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『英作文トレーニングドリルTransform』の効果的な使い方①

こんにちは!

土岐田 健太著『英作文トレーニングドリルTransform』(学研)

の効果的な使い方を二回に分けて説明します。

まずは和文英訳からいきましょう!

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※池袋ジュンク堂では一際目立つ展開

1. Transformの変換技術を身につける!

まず、各テーマの

例題を使って

「受験生のマインド」と「発想転換の考え方(Transform)」を熟読してください。

自分で作文を書いてから見比べてみると

学びの質が深まります!

難解な日本語や考え方を英訳する方法を深めるのです。解説は本当に必要な部分に絞ってありますから、しっかり疑問を残さず理解できます!

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※新刊の扉ページ

デザインがスタイリッシュ!

次にTrainingは4つあります。これも手順を守り、必ず消化してください。バスケの部活で言えば、フリースローラインからのじっくりシュート練習→方向を変えてのシュート練習→身につけた感覚を実践式でシュート練習→最後に「試合」の流れです。

Training①

transform英作文パート 

テーマの中で学んだ知識を

日本語から英語にtransformします!左にこなれた日本語、発想転換の補助輪を真ん中の日本語に示してあります。英訳と見比べて、切り替え方を深めた上(switch back and forth between Japanese and English)一回音読で右側の英文の口慣らしをしましょう!ここは復習の時、繰り返し音読してもOKです。

Training②

空所補充(fill in the blank)を解いてください。いわゆるパターンプラクティスを深めるパートです。繰り返し同じパターンの英文を形の変化(3単現や時制など含む)をさせながら定着させます。

例文も前のトレーニングから固有名詞や単語を入れ換えてあります。ここで基礎力がつくイメージです。

Training③

ここではリピーティングを必ずやってください。レベル別に練習メニューを考えたので、本書の12ページでやり方を確認してから取り組みましょう。

◎初心者(英検準2から2級)にはリピーティング

◎中・上級者(英検準1級から1級)にはシャドーイングを勧めます!

さて、ここで

とうとう

ラスボスです。

Training④

地方国立・MARCH・早慶上智レベルの問題が登場します。こちらはそれまでと違い、「単元コラボ」もあります。手加減もないので、解答と自分の英訳を見比べて、必ず解答例の音読を重視してください。特に解説を熟読し、理解を深めてからの音読が効果を発揮します。


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※東京駅 丸善丸の内本店 隣には伊藤和夫先生の著作

2. 添削の誤解と自己添削のススメ

個人的には添削をたくさん受けるより、「解答例の音読」や「表現収集」をする方が理にかなっています。さらに、人から見てもらう以前に「自己添削力」が受験レベルでは大切です。

僕自身、英検1級のライティングの高得点や、TOEICのライティングで200点満点を取得した時も基本はこの学習スタイルで十分でした。

プロとして仕事する上で、2~3ヵ所ネイティブチェックで指摘をお願いするくらいです。受験生も「直さなくても大丈夫だけど、強いて言えばこの表現あるよ」くらいの状態が添削が効果的なタイミングなのです。高校時代、大学時代、そして今も日英翻訳の仕事でそのスタンスなので、少なくとも仕事で使うレベルまで添削は「仕上げ」で必要なものです。添削による信頼関係(rapport)が築かれるのは確かですが、過剰に依存するより「自立・自律」が受験生のゴールなのです。

そもそも、見たことがある英語を使えば、直しは激減します。受験生ならば、「最小限」でいいというのがプロとして言えることです。

自分で先生が見る観点がわかるように、p.240~241に巻末資料をつけました。これはまるで自分の英作文の正誤問題を解くようですね。ぜひ「自己添削力」をつけてください。それが誰よりも生徒の英作文をみて至った結論です。

3. 対象読者層・レベル

本書のレベルは

①初めて英作文の対策をする高校2年・3年生

②和文英訳・自由英作文の出題される大学(明青立法中、早慶上智、地方国立大)で高得点を目指す受験生

③英検2級・準1級で高得点を取りたい読者

が対象です。文法を一通り終わらせてから取り組めますので、あらゆるレベルの基礎力固めとレベルアップにオススメします。

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※新宿紀伊国屋書店では平積み 

さて、次は自由英作文パートの「効果的な使い方」

を説明します。

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