【C-057】中小企業診断士のためのキャラクターマーケティング(理解編)
中小企業診断士の皆さま、キャラクタービジネスやキャラクターマーケティングを自分は専門外だと決めつけていませんか?そもそも考えたこともないなぁ、という皆さま、それは非常にもったいなです。
キャラクターマーケティングは、必要な知識を習得すればOKなので、今よりもパワーアップして自身のクライアントの課題解決、“プラスの提案”をしましょう。
キャラクターが多い日本
日本は諸外国に比べてキャラクターが非常に多いです。マスメディアに乗った人気のキャラクターはもちろん、街を歩いているとお店の看板に独自のキャラクターがいたりします。
日本は昔から八百万の神々を信仰してきました。また、自然災害等は妖怪の仕業とされ、その事象の数だけ妖怪がいました。妖怪は、江戸時代にかるたやすごろくに用いられ、広く知れ渡るようになったといいます。かるた、すごろくがキャラクターグッズであると同時にメディアでもあった訳です。写楽の歌舞伎俳優の浮世絵もキャラクターグッズのはしりでしょう。日本にはこういったキャラクターの文化の歴史があり、現代につながっているのです。
キャラクターマーケティングはブランディング
キャラクターを創り、自社のPRなどマーケティング戦略として活用することは、そのままブランド戦略につながります。
ブランド戦略は、自社の強みや想いを端的に伝えることです。この部分を整理する過程で、どのようなキャラクターのデザインがいいのか、プロフィール設定がいいのか、等々が自ずと決まってきます。提案する側は、クライアントのこういった部分を徹底的に考えます。考えれば考えるほど、クライアントとの関係は深まり、結果として提案する機会も増えてきます。
中小企業診断士のメリット
中小企業診断士がクライアントへキャラクターを提案するメリットは以下の通りです。
1.クライアントへプラスの提案(課題解決)が出来ます
キャラクター制作費、運用コンサル費がプラスの売上になります。
2.キャラクターを制作することで継続的な提案が可能
キャラクターを制作することで継続的な提案(課題解決)が可能になります。
3.クライアントとの関係強化・信頼強化につながります
業務が追加されるのでクライアントとの接点が増えます。
4.補助金とセットでの提案が可能になります
キャラクター制作は販促の範疇になるので、こういったことが対象となる補助金の申請代行業務とセットで提案することが出来ます。
クライアントのメリット
もちろんクライアントもキャラクターを活用するメリットはあります。
①B to Cの企業はもちろん、B to Bの企業は特に自社製品/サービス
をわかりやすく伝えることが出来ます。
②競合の多い業界・業種ではキャラクターを活用することは
差別化策となります。
③ 販促目的での補助金申請も可能です。
④ キャラクターは“借り物”ではなく、自社オリジナルが有益です。
キャラクター活用の効果
キャラクターを使うメリットをもう少し細かく見ていきましょう。
ポイントは以下3点です。
(1) ブランド認知度の向上
キャラクターを使用することで、社名や商品ブランドの認知度を高めることができます。例えば、顧客が先にキャラクターを覚えることでブランドを想起しやすくなります。また、商品パッケージ等に活用することで、明確な差別化となり、売上へのポジティブな影響が期待できます。
(2) 愛着や共感の形成
キャラクターは顧客との感情的なつながりをつくることができます。顧客に愛着や共感を呼び起こすことで、ロイヤルティが高まり、売上につながる可能性があります。さらにキャラクターの人気に伴い、他社へのライセンスや、グッズ販売等で収益を得ることも可能になります。
(3) 広告やプロモーションの効果
キャラクターを使った広告やプロモーションは、視覚的に魅力的となります。注目を集めやすくなり、売上につながる可能性があります。SNSでは、アイコンでの活用はもちろん、キャラクター自体が‘投稿ネタ’になります。
キャラクターには「借り物」と「自前」があります
キャラクターには「借り物」と「自前」があり、それぞれ出来ることに違いがあります。
「借り物」とは、すでに人気がある著名なキャラクターが当てはまります。誰もが知っているキャラクターで、契約を交わし、キャラクターの使用料を支払って使います。これらのキャラクターの最大のポイントは「すでに有名である」ことです。有名なので、キャンペーンに起用し、告知ポスターにそのビジュアルを使うだけで、一気に注目を浴びることが出来ます。キャンペーンの応募数も増えることでしょう。この「即効性」こそが有名キャラクターの利点です。人気タレントを起用することと同じ理屈です。しかし、人気がある分、制約も多くなります。まず使用料は、一般的に高いというイメージがあるので、使える企業は限られてきます。また、すでに完成されたキャラクターの世界観、設定、使用ルールがあるので、これに逆らうことは出来ません。もちろん、借りたものを他人に「また貸し」することなど出来る訳はありません。担当者のストレスとは、実際に経験するとわかる部分です。「借り物」の場合は、当然管理する会社とのやり取りが発生します。人気が高いほど、やり取りの中でストレスに感じることが多々出来てきます。筆者も多く経験してきましたが、ここでの事例紹介は控えます(笑)
対して「自前」の場合です。自社で制作したキャラクターは、最初は認知ゼロですが、キャラクターの設定や使用ルールは自社で全て決めることが出来るので、運用に際してストレスになることはほとんどありません。即効性を求めず、じっくりと展開する場合は、断然「自前」をおススメします。
キャラクターは最強のビジネスツールです
ここまでを整理すると、自前のキャラクター展開は、
掛けた費用が無駄にならず、
ビジネスの武器になり、
さらにストレスのない
キャラクターの活用が可能
ということになります。
キャラクターは借りるよりも自社オリジナル!!
ここで言うオリジナルキャラクターとは、自社で運用ルールを決めて活用するキャラクターのことです。キャラクターはイラストを描く前に、どのように使うかを考えることが重要です。自社の製品や販促での活用はもちろん、得意先へ個別の提案も可能です。WEBサイトやSNS等の自社メディアをはじめ、ECサイトや売場で、継続的に露出することで、キャラクターは認知され人気が出ます。人気が出たら外部へライセンスし、使用契約に基づいたロイヤリティを得ることも可能です。
キャラクターは「資産」。「明日の売上」となります
中小企業診断士の皆様は、キャラクターマーケティングの知識を駆使し、クライアントへ課題を解決するためのプラスの提案、プラスの売上作りをしましょう!
提案する場合は、クライアントのオリジナルキャラクターとして提案し、継続してサポートしていきます。販促目的の補助金を活用し、採択されてから実施すれば、クライアントの負担も軽減できます。
具体的にどのようにすればいいのか?
キャラクターマーケティングはコンサルティングです。クライアントの課題解決の手段にキャラクターを使うのです。下記のような流れで進行します。
① クライアントの課題を把握・整理する。(認知向上/情報発信)
② その解決にキャラクター活用する。(いつ/どこで/どのように使うか)
③ キャラクターの詳細設定をする。(モチーフは社長!?)
④ キャラクターのデザイン決定をする。(動物がテッパン)
⑤ キャラクターの担当者に伴走し、運用する。(担当者変更時は要注意)
全国の中小企業診断士の皆さま、キャラクターマーケティングで
パワーアップして、クライアントの課題をドンドン解決しましょう!弊社でそのお手伝いをいたしますので、お気軽にお問い合わせください。