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中小不動産(8999)グランディハウスは隠れた名株? 割安株の探し方 vol.10

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前回記事『中小不動産株に優良銘柄アリ? 割安銘柄を探せ!vol.9』

※これまでの記事はこちら⇒割安株の探し方シリーズ(記事まとめ)

 

 前回の記事で、私独自のスクリーニング基準で抽出した銘柄のうち、不動産株に絞って見ていきました。

 
   その中で主にマンション系中小不動産を見てきましたが、買いを検討できそうだったのが(8999)グランディハウスでした。

 今回の記事では、(8999)グランディハウスについて、今このタイミングで買うべきか否か、詳細を見ていきたいと思います。

①グランディハウスってどんな会社なの?

 栃木県宇都宮市に本社を置く住宅系の中小不動産会社です。

 栃木県など北関東が地盤で、土地開発からの戸建て住宅販売が主力です(新築・中古どちらも扱っています)。
 千葉、埼玉、神奈川にも進出しておりますが、東京の物件は扱っておりません

 収益比率は不動産販売92%、建築材料販売7%、不動産賃貸1%となっています。
 住宅販売が要であることがよくわかりますね。

②グランディハウスの規模ってどのくらい?

 それでは次に、グランディハウスの定量情報を見ていきましょう。

●時価総額:152億円 ※2019年10月31日時点
●年商:444億円 ※2019年3月期
●営業利益:31億円(営業利益率6.9%) ※同上
●当期純利益:20億円(最終利益率 4.5%) ※同上
●連結従業員数:全社合計777人 ※2019年3月末

 一部上場企業の中では、どれも中小という規模ですね。

 ちなみに、不動産業の営業利益率は平均すると10%前後なので、グランディハウスはやや低めと言えます。
 あくまで平均なので、販売なのか管理なのかでも大きく違いますから、参考程度ではあります。
 ※参考『2018 不動産業統計集』

③グランディハウスの業績と配当金はどれくらい?

 直近2年の実績及び今後の見込みは以下のようになっております。

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 一株あたり利益は緩やかに右肩上がり、配当金は継続的に増配になっているのがわかりますね。

 以下は月足チャートになります。

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 2018年に600円を超えましたが、現在はまた500円近辺で推移しています。
 今年の頭から見ると100円ほど上昇していますね。
 今年の8月末から今にかけては上昇トレンドになっています。

 ちなみに、2019年10月31日終値ベースで、各種指標は以下のようになっています。

PER:6.48倍
PBR:0.68倍
配当利回り:4.66%

 短期的にはやや過熱感はありますが、まだまだ上昇余地はありそうに思えます。

 次は、グランディハウスのリスクについて見ていきます。

④グランディハウスのリスクは?

 グランディハウスのリスクは、
消費増税による買い控え
・金利上昇による住宅ローン負担増

が考えられます。

 ただ、消費税は基本的に全業界にとって同じ話ですし、金利に関しては短期的に急上昇するリスクは低いと見ています。

 人口減という大きなリスクがあるのでは、と思われるかもしれませんが、個人的にはそれほど危惧しておりません。

 と言うのも、実は都道府県別で見ると人口が増加している所もあり、東京都、沖縄県、埼玉県、神奈川県、愛知県、千葉県、福岡県の7都県が該当します。

 ※参考『全国で人口が増えている県は7つだけ』

 グランディハウスは東京はエリア外であるものの、埼玉県、神奈川県、千葉県は地盤としているので、一概に人口減のリスクがあるとは言えません。

⑤グランディハウスは今買うべきか否か?

 以上、グランディハウスを見てきました。

 企業規模は中小の域を出ませんが、業績や配当の推移はなかなか堅調でしたね。

 また、人口減の煽りを受けにくいエリアを地盤としているとも言えそうです。

 私個人としては、現在の株価が短期的に上昇していることを踏まえ、一旦調整が入るのを見てからであれば買いを検討できるものと考えます。

 もしくは、少量買っておき、下がったタイミングで買いませるような資金バランスであればリスクも低いですね。

⑥まとめ

 今回の記事では私独自の基準でスクリーニングをかけた銘柄たちのうち、不動産株の1つ、(8999)グランディハウスを見てきました。

 結論としては十分買いを検討できる銘柄と考えます。

 次回の記事では、最初の記事でスクリーニングをかけて抽出された銘柄のうち、中々馴染みの薄い化学セクターの銘柄たちについて見ていきます。


※これまでの記事はこちら⇒割安株の探し方シリーズ(記事まとめ)

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