【C-062】何か新しいことないの? by上司
私も経験がありますが、会社に勤めていると事あるごとに「何か新しいアイデアないの?」的なことを言われます。上司は上層部からのプレッシャーもあるのか、もはや口癖と化していました。
この「何か新しいアイデアないの?」は、これはこれでクセモノでした。明言されませんが、下記のニュアンスが大いに含まれており、アイデア自体が面白くてもこの条件を満たしていないと上司は全くノッてこないのです。
まぁ、贅沢と言うかワガママというか、これが会社だよね、とその当時は妙に納得していました。皆さんはいかがでしょうか?
上司が求める「何か新しいことないの?」の暗黙の条件
・予算含め上司自身で決裁出来る内容であること(私がやった!)
・予算をかける以上のメリットが見込めること(超お得)
・上司自身の業務の負担はほとんどないこと(部下に丸投げ可能)
・上記を反映し上層部にプレゼンしやすいこと(基本面倒はご免)
早い話、上司自身がポイントを稼ぐのに「ちょうどいいネタ」ということです。これもサラリーマンには大切なことですね(笑)
そんなネタとして、是非企業キャラクターの制作、活用(キャラクターマーケティング)をおススメしていますので、未だ検討されていない皆様は是非ご一読いただければと思います。
企業キャラクター(キャラクターマーケティング)
そこでココでは企業キャラクター制作とその活用(キャラクターマーケティング)をおススメします。未だ取り組みのない場合は、是非ご一考ください。
さて、会社でキャラクターを活用することは、特に新しいことではありませんが、その運用方法まで最初から熟知している方は少ないのではないでしょうか。
この辺を理解されると上司が求める「何か新しいことないの?」の解決策になると思います。企業キャラクターは、一人五役をこなし、一石五鳥も六鳥の効果を生み出します。
企業キャラクターは、「何に使うか」を考えると、そのお得感に驚くと思います。会社で使う場合には少なくとも下記の「5役」はこなしてくれます。企業キャラクターをひとつが、こんなに使い勝手が良いならば、お得だと思いませんか?
今までも企業キャラクターは、上記のような活用はされてきましたが、それは「何に使おうか?」、「どこで使えるか?」をその都度考えていった結果です。これを最初から「5役も兼務できるの?凄い!」と認識して出来ていれば、社内で提案、説明もしやすくなります。
一時期“ゆるキャラ”がブームとなりました。全国のあらゆる自治体が、地域活性化、観光促進等々を期待して増えまくりましたが、今でも継続した人気を誇るキャラクターは数える程です。悲しいかな、多くの“ゆるキャラ”はブームの終焉と共に鳴りを潜めてしまいました…。
消えたゆるキャラに共通するのは、ビジネスとしての計画とそれに基づいた運用がされていなかったことが要因です。
隣の芝が青く見えちゃったから…、何となくノリで…、みたいに場当たり的にはじめたところは、もれなくフェードアウトしています。
キャラクターは、やはり「中身」がないとダメなのです。
ビジネスでキャラクターを活用するには、モノやサービスを生み出し、それが売れる仕組みを構築するマーケティング同様、色々と考えていくことが必要となります。
私は、企業等にその会社のオリジナルキャラクターを提案する仕事をしています。また、すでにいる企業キャラクターのテコ入れのお手伝いもしています。今の仕事の前は玩具メーカーに20年以上勤めていました。その時間のほとんどをマーケター、ブランドマネージャーに費やし、人気キャラクターを借り受けて商品化する、一般的なキャラクタービジネスにも様々に関わりました。モノを生み出し、それを売る仕事とキャラクタービジネスの両方をほど良く経験しています。この2つのスキル、知見の組み合わせを背景にキャラクターマーケティングコンサルタントを名乗っています。
キャラクターはお客様の心をつかむので効果があります!
キャラクターを活用すると下記3つの効果が期待出来ます。
やはり視覚的な効果があるので、キャラクターの絵柄を先に認識してもらい、その後で社名やブランドへつながる、ということもよくあります。
後悔しないためのポイント
これから企業キャラクターを検討される皆様は、後悔しないために是非下記も参考にしていただければと思います。
1. キャラクターはイラストが1枚あっても何も起こりません。
2. キャラクターはランニングコストがかかります。
3. キャラクターはデザインの前に計画を作ることが大切です。
4. キャラクターは資産です。
解説します。
キャラクターを検討する際に、デザインから入ってしまうことがよくあります。ダメということではありませんが、このパターンはすぐに行き詰ります。会議でかわいいキャラクターのイラストが披露されると参加者はどよめき、その場は盛り上がります。1枚のイラストだけで全てが成功したような雰囲気さえ出てしまいます。
キャラクターのデザインは何でも良い訳ではありません。(鶴の一声で決まることもありますが…)そのデザインに至った理由があるはずです。繰り返しになりますが、デザインの前に何のために作るのか、何をさせるのか、どこで、どのように使うのか等々をしっかりと話し合う必要があるのです。キャラクターのモチーフやそのデザインに至った理由、設定や活用方法も検討過程で出た意見に沿っている方がわかりやすいですし、何より考え方がブレません。
ここでの意見には会社の課題が隠れていることもあるので、顕在化することが大切です。その課題を、キャラクターを活用することで解決していくのです。
このような工程を踏まずに世に出たキャラクターは、最初こそ担当者の勢いで活躍しますが、すぐにネタ切れとなり。結果的にフェードアウトしていきます。デザインの前に十分な検討が必要なのは、こういうことなのです。
キャラクター制作の落とし穴!?
企業キャラクターを運用するにはランニングコストがかかり続けます。ここを理解されていない場合が多いです。例えば、イラストは1ポーズだけでは継続的な露出は不可能です。様々なポーズ違いのイラストが必要で、その分の費用が必要となります。また、着ぐるみ作ります、映像作ります、イベントに出ます、等々、継続的に運用していくと色々と費用が必要な場面が出てきます。また、担当者の日々の手間ひまももちろんランニングコストです。これは給料に含まれるので、意識されない場合が多いですが、継続するには人が関わらなければならないので、大変さも含めて共有された方が良いです。
キャラクターは、露出面×時間で認知が上がりますので、露出する場所は多ければ多い程良いです。認知が上がればファンも増えてきます。やがて時間が経ち、キャラクターとしての人気が上がれば、商品化(他社へのライセンス含め)による収益なども期待出来ます。キャラクターは、会社の資産と捉えて、長い目で育成するという考えも必要です。それに伴うランニングコストを、単なる月々の販促費と考えるか、経費処理としては同じでも「これは将来に向けた投資だ」と考えるかで変わってきます。単なる販促費であれば業績によってすぐに削減対象になりますが、投資と決めていれば、すぐにそのようにはならないと思います。キャラクターを検討する時点から、ここまでのことを考えることが出来れば、このキャラクターは会社に様々に貢献することになるでしょう。
会社で活用するためのキャラクターはかなり奥が深いことがお分かりいただけたかと思います。
「BtoBの会社なので上手く情報発信が出来ない…」、「宣伝はしたいけど予算も少ないし…」、「SNS始めたけどネタが続かない…」等々、
ビジネス上の課題がありましたら、それは上司の「何か新しいことないの?」に応えるチャンスです。そのための資料作成も無料でお手伝いしますので、まずはお気軽にご相談ください。