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転職の鬼が国内外のIT企業で内定を勝ち取るまでとそのコツ

2018年春にカナダに移住(?)し3年を経て最近日本に帰ってきました。
順当にいけば今頃は永住権の申請準備に入っている頃だったのですが、コロナの到来により転職やリモートワーク、リモート転職活動、果てはフリーランスになり、帰国して正社員になるなどカナダに来る前は全く想像してなかった展開になってしまったため、せっかくなので海外リモート就職事情も交えつつこれまでの就職遍歴から日本でも海外でも両方で使えそうな転職成功メソッド的なものをご紹介しようと思います。
ご意見ご質問はtwitter @kaaiszzzのリプライもしくはDMにてどうぞ

本記事は内容がかなりリアルかつ超長文(15,000文字あります!)で、かなり具体的な対策と裏話まで含めてお話ししているので、特に個人的な話が含まれる英語学習の内容や使用したサービスの詳細などに関しては有料です。ただし300円でお買い求めいただけます。なおこの記事は随時更新予定、かつ更新内容によっては値上げや有料エリア拡大の可能性もあるので、早めのご購入をおすすめします。というわけで目次をどうぞ。


私について

細かい年齢は伏せますが30代、デザイナーとしてフリーランスで細々働くかたわら、2022年2月から某国内IT企業に正社員としてジョインしています。

2017年冬〜2019年夏までの間に日本で内定3社、海外で内定2社もらい、そしてさらに2022年に6社の内定をゲットしました!ありえねえ!そしてもうすぐ2年!早すぎ!

なお2018年春にカナダに移住しましたが、それまではデザインの仕事がしたいと思いながらなかなか辿り着けないジョブホッパーでした。

それまで学生時代のインターン含め転職歴がなんと9回あり、永住権取得のための転職活動はコロナの影響で失敗に終わった(永住権取得のためには基本的に定職につかないといけない)ものの、代わりに2022年の頭にめでたく10社目の転職に成功しました!!

なお、下記が学生時代から今までの職歴です。アパレル業界からIT業界に転身しました。

1. 学生時代のインターンシップ
2. 卒業後すぐに始めた派遣社員
3. 友人の紹介で始めたインテリアショップのバイト
4. 知人の紹介で始めたアパレルショップの企画・デザインの仕事
5. 契約条件が合わないのと事業再編のあおりで1ヶ月で退職になった派遣社員
6. 某IT企業のディレクター(多分プロダクトデザイナーとマネージャー、マーケティングスペシャリストを掛け合わせたような職だったと思う)
7. 渋谷の小さい制作会社でバイト(2社掛け持ち)
8. 海外IT企業のインターン
9. 海外IT企業のフロントエンド
10. 某日本のIT企業の正社員 ← NEW!!

正直30代にしても異様に多いと思います(普通は2社or3社目、多くても4社目のはず)し、この中には全体的に小規模で運営している企業が多いので、労災などにまともに加入しない、いわゆるブラック企業が複数社あります。

実は上の2、5、7、10以外は全て友人知人の紹介もしくは友人知人にコネがあったことで繋がった就職口です。コネは強い。本当に強い。

人の紹介は国内外問わず本当に入りやすいです。ただしそれを甘んじて受け入れていると自分の要求とマッチしないことに気がついたときに本当に辛い思いをするので、人の紹介をうけたら、まず「自分そもそも何が好きで何がしたいんだっけ」を通常の就活以上に真剣に考えましょう。

人脈の作り方

ミートアップは必要か

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人脈が命と言われるアパレル業界出身のためわりと昔から人脈作りには消極的ではなかったのですが、その辺を振り返っても思うのが以下のようなことです。

  • 時間は有限です。自分のしたいことに純粋になりましょう。
    自分がしたいことがよくわからない人は自分のしたいことって何?をとことん問い詰めましょう。

  • 好きなフィールドもしくは入りたいフィールドに限りなく近いところで人脈を作りましょう。
    要は、自分がそこまでしたいと思ったことではないのに就活で成功しないといけない!という気持ちだけで仕事が見つかりやすそうなミートアップやジョブフェアにやみくもに参加するのははっきり言って時間の無駄です。

  • 初対面で大事なのはポジティブさです。
    裏を返せば自分からポジティブな話題を提供できる、楽しんで吸収できる=好きな分野、得意な分野のミートアップには積極的に参加したら良いと思います。

  • 人脈じゃなくて友達を作れ、そして大事にしろ
    そもそも仕事のきっかけになる人とは意外に飲み仲間とか友達を介して知り合うので、これは声を大にして言いたい。なので命令形です

よってやみくもにミートアップとか行く必要は別になくない?と思う派です。(ただし純粋に友達を作りたいとかその分野の勉強がしたい目的で行くならミートアップはそれなりに有効だと思います)

自分がどんな人かを常に外にアピール

ポートフォリオサイトは単に制作実績を載せるためのものではなく、自分がどんな人なのか人となりを常に表にアピールしておくためのものです。もちろんインスタとかTwitterとかSNSもその一つとして有効です。(事実、私の場合Twitterやdribbbleで知り合って仲良くなった友達とかお取り引き先も過去には複数あります)

初めて知り合った人にはとりあえず自分が何をしている人なのかくらいはアピールしておくこと。あと、仕事を探しているとか、どんな仕事がしたいとかのアピールは絶対した方が良い。
北米の人というのは人のことをとてもよく覚えていてくれていて、「〇〇できるよね?こんな仕事興味ない?」と声をかけてきてくれる親切な人が本当に多い。バンクーバーでお仕事をゲットするようになったきっかけもそんな感じでナイスに呼びかけてくれた友人のおかげなのでこの「自己アピール」はナメない方が良いです。本当に。

フリーランスのプロジェクトについて

正直に申し上げてこれに関しては失敗談の方が多いので、あまり多くを語ることができません。単価の付け方やその上げ方というのは特に未経験の方にとってはとても難しい問題かと思います。

ただし声を大にして言えるのは、フリーランスや正社員を問わず一緒に仕事したいと思わせる人はもれなく経験とその証明ができますし、証明できるものの数が多ければ多いほど仕事の質も上がり、新しい仕事のチャンスは増えるということです。

問題は最初のステップをどうするかです。
フリーランスでプロジェクト受ける場合、少額だったとしても絶対にお金が出るプロジェクトにしないと単なるボランティアで終わったり、作品がリリースされずにポートフォリオとして使えねえ!!!という事態になる確率は跳ね上がるので、お金はもらって欲しいです。
それができないなら個人的に既存のアプリのデザイン改善プロジェクトとか、架空のサービスのデザインとかやる方がポートフォリオとしての出来は良くなるのではないかと考えています。

あと、単価は順次上げていかないといつまでも安く使われることになり、逆に自分で自分の首を絞めたり市場価格を自ら落としに行くことになります。自分の体力やモチベーションが奪われるだけではなく同じ世界で働く業界の人の市場価値も落としかねないので安く働き続けるのはやめた方がいいと思っている派です。

転職活動したい、でもどうすれば?

私は人の紹介で転職するということをかなり多く経験してきた身ですが、エージェントを使ったり、一度に何十社へ履歴書を送るなど転職活動らしい転職活動をしたことも3度ほどあります。(3度って多いよな)

  • 2017年は制作会社のWebデザイナーとディレクター

  • 2019年はスタートアップと制作会社両方のプロダクト/Webデザイナーとフロントエンド、そして

  • 2021年冬にプロダクトデザイナー

として転職活動したので、その振り返りとともにご紹介します。

まず、ポートフォリオサイトの準備は絶対

昨今はTwitter採用とかもあるくらいなのでSNSも使いようですが、最も重要視されるのはポートフォリオサイト。ここに掲載されている実績が少ないもしくは質が低いと「実績不足」という烙印が押されることになります。私もそうでした。2017年に転職活動した際は東京のデザイン事務所や制作会社に50社は書類を送ったのですが、デザイナーでは書類にかすりもせずでした。特に日本の制作会社の場合は数をこなす所やクリエイティブ重視の会社が多いため余計に、数をこなしているか≒デザインを見る目が養われているか、みたいなところを見られていた気がします。

しかし北米では「デザインするときにこの人はどういう考え方でデザインしているか、そのデザインの方針が会社やデザインチームに合うか」を考えながら見ているそう(前職のCOO談=イギリス出身の元デザイナー)なのでスクショのみで行くと基本スルーされて終わります。その代わりポートフォリオサイトには3〜4程度の質の高いプロジェクトが掲載されていれば充分のようです。

日本語英語問わずポートフォリオサイトで重要なのは

  • 制作の目的

  • プロセス(スクショなどのビジュアルを交える)

  • 最終的な着地(スクショなどのビジュアルを交える)

  • プロジェクトの成果

  • 反省・次に活かせることなどの考察

太字が重要項目ですが基本的に全部意識した方がいいです。
成果というのは例えば「このデザインにしてから収益が〇〇円あがった」とか、「コンバージョン率が〇〇%上昇した」とかそういう数字が含まれるものが望ましく、これが入ってないと説得材料として弱いので、どんなに少なくても数字で何か向上したものがあれば残しておくべきです。
「これをしたことでチームや仕事、会社がどう良くなったか」という視点で、「仕事の効率が上がって〇〇時間を別業務にさけるようになった」「会社の雰囲気が明るくなって〇〇人からとてもポジティブなフィードバックをもらえた」など、そういったことが数字で示せるだけでも全然違います。

なお、説明は文字量が多すぎても読まれないので冗長な文はやめて「いかに単純で伝わる文章にできるか」にフォーカスした方が良いです。

余談ですが、グラフィックデザイナーとして制作会社に行きたい場合や対面で面接する必要がある場合は紙(PDF)のポートフォリオも用意しておいたほうがいい場合があります。
日本人は特に、データを渡してもわざわざ紙に印刷して面接時にそれをメモがわりに使う人が驚くほど多いし、海外でも紙のグラフィックデザイン職に応募する場合は、PDFポートフォリオの提出を求めてくる企業もあります。。

転職のしやすさ、しにくさについて

年齢の問題

事実、日本の転職活動の方が年を取れば取るほど難しくなります。友人の人事(日本人)曰く31歳がボーダーラインで、以降は男女ともに年を取るほど採用率が下がっていくそうです。これはあまり知られていない暗黙の了解として、日本の歴史的な年功序列制度と深い関わりがあって、年相応に払わなくてはならない給料の最低ラインというのがあるそうです。そのコストと実際に即戦力になってもらえる期間を天秤にかけたときに、年が上がるほどそのコストに対しリターンが低く、割に合わなくなるというロジックらしい。

北米の場合はそのへんにもう少しおおらかです。もしくは全く気にしない企業もあるようです。私が現在フリーランスとして働いている企業には経験が私より少ない40代後半のデザイナーもいるし、以前には50代未経験のおじさんがプログラマー転職に成功したという記事を見て驚愕した記憶もあります。

ただし北米でも35とか40代に差し掛かるほど転職ではなく独立に踏み切ったり同じ会社での昇進を目指す人が増えてくるので、ある程度の限界みたいなものは北米でもどこでもあると思います。

2023年追記:年齢の問題

2023年時点で、日本のIT業界はレイオフってなんですか?と思ってしまうほど慢性的な人手不足にあるらしいです。特に、それを理由に外国人を積極的に受け入れる企業は現在私が働く企業を含めてとても多いのですが、その分日本的なビジネスロジックがわかりそういうエンジニアとのブリッジングができるバイリンガルは、まあとんでもないほど数がいないとか。
※日本で採用活動をしてる友人(外国人)から聞いた話です

日本の円安酷すぎだし、海外行けば日本より海外の方が住みやすく感じる人ばっかりなので「そりゃそうでしょ、何言ってんの?」って感じですが。

なので読者の方がバイリンガルである場合、年齢による障壁はかなり下がるかもしれません。ただし、その代わりG社なりM社などの最大手をはじめとして、大卒資格なり突出した経歴が求められるケースもそれなりにあるのでケースバイケースです。とにかく、バイリンガルなり海外経験ありの方なら特に、年齢を理由にしてやらないのは損です。

海外就職の場合:英語の問題

よく「英語できれば就職できるんですか?!」という質問があり私もたまに回答を返していますが、英語ができてもビザがなければ就職できないし、ビザがあっても英語ができなければ就職はできません。(厳密にはビザがあれば日系企業への転職なら不可能ではないですが、現地企業に入りたいと思うと英語力ないと大体入れません)。

あともちろんのことですが、やっぱり英語できてビザあっても最低限の技術力は必要なのでカレッジに行くか、それが無理ならそれに見合う分の技術経験をみっちり積まないと経験が証明できないのでだいぶ無理があります。
要は英語・ビザ・技術のバランスだと思います。全部ちゃんと揃っているのが最も好ましい状態です。

英語できるのレベルも数値化しないと意味がないので言うと、650前後のTOEICスコアで留学→就職というのは結構ギリギリの線で、TOEICに関してだけ言うなら余裕を見積もってワーホリなら800-850以上、留学から就職を目指すとしても750以上ないと厳しい気がします。650あって留学できても授業で英語聞くの結構大変ではないかと思います。。

デザイナー、マーケティングスペシャリストは他人と話すことで仕事を進めていくことになるので、おそらく800点以上のTOEICスコアでもかなり苦労するのではないかと。

海外就職は難しいかどうか

結論やり方によりますが、基本大丈夫ですと言えるのは英語が話せれば、の話です。結局どのケースでも英語ネイティブと張り合うことになるので、特にデザイナーは「日本でならネイティブと思われるようなレベルの英語力」がないと海外では全く話にならないと思っています。

ただし留学からの就職だと、以下のような理由で就職できる確率が上がります。

  • 留学期間内にめちゃくちゃ頑張ればある程度英語がリカバーできる

  • カナダの場合は、CoopもしくはPGWPを使えるカレッジへの留学なら就職できる期間分のビザが出る

北米の就職事情について知る範囲でお話しすると。
新卒や未経験だと、近年めちゃくちゃ増えているインターンシップからストレート入社する人もいるので、ビザの問題も考慮すると留学からの就職ならそこまで難しくないと思います。

問題は経験が1年半〜3年以下、かつ学生からの就職じゃない場合。求人の数を見ていると、ここの間口ははっきりいってかなり狭いです。北米生まれの人はこういうところをブートキャンプや大学のエクステンションプログラムとかでカバーしてなんとか就職につなげたり、フリーランスや契約社員を複数渡り歩いてフルタイムになる傾向にあるようです。

3年〜5年の経験になると経験年数が増えれば増えるほど需要は上がります。5年以上のシニアエンジニアとかシニアデザイナーは今のところ引く手あまたです。※この先どうなるかは知りません。

北米と日本の転職活動の考え方の違い

あと、私は過去に過労で2度(カナダも含めると3度w)ほど倒れているのですが、日本の企業って過労で倒れたことあるとか病気持ちとかブランク持ちとか、キャリアに傷がついてる人は採用コストが高いので本当に採用したがらないです。職歴多いとそういうのを懸念して採用してくれないとこかなりあります。転職エージェントにも口酸っぱく言われたし、書類引っかからなかった企業はこういうところを見たんだろう。。。

北米はそのへんとてもあっさりしています。というかレジュメに10社以上職歴書くスペースなんてないのでどうにでもごまかせてしまうというのが正直なところかもしれません。転職回数に関わらずその分野での経験が長くなるほど重宝されます。

なお、ここで触れている内容はあくまで一般論もしくは私の実体験です。採用市場は本当に変化が早いしこのパターンにはまらない企業は大量にあるほどあるので、このセクション見てわしもう3x歳だし無理や、、、と思っている人、

あきらめないでください!!!

このあとで書類や面接を通過した方法について触れていきます。

北米の面接フロー

履歴書(CV、レジュメ)とカバーレター

この履歴書関連についてはノウハウが大量に転がっていると思っているので、あえて前職のCOOにアドバイスされたことを含めカバーレター周りに絞ってお話しようと思います。

個人的な考えとして、日本の履歴書=海外のレジュメ、日本の職務経歴書=海外のカバーレターかと思います。日本だと職務経歴書に志望動機とか自分のスキルセット、職務経歴や出身校を書きますが、それをより文章っぽく簡潔に表現するものがカバーレター、リスト化して簡潔に纏めるのがレジュメと称しても差し支えないはず。

カバーレターはおおよそ3センテンスで纏めろと言われており、かつその中に募集要項に掲載されているキーワードを散りばめるのが良いです。日本の職務経歴書の場合はこれを職歴詳細や志望動機、自己PRに入れます。HRや人事は書類を凝視する時間など大してないので、よく30秒くらいしか目を通さないと言われてるのは大体その通りで、募集要項に合う人かどうかはキーワードに合致しているかでしか見ていないと思うべきです。

効果的とされているのは、前職までの経歴で伸ばせた数字を入れることです。これにより「前職で〇〇まで数字を伸ばせたノウハウを御社にもご提供できますのでぜひとも御社のお話をお聞かせください!」というプッシュができるフレーズが生まれます。

なおこれは日本海外両方の転職活動で効果があった方法です。ぜひお試しくださいませ。

CVやカバーレターはスクリーニング最適化用のサイトに通すべきかどうか

海外のCV(レジュメ)やカバーレターはそのフォーマットの自由度の高さと日本やアジア諸国との書類選考の方法の違いから、せっかく送っても見られずにスルーされて終わるということが少なくありません。(80-100人以上候補者が集まってから初めて選考が開始される場合が多い)

大きい会社だと書類選考自体に使える時間が限られるためその辺を自動化しているところもあります。

というわけでJobScanなどのスクリーニング最適化のためのサイトに通した方が通過率が上がると思われます。これを始めてからの書類通過率は歴然とした差でした。
なお、JobScanもそうですがレジュメ最適化サイトは無料で使える範囲が基本的にかなり限定されています。そして有料プランが高い。なので複数サイトを渡り歩くのがおすすめです。(有料エリアに参考サイトご用意しました)

北米の就活は基本的に待たされる

日本と驚くほど違うので絶対に押さえておかないといけないポイントがこちら。日本とは採用のプロセスが根本から違います。

🇯🇵(日本) - 応募から面接まで早いと数日以内 = 書類来たら即座に目を通される、もしくは書類受付締め切りが早い
🌎(海外) - 応募から面接まで遅いと数ヶ月 = 会社が大きい場合は候補者がある程度集まるまで選考が始まらない

LinkedInのJobを見てみましょう。Applicantsというのが何人応募者がいるかを示しているのですが、これとか300人超えているのにまだ募集してるんですよ。やばくないですか?笑 ※バンクーバーの中では優良とされている企業です

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私は北米の採用事情の実際を知らないので推測ベースですが、おそらくLinkedInの採用コストがそうさせているのでしょう・・・Indeedに掲載されている求人は比較的掲載期間が短いものが多いのでどちらかというと日本的かもしれません。が、Indeedに掲載されている企業で特に大手の企業は大体の場合他の求人サイトにも掲載して候補者が集まるのを待っているので、その場合は採用プロセスに進むのも遅くなります。

大体求人は1ヶ月前後は出てる企業が多いので、採用まで最短でも1ヶ月+インタビューの回数×1週間は待つと考えてよいかと思います。

ひどい場合は候補者がたくさん集まっているにも関わらずマッチしないからと取り下げてまたしれっと求人出している事例もあります。
とはいえここに通らないからと何度も応募すると、応募ページから送られた情報というのは基本的に採用管理システムでレコードされているのでスパム判定されるそうです(リクルーター談)。orz

全てはタイミングと考えて応募するしかないですね・・・

面接で見られるポイントは日本も海外もほぼ同じ

日本はその雇用形態の独特さで「なんで前職辞めたの」についてしつこく聞いてくる企業とか「子供産むの?」「結婚は?」みたいな相当時代遅れなのでやめてくれますか?💢 みたいな質問が今でも多いと思っているのですが、北米の場合は特に結婚出産については基本尋ねるのが文化的にタブーなので自分から質問しない限りまず聞いて来ません。日本もそうあってほしいもんだ(白目)

それ以外で質問されることは日本も海外もそう変わらないイメージです。

  • なぜこの仕事(会社)を選んだのか

  • 今まで関わってきた仕事について説明してください
    =自分のデザインについてのプレゼン

  • 技術的なことに対するちょっと突っ込んだ質問

  • 仕事で〇〇という状況があった時、あなたはどうしますか

大きく違うことがあるとすれば欧米系企業だとほぼ必ずデザインチャレンジやコーディングチャレンジが面接課題に入ること。あと一回の面接が日本だと大体1時間とかなのに対し、北米の場合はもっと短く、電話インタビューの場合は15〜30分以内で終わることも多い。
※ちなみにこのデザインチャレンジやコーディングチャレンジに関しては、近年日本でも結構増えており、私が現在働いているU社やP社、M社などアッパー層の会社だとだいたいあります。

課題は最終面接の前もしくは最終面接で行われることが多いのですがこれは会社によって内容もまちまちです。デザイナーは大体の場合以下のような内容になります。

  • ある複数の条件を元に即興でUIを作るホワイトボードチャレンジ

  • 「〇〇という条件があったとして、デザインでどう対処しますか」などの質問に口頭で答える

  • LPの作成やあるUIの作成など課題を渡されて数日内に提出後、内容についてプレゼン(15分〜30分までかなり幅広い)

私が面接対策でしたこと

日本も海外も面接でやったことはほぼ同じです。なお、私の場合面接までの書類審査過程で驚くほど落とされたものの、ビザ問題と手違いで落とされた企業以外は、書類通過すれば少なくとも最終面接もしくは内定までほぼ一直線でした。

やったこととしては、

  1. 会社の入念なリサーチ
    会社がやってるソーシャルメディアとかWantedly、LinkedInの社員一覧までくまなくチェック。社員のインスタまでチェックした会社もあります・・・笑

  2. リサーチで「?」と思ったところを片っ端からリストアップ

  3. 最終的に5個くらいの質問にまとめる
    北米企業は質問に割いてもらえる時間も短いので、その中でも重要なものだけ質問する

メモ魔なので、対面面接の時に質問とリサーチデータをまとめたものを面接会場に持って行ったらそれを見られて大笑いされた記憶もあります。(でもこれのおかげで熱意があると思われて内定もらえました。笑)

海外での面接時は、これに加えてアルゴリズム系の問題の復習や、事前にドキュメントとしてまとめておいたJSやReactの復習、ホワイトボードチャレンジの予習などもしました。
なお、ホワイトボードチャレンジってなんですかというかたはこちらをどうぞ

日本と海外でこれ違うわーと思うのが、
🇯🇵(日本):若者にはやる気が重要視され歳が上がるほど技術スタックと社風が合うかどうかが重要視される
🌎(海外):最初から技術スタックと社風が合うかどうかが重要視される傾向にある
ということ。

日本だと育てる文化が顕著なので経験が長くなればもっと技術や社風を重要視する方向に持っていかれるのだと思うのだけど、北米や外資系企業の場合は即戦力になるかが何より重要なので、おそらく社風に合わなそうな人々は電話インタビューや人事インタビューなどの段階で弾かれているんだろうなと思います。

リモートワークはどこまでできるのか問題

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