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ナナメの関係 探究学習塾ナミカゼ#6_学生おたのしみ会

日付(所要時間):2023年8月17日(計90分)
場所:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
学年(人数):1〜3学年有志(計15名)
概要:探究学習塾ナミカゼ2023 第6回目 学生コーディネーターのお楽しみ会①
コーディネーター:加藤・成宮・渡邊・三浦・永峰

探究学習塾ナミカゼ#6を実施しました。今回は「学生コーディネーターのお楽しみ会」!
この日は、気仙沼市内の高校を卒業した6名がナミカゼの「学生コーディネーター」として全国各地から気仙沼へ戻ってきてくれました!今回のナミカゼおたのしみ会に限らず、今後もナミカゼ生たちの身近なサポート役として参画してくれることになります。

学生コーディネーターによるナミカゼ回!


今回は、全体の進行も当日の運営も、全て学生コーディネーターが担当。

それぞれの学生コーディネーターからの自己紹介があった後、コーディネーター陣を含めた3つの机に分かれ、ワールドカフェ形式の密な対話の時間がたっぷり設けられました。ナミカゼ生は15分ごとに3つのグループをローテーションし、計6名の学生コーディネーター全員と、じっくりと話すことが出来ます。

今期のナミカゼ生は、気仙沼市内各校に通う高校1~3年生が在籍しており、学年/学校はもちろん、探究学習のテーマも進路選択もそれぞれです。

ナミカゼ生の彼らからみて、同じ地域で育った”先輩”にあたる「学生コーディネーター」。
少し先を行く先輩達に自由に質問ができる貴重な機会ということもあり、各テーブルでは学生ならではの様々な質問が飛び交い、1時間半という時間があっという間に過ぎていきました。

学生たちの間で行き交う質問

マイプロ(探究学習)の活動をもっと展開していきたい1年生、
マイプロが自分の進路にどう繋げていけるか悩み始めた2年生、
受験とマイプロの活動のバランスに揺れている3年生…。
マイプロに関する質問から進路や受験に関する質問まで、幅広い質問が挙がっていました。

ナミカゼ生からの質問とそれに対する学生コーディネーターからの回答を、一部抜粋して紹介したいと思います。

ーーーナミカゼ生:マイプロ等の活動を進めていく中で、どうしても「やりたくないけどやらなきゃいけないこと」が出てくる時がある。どうやったら出来るようになる?

学生コーディネーターAさん:”ご褒美をつくる”とか、”好きになったつもりでやってみる”とか、私も過去に色々試してみた時期があるよ!でも、それこそマイプロで自分自身のテーマを持って活動をしていく中で増えきた学外活動の時間と、学校の勉強や部活との折り合いをつけていく中で、自然と学んでいったかな。自ずと上手くバランスをとりながらやれるようになっていくと思う。

ーーーナミカゼ生:高校生の時のマイプロの経験は、今の大学生活にどう活きている?

学生コーディネーターBさん:マイプロの経験は、「伝える力」と「考える力」に活きていると思うし、あとは「自分が将来目指したい姿へのヒント」を得たと思っているよ!
私の場合は、高校時代はまだ将来の在りたい姿が明確でなかったけれど、でも次第に見えてきた自分のテーマや在りたい姿は、高校時代のマイプロのテーマの中に隠れていたなと、今になって思う。そして、いざそれに向かって活動していこうとなった時にも、さっき言った「伝える力」「考える力」というところでマイプロの経験が活きていると感じるよ。

ーーーナミカゼ生:総合選抜の受験に向けて動き出さなきゃいけないとは思っているけれど、どうしても腰が重い…。受験に向けた準備を進めていく上で大事なポイントは?

学生コーディネーターCさん:例えば志望理由書だったら、まずは書いてみることが大事!最初から完璧な100点の状態にしなくてよくて、30点の状態でもいいんだよ。まずはとにかく作ってみて、そして、それをたくさんの人に見てもらうことが大事だと思う。完璧じゃなくてもまずは出来るところからやってみるのがおすすめ!

中にはこんなやりとりも…!

ーーーナミカゼ生:先輩(※学生コーディネーター)の高校時代のマイプロのテーマは「AI」に関することだったと聞きました。実は私もとても興味があるんです。…それで、先輩は今は大学で心理学を学んでいるということでしたが、AIと心理学って関連する部分はあるんですか?

学生コーディネーター ななこさん:AIは、人間の脳の思考回路を電子化・自動化した技術なので、その元となる人間の思考回路や認知を研究するのが、今私が勉強している心理学なんだよね。全然別分野のように見えて、意外と関係が深いのがAIと心理学だよ!

★ななこさんの高校時代のお話は、中高生の探究学習にまつわるエピソードを漫画で発信する「中高生の問いストーリー」(企画:まるオフィス)にて詳しく紹介されています!ぜひこちらも併せてご覧ください→「AIを怖れず 活用するには?」

感想シェアタイム

最後に、全体の感想をナミカゼ生から発表してもらいました。
事後アンケートの内容も含め、こちらも一部抜粋してご紹介したいと思います。

・マイプロに取り組んだその先には何があるんだろうとずっと思っていました。でも今日、学生サポーターの方々から話を聞けて、そのモヤモヤがちょっと晴れてきたような感覚がある。

・探求のテーマが似ている先輩から話を聞けてよかったです。自分のテーマを見直すヒントにもなりました。


そんなナミカゼ生たちからの声に対し、学生コーディネーターたちからは、「みんなの身近な相談役として寄り添っていきたいと思っているので、いつでも気軽に頼ってください!改めてこれからよろしくお願いします!」という温かいエールが送られました。

ナミカゼ生たちの赤裸々な気持ちや相談を聞いていると、社会人コーディネーターとはまた違った距離感、いわゆる「ナナメの関係性」だからこそ、学生コーディネーターに言いやすいこと・相談しやすいことが沢山あったのではと思う1日でした。

これから築いていかれる学生コーディネーターとナミカゼ生の絆がとても楽しみです!
(文・気仙沼学びの産官学コンソーシアム 永峰苑佳)

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