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地域の経済が循環するには 探究学習塾ナミカゼ#10_経済回③

⚫︎日付(所要時間):2023年10月17日(計90分)
⚫︎場所:気仙沼市教育委員会 会議室3階
⚫︎参加人数:ナミカゼ生 計13名+未来ベンチャーに参加した高校生 計8名(うち2名はナミカゼ生)
⚫︎概要:探究学習塾ナミカゼ2023 経済回③
⚫︎コーディネーター:加藤・三浦・永峰・渡邊

今回の探究学習塾ナミカゼは、全体では第10回目、経済回全4回の3回目でした。

今回は、気仙沼学びの産官学コンソーシアムの取り組みの1つである「地元企業と展示会出張!未来ベンチャー」の報告会も兼ねたコラボ回を実施しました。

地元企業と展示会出張!未来ベンチャー

未来ベンチャーは、未来の技術やサービスが集まる展示会を
地元企業と視察し、一緒に学び合うプログラム
です。

プログラムとしては、3回目となる今回は、2023年10月3日(火)〜4日(水)に地方銀行フードセレクション@東京ビッグサイトに、高校生9名と一緒に行ってきました。テーマは、『あなたが考える、未来の”食”と”気仙沼"』

地元企業の(株)阿部長商店さん全面協力のもと、事前研修では、工場見学、営業部とのWEB会議、展示会に向けた販促物作成に取り組みました。展示会当日には、新商品を含めた商品のPRの一環として試食プロモーションにチャレンジしました。

報告のなかでは、「新しい気仙沼のグルメを作りたい」「日本全国のなかでも特産品や技術・サービスに地域差があることを学んだ」「試食プロモーションで、なかなか商品を手にとってもらえなかった」といった声が聞かれました。

未来ベンチャーは、①高校生が未来社会に触れる機会を創出する②高校生と地元企業との学び合いを起こすことが大きなねらいです。協力企業の担当者の方からも、コメントをいただき、充実した報告会となりました。

お金が地域の外に漏れ出ることを防ぐには

前回のナミカゼは、”これからの経済活動をグローバルに体感してみよう”をテーマにSDGsを体感するカードゲームに取り組みました。そして今回は、地域の経済について対話を行いました!

イントロとして、地域を「バケツ」にたとえて地域内経済循環の効果を説明する「漏れバケツ理論」を紹介しました。地域に注ぎ込まれたお金が、地域外に漏れ出てしまわないようにすることが大切だ、という話。

さらに詳しくということで、環境ジャーナリストであり「地元経済を創りなおす」の著書でもある枝廣淳子さんが、「地域が幸せになる経済循環のつくり方」をテーマに講話されている動画をみんなで視聴しました。

「折れないまちづくり」に必要なものは、明確なビジョンを確立する①ぶれない芯を持つこと、域内の循環率を上げる②外部に依存しすぎず、持続できる経済を生み出すこと。

#地域、#経済、#まちづくりを包括的にわかりやすく説明されていましたが、参加した高校生にとっては、なかなか難しかった様子。

難しいながらも、それぞれで感じ取ったものはあったようで、

  • 地産地消だけでなく、地域内経済と地域外経済のバランスが大切だと感じた。

  • 地域のなかで扱われているものでも、それが地域外で作られているものの割合が高いということにびっくりした。

  • 後世や他地域の人に郷土料理について伝えていきたいと思った。」

といった声が聞かれました。

次回は、今年度のナミカゼも折返し地点!中間振り返りを実施します。
経済回も残り2回。スペシャルゲストも登場予定です!
みんなで一緒に経済を学ぼう!

(文・気仙沼学びの産官学コンソーシアム 渡邊 国権)

【参考動画①】2023年8月実施の地元企業と展示会出張!未来ベンチャー(ジャパン・インターナショナル・シーフードショー)

【参考動画②】2022年3月実施の地元企業と展示会出張!未来ベンチャー(スマートエネルギーWEEK)

【前回記事】


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