【I-006】近い将来の日本の姿！？　（２）

電車で移動中のことです。
ある駅から老夫婦が乗車してきました。
お二人の年齢は80代後半、ひょっとすると男性の方は
９０超えかもという印象です。
共に品のある服装で、男性は高級そうなスーツにネクタイ
というスタイルです。会社役員等を引退されて老後を悠々自適に
過ごしているのだろうなぁ、と勝手に想像しました。

声が大きいおばあさん

さて、このご夫婦、乗車の時から何やら大騒ぎでした。
奥様がご主人を追い立てるように、大声で急かしているのです。
チラ見すると、ご主人は、杖を使っており、歩くのも一苦労という
スピードです。そんな状況にイライラしている奥様。
何とも悲しい感じになりました。
やっと乗ったと思ったら、一駅で降りていきました。
降りる時もこれまた大騒ぎで、ドアのすぐ横に立っていたのですが、
他の乗客の流れに合わせることが出来ません。
ご主人は、不自由そうですぐに降りる体制になれないのです。
そんな状態にこれまた奥様はイライラしているご様子です。
「お父さん、早く降りるの！閉まっちゃうでしょ！！」
もはや怒鳴っています…。
見ている方がヒヤヒヤします。手伝おうとも思ったのですが、
若干距離があったのと、時間も僅かだったので、何ともなりませんでした。
何とか降車されましたが、この後もあのご主人は怒鳴られ続けて移動する
のかと想像すると大変に気の毒に思いました。
それにしても久々に女性のパワーを感じた場面でした。
おそらく奥様の方が年下と推測しますが、責任感のある方なのでしょうが、
ご主人に対する世話焼き、お節介の度を越えた対応に寂しさしか感じ
ませんでした。

今後一層高齢化に

私の両親も似たような感じでした。何をする時も母が父を急き立てる
感じです。夫婦とはそんなものなのでしょうか。
父は、かなりストレスになっていたのではないかと今さらながら思います。
2年前に他界した父は、腹部の不調を訴え、自分から病院に行きました。
若いころから、風邪をひいても病院にかからなかった人なので、よほど辛かったのでしょう。検査の結果は、末期の胃がん。もう手術することも出来ませんでした。
そして入院から１ケ月であっという間に亡くなりました。

今日の老夫婦のご主人のストレスや如何に…。

これから、こんな風景が多くなっていくのでしょうか…。