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FOMCとは

FOMCとは、「Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)」の略で、FRBが開催する会合のことです。アメリカの政策金利の誘導目標やこれを達成するための公開市場操作の方針を決定する委員会です。

ちなみに、アメリカの政策金利はFF金利(Federal Funds Rate)と言い、以前の記事で触れましたが、日本の無担保コールレートに当たるようです。

FOMCのスケジュール

FOMCは、6週間ごとに年8回定期的に開催され、その他にも必要に応じて随時開催されるそうです。直近では、ちょうど12/13に開催されました。既に終了していますが、参考に今年のスケジュールを貼っておきます。https://equity.jiji.com/monetary_policy_schedules

今回のFOMCはどうだったのか?

ここ1,2年で急上昇している米国の政策金利ですが、直近のFOMCではどのような方針が示されたのか、ポイントは以下の通りだそうです。

  • FF金利は5.25〜5.5%で3連続据え置き

  • 2024年は累計0.75%利下げの見通し

これはつまり、そろそろ利上げ(金融引締め)は終了して、来年からは徐々に利下げ(金融緩和)にシフトしていくということかと思います。
金利のサイクルは説明しましたが、景気は遅れてやってきます。近年のインフレに対して、ぐっと引締めてきた影響は、今すぐには見えませんがこれから遅れてやってくる可能性はあります。

ちなみに、直近のFOMCの結果を受けて、債券市場においては、短期の2年債、長期の10年債の金利は一時的に大きく下がっています。一方でダウ平均やナスダックは上昇しているのは、これから金融緩和の方向に向かうことを市場が織り込んでいるのかもしれません。先ほども述べた通り、金利のサイクルからすれば景気減速の局面に入ってきているはずなので、向こう1~2の様子が気になりますね。

日本への影響を考察する

アメリカの金利が下落ということで、これまで学んだ知識で考えると、まず影響があるのは為替です。日米の金利差が縮まれば、その分円高に動いていくはずです。実際、昨日まで1ドル当たり145円だったのが141円まで下がっていました。この影響なのか、今日の日経平均はマイナスでした。前回の記事で取り上げたトヨタ自動車(7203)は、-3.82%の下落なので、やはり円高の影響が大きいということでしょう。

市場の動きは複雑なので、他にも色々な影響があるかもしれませんが、ひとまず金利の状況を踏まえて考察してみました。米国株に関しては、関連記事も見つけたので掲載しておきます。https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QCB4MPRPDVMC7B3WIUTHADFJ2Q-2023-12-05/

今回は以上です。


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