いちゃいました。 それを、なんと! まくらさまが弾き語りしてく

      • 【ショートショート】トラネキサム酸笑顔(395文字)

        同じクラスの虎根木さんは、今日も笑顔を絶やさない。 今日も今日とて、角くんにはこんなことを言っていた。 「角くん、今日も格好良いのね。惚れ惚れしちゃうわ」 一方、野原くんにも色目を使っているようだ。 「野原くん、今日も色っぽいわよ。あなたにしかない魅力ね」 その様子が気になっていた私は、何でもよく知っている学子に聞いてみた。 「あれは八方美人ってやつじゃないの?」 「違うのよ。あれはトラネキサム酸笑顔。 トラネキサム酸って、プラスミンも、その前駆物質のプラスミノ

        • 【ショートショートではなく詩】春ギター(428文字)

          いつだって 迷路のような毎日だ 地図がなくても 君の旅路は続くから 進んでは 行き止まりを見つけて 見えない ゴールを ただ羨んで それでもなお 背広を着て 行かなくちゃ 朝は来るから 目を開けずとも 眠くとも 満員電車 押し込まれる そんな日を 何度も 何度も ただ繰り返してる 目新しいことなんて 何もないんだよ 君も 周りも 変わりはしないんだろう それでも 緑の小鳥の声が そう やけに 心地よく 響くんだろう 平凡な毎日で 何が悪いんだ こんなにも 愛おしいのに

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        【記録記事】毎日連続投稿を止めてみて

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        • ショートショート集
          9本
        • 短編小説集
          13本

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          【ショートショート】オバケレインコート(417文字)

          梅雨になると、オバケレインコートの噂が聞こえてくる。 なんでも雨の日に限って姿を隠し、見つけたと思えば驚かし、いざ着ようとすると暴れまわるのだとか。 「新しく買ったレインコートがないわ。お出かけは止めにしようかしら」 遠くでママの声が聞こえたけど、まこちゃんには関係ない。 まこちゃんは雨が大好きな上に、レインコートがどこにあるのか知っていたから。 「ばぁぁっ!」 レインコートはまこちゃんの姿を見つけるなりおもちゃ箱から飛び出したが、まこちゃんは怯まない。 まこちゃんが

          【ショートショート】オバケレインコート(417文字)

          【ショートショート】深煎り入学式(456文字)

          やばい、やばい、やばい! もう生徒たちが来る時間じゃないっ! 初めての高校で、新入生を任されたから張り切って白のスーツとパンプスを新調したのに。 満開の桜も早々に濡れ落ちてしまいそうな大雨。せめて足元を濡らさないように、と長靴で車に乗ったのが裏目に出てしまった。肝心のパンプスを忘れてとんぼ返りだ。 どうして13階建てマンションの12階を選んでしまったのか。 どうしてマンションの入り口から1番遠いところしか駐車場が空いていなかったのか。 後悔したって仕方ないけれど、最悪の

          【ショートショート】深煎り入学式(456文字)

          【イベントレポ】大切な人を守りたいなら、向き合え!【ATTACK FES DAY2「Attack 音 体感 Final」】

          ※2024年1月28日(日)開催のATTACK FES DAY2「Attack 音 体感 Final」のイベントレポです。 「とにかくイベントの内容を知りたい!」という方は、先に後半の内容をお読みください。 私はずっと後悔していたこんなにおもしろいコンテンツがあったのに、どうして今まで目を向けてこなかったのか? 知るのが遅すぎた、と。 それもそのはず。 アニメを観始めたのは2022年2月。 Final Season Part2の地上波の放送をやっている頃だった。 しかも

          【イベントレポ】大切な人を守りたいなら、向き合え!【ATTACK FES DAY2「Attack 音 体感 Final」】

          【エッセイ】私はまず、掃除から始めます

          こんにちは、蕪木です。 note書くのが久しぶりすぎて、過去の記事を見返して探り探り書いています。 転職してちょうど1年が経ちました。 薬局薬剤師の仕事にも慣れてきて、患者さんの顔を見れば、なんの病気でなんの薬を飲んでいるのか、大体分かるようになりました。 当初は「未経験・中途入社パート薬剤師の奮闘記」として、記録記事を書こうと考えていましたが、続きませんでした。 と言うのも、仕事内容を書いていたら職場批判になりそうで気が引けたからです。 たがそれも1年働いて、そこの従業

          【エッセイ】私はまず、掃除から始めます

          創作大賞2023に応募しようと今もなお書いていますが…想像以上のボリュームになりそうで、間に合わないフラグが立っています……!あと6万文字くらい?笑 間に合わなかった場合は他のコンテストに出そうと思います。。。 ちなみに、新川帆立先生の講演を聞いて、初めてミステリーに挑戦中!

          創作大賞2023に応募しようと今もなお書いていますが…想像以上のボリュームになりそうで、間に合わないフラグが立っています……!あと6万文字くらい?笑 間に合わなかった場合は他のコンテストに出そうと思います。。。 ちなみに、新川帆立先生の講演を聞いて、初めてミステリーに挑戦中!

          【感想】リコリス・リコイルはキャラが生きている

          リコリコ(リコリス・リコイルの公式略称)、新作アニメーションの制作決定おめでとうございます! リアルタイムでは追えなかったのですが、先日遅ればせながら観ました! まるで実在しているかのような生き生きとしたキャラクターたちが繰り広げる友情と正義の物語リコリコの最大の魅力は千束という少女のキャラクター。 主題は千束とたきな、2人の友情物語ですが、お互いが影響し合うというより「千束→たきな」の要素が大きいと感じました。 2人は全く逆の使命感を持っています。 千束「敵は撃つが、

          【感想】リコリス・リコイルはキャラが生きている

          【あとがき】ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作「メカニック・ファイバー」

          まずは3話まで読んでくださった貴方に感謝し申し上げます。 なぜ、まだ完結していない物語のあとがきを書くのか?と言うと、おそらく、もう続きを書くことがないからです。 もし、続きを書くとしたら…その時は本作品が入賞したとき、でしょうか。 コンテスト毎に、評価者や評価基準は異なるのかもしれません。 ただ、基本的に一度ダメだったものを、もう一度他で出し直しても結果は同じだと私は思っています。 そんなことをするくらいなら、新作を書ける物書きでありたいです(実際に書けるかは別…笑)!

          【あとがき】ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作「メカニック・ファイバー」

          明けましておめでとうございます! いつの間にか年が明けてしまいました、蕪木です。 ジャンププラス原作大賞に、なんとか応募することが出来ました! 最近の投稿が皆無だったのは、この「メカニック・ファイバー」の執筆に時間を割いていたからです…。 とにかく、間に合って良かったー!!!

          明けましておめでとうございます! いつの間にか年が明けてしまいました、蕪木です。 ジャンププラス原作大賞に、なんとか応募することが出来ました! 最近の投稿が皆無だったのは、この「メカニック・ファイバー」の執筆に時間を割いていたからです…。 とにかく、間に合って良かったー!!!

          【ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作】「メカニック・ファイバー」あらすじ(292字)

          科学は屈しない。 どんな暴力や権力にも屈することはない。 なぜなら、科学とは人間の探究心の現れだからだ。 我々人類が滅びない限り、科学が屈することはないのだ。 IT技術の発達・各種法規制の整備に伴い、国家間の物理的な攻撃がなくなって100年余り。情報を制する者が世界を制する時代へと移行しつつあった。資源が豊かな国・フリーデンでは繊維産業が盛んだが、業界としてカーボンニュートラルを達成し、次なる発展の手立てに窮していた。業界自体が苦しい中、業績No.1の黒澤繊維が単独行動に出

          【ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作】「メカニック・ファイバー」あらすじ(292字)

          【ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作】「メカニック・ファイバー」第3話 野望(3,999字)

          「父さん…も、申し訳ございません。作戦は失敗しました。例の部屋で、想定外の男と遭って、その…拘束されてしまいました。名乗るよう言われ、『虹坂 天』だと告げると、『ここでは殺さないから出て行け』と…」 「あん?それでのこのこ逃げ帰ってきたって言うのか?たわけが!!!」 染爾の奥深い声が、再び社長室に鳴り響く。テンは後頭部でそれを受け止め、更に身体を小さくした。 「テン、お前のバカは本当にどうしようもないな。だが、黒澤はワシらが攻めたからと言って動じるようなタマでない。今回の

          【ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作】「メカニック・ファイバー」第3話 野望(3,999字)

          【ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作】「メカニック・ファイバー」第2話 劣勢(3,935字)

          『はぁ~。ウール、兄さんを防音室に連れて行ってくれるかしら?うるさくって…話ができないわ』 ウールは『はぁい』と返事をしながら、組んだ両手を右頬に近づけた。コットンは絶えず大声を上げていたが、自分より体格の大きいウールに両脇に手を入れられ、部屋から引きずり出されていた。 『それで、テン。何とか言ったらどうなの?』 シルクは、相変わらず左手で髪をくるくるしながらテンを凝視していた。テンは3人の勢いに押されて黙り込んでいたが、ようやく口を開いた。 「ね、姉さん…その、作戦

          【ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作】「メカニック・ファイバー」第2話 劣勢(3,935字)

          【ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作】「メカニック・ファイバー」第1話 機密(7,952字)

          「科学は屈しない。 どんな暴力や権力にも屈することはない。 なぜなら、科学とは人間の探究心の現れだからだ。 我々人類が滅びない限り、科学が屈することはないのだ」 瓦礫の下から出ている上半身が、絞り出すような声でそう言った。赤髪で長身の男が、その様子を見下ろしている。男の右手には拳銃が握られ、銃口は上半身の先端に向けられていた。 「それが最期の言葉か」 長身の男がそう言うと、上半身は残された力で口を結んだ。それは、言い残すことはない、という合図だった。 パシュッ 恐ら

          【ジャンププラス原作大賞 連載部門 応募作】「メカニック・ファイバー」第1話 機密(7,952字)