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みんながデジタルに走るので、私、アナログを独占させてもらいます

「みんなが格闘技に走るので、私、プロレスを独占させてもらいます」

これは、時代が昭和から平成に代わった頃に登場した広告のキャッチコピーです。プロレスラーのジャイアント馬場がトレードマークの葉巻を携えて、少し微笑んだ表情で写っている写真が印象的なポスターで記憶に残っています。当時、プロレス界は第二次UWFが人気を博し、従来のプロレスよりも真剣勝負を売りにした格闘技的要素の強い試合が好まれていました。そこに全日本プロレスの総帥、ジャイアント馬場が放ったプロレス史に残る名言です。(当時の週刊プロレスの名物編集長のターザン山本氏の発案と言われています)

平成元年(1989年)4月に大学生になった私は、当時UWF信者でした…。小学生の頃からテレビでプロレスを観ており、中でも初代タイガーマスクに熱狂した世代です。全体的に動きが‘もっさり’としていた全日本プロレスよりもスピーディーな動きのアントニオ猪木の新日本プロレスのファンでした。特に若手の中で頭角を現し始めた前田日明には、ヨーロッパから凱旋した頃から将来のエースとして期待していました。そんなこともあり、その後のUWFにもすぐに傾倒しました。

さて話しを戻します。

今やデジタル全盛の時代です。
‘マーケティング’と言えば、‘WEBマーケティング’や‘デジタルマーケティング’などと同義として浸透しています。(私としてはこれがとても違和感)デジタルの施策は全て数字で追えるので、従来の宣伝媒体(TV,ラジオ、雑誌、新聞等)では検証しきれなかった部分が明確になります。それまでの宣伝媒体にお世話になることが多かった身としては、これは革命的な出来事でした。

私は、メーカーで20年以上マーケターをしていました。担当した企画が製品化され、世の中で計画通り売れてもらうために、あれこれと頭を使う日々を過ごしてきました。一人でパソコンの画面に向かっていても何も解決しませんので、メンバーとの打ち合わせはもちろん、社外の異業種の方々と情報交換することも多くありました。様々な店舗、売場を見て回ることや、時には話題のイベント等も観に行きました。

刑事ドラマで「捜査は自分の足でかせぐ」的なセリフがありますが、まさにそんな感じです。これぞアナログの極みです。具体的に調べたいことは、インターネットで簡単に調べることが出来ますが、自分のイメージにないことは、そもそも思いつきませんので調べることは出来ません。「自分のイメージにないこと」にこそ、多くのヒントがありました。思い込みや食わず嫌いな感覚は捨てて、色々な情報を吸収するべきだと思います。

新聞や雑誌の記事もスマホで読むことが出来ますが、やはり紙面(誌面)を広げて視界に飛び込んでくる「自分には興味関心がない」情報に気が付くことが貴重だと思います。これは店舗に足を運ぶことでも同じです。書店は特にわかりやすいと思います。購入する本が決まっているのであればネットでの購入は便利ですが、書店内をぐるぐる見て回ると、知らない本にたくさん出会えます。この体験は非常に大事だと思います。

最近セールスの電話がよくかかってきます。社名こそ違えども、ほぼ同じアプローチ、応酬話法なので、素朴な疑問として聞いたこともあります(笑)ざっとこんな感じです。

ホームページ拝見してご連絡しました!
集客策はどうされていますか?
今のサイトを活用するだけの集客策のご提案です!
御社向けの資料を作成したので一度ご説明させてください!
御社のエリアをまわっているので、少しお時間ください!

…みたいな流れです。見事にマニュアル化されています。そもそもIT系な会社のはずなのに、昭和的な営業手法が何とも違和感があります(笑)資料があるならメールで送ってもらえれば確認する旨を伝えると、決まって「直接でないとお見せできないんですよぉ~」となり、その胡散臭さと実際面倒なので断ることになります。この営業スタイルって正解なのでしょうかね。

そんなに優れたサービスなのであれば、何気なくネットを見ている間に巧妙な広告によってサイトに誘導してくれれば見るのになぁ、と思ってしまいます。全くデジタルな感じがせず、このような「アナログ」はノーサンキューなのです。

デジタル系の会社の皆様、アナログ足りていますか?

デジタルの仕組みやシステムは、本当に凄いと思います。(こんな表現しか出来ないので、私の程度が知れますが…)

デジタル系の会社の皆様には、自社サービス売込のための情報や想定問答だけではなく、その手前の「この会社のこの製品(サービス)はデジタル施策に向いているかな」というアナログな感覚を持って欲しいと思います。

マーケティングは、4Pをミックスして売れる仕組みを作ることですが、そもそも「プロダクト」が成立していないと、いくら「プロモーション」しても売れません。ざっくり言うとこの辺の感覚です。
自社のサービスを何とか売り込めたとしても、結果が伴わなければ、信用信頼もなくなり1回だけの付き合いになってしまいます。まぁ、売り逃げ状態ですね。これでは後々評判が落ち、会社へのダメージも大きくなるのではないでしょうか。

こういったアナログな感覚を身に着けるには、様々な事例に学ぶのが早道だと考えます。

私は玩具メーカーで長くマーケターをしていました。製品企画はもちろんプロモーションとしてのコラボ事例を数多く経験しました。この内容は、アナログなマーケティング感覚を養うのに役に立つと思います。是非聞いていただきたいと思います。

玩具はコラボ事例の宝庫

玩具メーカーでは、ロングセラー製品を担当したこともありましたが、玩具市場以外を意識した製品を開発する部門にも在籍しました。マーケターの仕事にはプロモーションの立案もあります。ロングセラーは、その時々での工夫はもちろん必要ですが、基本的に従来の手法を踏襲すれば良かったので、実は楽でした。対して、前例が無い新しい製品は、全てが手探り、試行錯誤の連続でした。この時の経験は、ここで語れるほどに自身の糧になっています。

クッキングトイブーム

前例の無い製品の中には、「クッキングトイ」という調理系玩具がありました。2007年頃から各社から次々と発売され、玩具業界でちょっとしたブームになりました。

「クッキングトイ」は今風の呼び方ですが、調理系の玩具は昔からありました。昭和の子供文化を語る際に「ママレンジ」という商品がテレビ番組などではよく取り上げられます。小さいレンジ台にむき出しの電熱線があり、そこに鉄製の小さいフライパンを置いて、ホットケーキを「本当に焼く」という玩具です。当時の大ヒット商品です。本当に作れてしまうままごと玩具に当時の女の子は熱狂したのです。ただし、‘電熱線むき出し’は現在の玩具の基準にはもちろん適合しません。現在の開発、生産、品質の担当者にとってはただただ恐ろしい製品です(笑)

さて、「クッキングトイ」は、電子レンジを使うことで時短しながら調理するものや、そもそも手間がかかる作業を簡略化するもの、世間で流行っているスイーツを再現するもの等々、各社アイデア出しまくりで市場を盛り上げていました。

団塊の世代大量定年!?

2007年に手打ちそばを簡単にやってしまおう、というコンセプトの製品を発売しました。この数年前から世の中では「団塊の世代の大量定年」が話題になっていました。業界問わず、あるとあらゆる会社が彼らの退職金や「第2の人生」市場を当て込んだ商品やサービスを準備していました。玩具メーカーももちろん参戦しました。実は手打ちそば製品は、シニア層向けに企画開発した第2弾になります。前年2006年にはすでに第1弾を発売し好評を得ていました。自宅で陶芸を楽しめるコンパクトな電動ろくろのセットです。企画するにあたり、シニア層に定年後にやってみたいことのアンケートを取りました。結果、「陶芸」と「手打ちそば」が圧倒的なツートップで、悩むことなく順番に製品化することになりました。
さて、この「団塊の世代の大量定年で新たな市場が出来る」フィーバーは、定年後もそのまま働くというオチにつながります。さらに2008年のリーマンショックにより、盛り上がりかけた市場も一気にシュリンク、跡形もなくなりました。

予算が無いなら知恵を出せ!

話しを「手打ちそば」に戻します。この製品は「いえそば」といいます。その後廉価版の「そば打ち名人」へリニューアルします。ハードの話しはネット等で検索いただくとして、ここではプロモーションについてお話しします。2007年当時、まだSNSはありません。ネット通販はありましたが、まだまだリアル店舗が優位な時代です。プロモーションもテレビ、ラジオ、新聞、雑誌といった今では旧メディアとされる媒体が主流でした。「いえそば」の宣伝販促予算は、テレビCMを展開できる額はなく、店頭販促のツールを準備すると終わってしまう感じでした。社内プレゼンでも宣伝販促計画は地味な印象に取られてしまいました。経営陣からも「つまらない」と一言。こちらもつい本音で「予算も限られており…」と言ってしまったのが地雷でした。
当時、ひと際声の大きい役員(影響力があるという意味で)から「おまえはいつも予算が無いって言うが、無いって言ってもゼロじゃないだろ!知恵を出せよ!」と。これをきっかけに「タダで話題が作れないものか」と本気で考えるようになりました…(苦笑)

食品売場で運命の出会い

「いえそば」は自宅で楽しむものなので、そば以外に関連品が色々と必要になります。その中に「つゆ」があります。凝り性な方は、そばつゆもこだわって作ったりするのでしょうが、つゆは市販のものを使うという方も多いはずです。そんなイメージを持ちながら、時間を作ってはスーパーマーケットを見て歩きました。市販のつゆは、どんなものが売られているのだろう、という調査です。
ある時、‘これは!’というつゆを見つけました。大手メーカーから発売されているもので、老舗蕎麦店の名がついた商品です。老舗蕎麦店の名前に惹かれて購入しました。

老舗蕎麦店で権威付け

早速、このメーカーのお客様相談室に電話をし、コラボしたいと告げました。ほどなく営業の方から連絡があり、再度説明し、試作品を見に来てもらえることになりました。その後双方のプロモーションで露出し合うことから始めましょう、と話しが進みました。何度か打合せを重ね、先方とも打ち解けたかな、というタイミングで、この老舗蕎麦店を紹介して欲しいとお願いしました。「いえそば」に箔をつけるために、何とか老舗蕎麦店にもプロモーションに加わって欲しかったのです。手打ちそばを趣味としている方から見れば、おもちゃメーカーがこんな製品を出すことを良く思っていないのではないか?という不安が常にあったので、何とかして‘権威付け’をしたかったのです。

老舗蕎麦店で発表会

提案したのは、お店でマスコミ向けの発表会をする、というものでした。「いえそば」は、自宅で簡単にそばが打てることが最大のウリなので、それを記者に体験してもらうことが良いと考えました。もちろん老舗蕎麦店では初めてのことですが、協力いただけることになりました。当時は水曜日が定休日でしたので、その日を特別に貸し切りにしてもらいました。記者は完全アポイント制にし、宣伝と広報のメンバーにアテンドを依頼しました。イベントは好評のうちに終了し、後日、続々と記事になりました。記事には、老舗蕎麦店の名前が入り、記者は初めてそばを打ったが上手く出来た、それも美味しい、という文脈でPRには最高の内容になっていました。老舗蕎麦店名が入ることで、権威付けにも成功しました。これらの記事のおかげで、発売当初から好調に推移しました。記事の効果は絶大で、ある地方自治体から電話がありコラボが実現。翌年の年間プロモーションはこの自治体と行いました。予算を掛けずとも話題化する、情報を創る、ということを様々に経験出来ました。

コラボありきでの製品企画!?

「いえそば」含め、その後もクッキングトイの発売ラッシュは続きます。クッキングトイは市販の食材を使いますが、それは近所で容易に入手出来るものでなければなりません。近所のスーパーに行けば必ず買えるものでなければ、何度も使ってもらえないからです。小麦粉、牛乳、ホットケーキミックス粉、アイスクリーム、つぶガム(ボトル入りガム)、ポテトチップス、缶ビール等々、色んな食品を使う様々な製品が発売されました。全て、コラボありきでメーカーを意識して企画をしていました。業界最大手のこのメーカーにアタックしよう、みたいな計画を立てながら、コラボ提案をしまくりました。(全て紹介すると長くなるのでまた別の機会に)

違う売場での露出

玩具と食品というコラボの場合、わかりやすいメリットとしては、お互いの売場で露出出来ることです。お互いの販促物に写真を載せ合うといつもと違った売場で宣伝が出来ます。クッキングトイでは食品の写真と商品名をパッケージに印刷することが多かったです。「これを使う!」とパッケージの正面に載せてしまうのです。クッキングトイを買ったら、自然とその食品を買うわけです。これは子どもに刷り込めるので、食品メーカーには喜ばれました。実際には玩具と食品では市場の大きさが違うので、玩具メーカーのメリットの方が断然大きかったと思います。

とは言え、コラボ提案の際に一番気をつけていたのは、やはり相手のメリットです。こちらの要望ばかりでは成立しませんから、相手が面白がってもらえるような内容を準備することを心がけました。また、お互い無理のない範囲が大前提になります。追加でこんなに費用がかかる、みたいな「がっちりタイアップ」にならない方が良いと思います。

中には、こちらの心配が吹き飛ぶようなこともありました。相手が大きい会社の場合は、そもそも‘生活レベル’が違うので、こちらが恐縮するようなことも相手は何とも思っていない、みたいなことが何度もありました。これも含めて良い経験でした。

自分たちだけで動くと結果は1ですが、コラボすればそれが2にも3にもなります。情報の質も量も確実に増えます。それによる問い合わせも増えます。他業界のことも色々と知ることが出来て、勉強になります。私は、食品や日用品のメーカーや卸の方と知り合うことが出来、それぞれの業界の流通や商慣習なども勉強出来ました。この知識は今でも役に立っていますし、財産だと思っています。

私、アナログを独占させてもらいます

ネットでの情報発信、集客、そして売上作りは、これからますます重要になります。これは会社の大小や業界、業種に関係なく、言えることです。様々な企業がこの環境整備・強化に注力しています。

その中でキャラクターを活用することが、あらためて注目されています。宣伝販促にキャラクターを使うことは、特に新しいことではありません。現在も人気キャラクターをはじめ、自社のオリジナルのものまで、様々なキャラクターを目にします。

インターネットの普及により、企業では自社でホームページを持つことが当たり前になりました。この自社メディアにより、宣伝の方法が変わりました。ここにSNSが加わり、宣伝は自社である程度コントロールできるようになりました。

例えば、twitterを利用しているとしましょう。スマホ画面には次々にツイートが上がっていきます。気に留まるツイートとは、どんなものでしょうか。文章のみのものよりも画像と一緒に投稿されているものに目が行きませんか。さらに静止画よりも動画の方が気になりませんか。こういった部分でキャラクターを使うことは非常に有効です。

キャラクターは認識してもらいやすいので、次の投稿の際にもキャラクターがフックになります。これを継続することで、フォロワーが増え、フォロワーとの距離も縮まります。次第にファンが育成され、結果ブランディングにつながります。

キャラクターが、自社のオリジナルであれば、自社のルールで活用出来ます。外部への確認なども不要ですから、余計なストレスや時間も必要ありません。仕事で余計な時間がかかったり、ストレスは無い方が良いです。

キャラクターの設定、運用ルール、活用する方法は、自分たちでアイデアを出す「アナログ」な内容です。だからこそ、楽しい打合せになります。やはり、仕事は少しでも楽しい方がいいですよね。

しかしながら、何を、どうすれば良いか、といった部分は、手探りで行うよりもある程度「型」を利用した方が早く、無駄が省けます。
弊社では、この部分のお手伝いをしています。(新規でキャラクターが必要な場合のご提案もしています)

「実はキャラクター作ったのですが、今は何もやっていません」というお話しをよく聞きます。最初は盛り上がったものの、その後続かずフェードアウトしてしまった、というパターンが本当に多いです。最初の勢いに任せて何を、どうする、という展望がなかったために続かなかったのでしょう。逆に言えば、これらが決まっていれば継続していたはずです。キャラクター制作には費用もかかっているはずなので、これはもったいないですよね。

「会社でキャラクターの話しは良く出るが、結局いつも最後まで検討していないよなぁ」、「キャラクターをやった方が良いと思うが、部内でどのように提案したらよいかわからない…」といったご担当者様の声をよく耳にします。こういった場合は、スポットコンサルティングの無料枠をご活用ください。必ずやモヤモヤが晴れます。

弊社では代表の今までの経験、知見により、スポットコンサルティングで、下記のような内容でアドバイスさせていただいております。

【アドバイス出来る項目】

■自社の製品・サービスのマーケティングに必要なオリジナルキャラクターについて制作費、ランニングコストのイメージ、運用や管理のイメージ、2次的利用のイメージなどを中心にアドバイスいたします。

■一般的なキャラクタービジネスの仕組みについて「世の中ではこんな感じなんだ」という雰囲気を知りたい方にお教えします。

■メーカーのマーケティングのお手伝い
弊社代表は玩具メーカーで20数年、マーケティングの実務経験があります。モノをどう売っていこうか、といったことに様々にアドバイスさせていただきます。(←これぞアナログ!!)

■子ども向け製品やサービスについて
玩具メーカー勤務経験から、子ども対象の製品サービスについて様々にアドバイスさせていただきます。

ご相談いただいた中には、社内で自社キャラクター実現に向けたプレゼンをするための資料作成のお手伝いをさせていただいたこともあります。ご担当者様の熱意には可能な限り応えたいと思っているので、遠慮なくご相談ください!!

ご質問やお問い合わせ、無料面談のご予約などは弊社ホームページの「お問い合わせフォーム」よりお願いします。
こちらからメールにてご連絡させていただきます。

お問い合わせコチラ

キャラクターを活用して、楽しくマーケティングしましょう!!


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