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【詩】黄金の国

疫病が蔓延している
疫病が雲のようにもくもくと膨らんで
人々を捕まえようとする
人々は右へ左へ
わあわあと逃げ惑っていた
私はどこへ逃げればいいのか

空中庭園に古き友人達の亡骸があった
彼らはむくりと起き上がると
手を繋いで私を囲んだ
人の群れから守ってくれているのだ

「私はどこへ逃げればいいの?
西?それとも東?」
問うと友人達はひそひそと話し合い
私にこう言った

「東。だって太陽の黄金を毎日吐き出しても尽きることがないんだもの
きっと豊かな所だよ」

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