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お金と世界の繋がりを考える 探究学習塾ナミカゼ#13_経済回④

日付(所要時間):2023年11月30日(計90分)
場所:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
学年(人数):1~3学年有志(計14名)
概要:探究学習塾ナミカゼ2023 第13回目 経済回④
コーディネーター:加藤・成宮・渡邊・三浦・永峰

今回のナミカゼは、4回目の経済回。
これまで、資本主義と社会主義についてやSDGsに関連したカードゲーム地域内経済循環など、様々なテーマで経済について学んできました。経済回のラストとなる本日のテーマは、「サステナブル・ファイナンス」です。

特別ゲストとして、鎌倉サステナビリティ研究所(KSI)の青沼愛さんにオンラインで講話していただきました。
海外や日本国内の工場における労働環境や安全管理などのチェックを行う、ソーシャル・オーディタ―(社会的責任監査員)としても活躍している青沼さん。私たちの生活に欠かせないお金は、世界の問題とどのようにつながっているのでしょうか?

お金って、どんな印象?

初めに、お金の印象について匿名でアンケートを実施しました。それぞれが思いついたことを正直に答えていきます。その後、お金の使い方について尋ねたところ、「貯金している」「計画的に使っている」「あまり貯金していない」では、「計画的に使っている」が最も多い回答となりました。

持続可能な社会と地球を実現するには

2100年の未来。このままの生活を続けていれば、地球温暖化は加速し、気候変動が世界各地で起こります。気温上昇を2℃以下に抑えるためには、エネルギー関連で2040年まで毎年約370兆円の投資が必要になるそうです。
そこで大切になるのが、ESG投資。投資と聞くと、大企業が取り組むイメージで自分には関係ないと考えてしまいそうですが、そんなことはありません。私たちがお金を預けている銀行や商品を買っている企業の取り組みが、世界の問題に大きく関係しています。

2019〜2021年の調査では、石炭産業へ融資している世界の銀行ランキングに日本の銀行がトップというデータもあるようです。一人ひとりがお金を融資する先の情報を調べ、選択することで社会に対して大きなインパクトを与えることが可能になります。
ESGアナリストや国際機関など、サステナブル・ファイナンスを仕事にしている職業や取り組みについても青沼さんから紹介していただきました。

自分と世界の繋がりを感じる

青沼さんから話を聞いた後は、グループごとに気になったこと・感じたことを対話してもらいました。
「普段の買い物から全て投資なんだね。」「銀行選びが環境問題や社会問題につながっている事は分かったけど、実際やるにはハードルが高いかも。」
自分の行動を意識して変えていきたいという声や、金融について知ってみたいなど、様々な考えが出ていました。

最後のチェックアウトでは、以下のようなコメントが挙がりました。

  • 授業で信用創造についてや貨幣の役割を学んでいたこともあり、内容をより深く学べた

  • 金融の世界でも対話を通して良くしていくという方法があることに驚いた

  • 経済と環境という、少し視点の違うことが今、こんなにも密接にか変わっているとは思っていなかったので大変学びになった

ナミカゼも回数を重ね、ナミカゼ生が新しいことを知ることの楽しさを伝えてくれる機会も増えてきました。
難しいけど、知るって・考えるって、楽しい。
今後も様々なテーマについて、ワクワクできるプログラムを作って行ければと思います。

経済回はこれにて終了。次はアート回へ移ります!
青沼さん、参加してくれた高校生、ありがとうございました!

(文・気仙沼学びの産官学コンソーシアム 三浦 亜美)


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