探究的な学びを評価しよう! 校内研修会@大谷中学校
大谷中学校より私たち気仙沼市探究学習コーディネーターを講師としてお招きいただき、教職員の皆様を対象とする校内研修会を実施しました。
今回の研修におけるねらいは、こちら。
探究学習が求められている時代背景、探究学習は「教えるもの」ではなく「引き出すもの」であることを、先生たちと改めて共有する
中学生の発表を視点を変えて審査することで、「主体性」「協働性」「探究性」について理解を深める
生徒の探究学習に足りないもの、必要なサポートを先生どうしの対話のなかで考える
中学生の探究活動の発表を審査しよう
参加した先生方には、2023年12月3日に開催した「気仙沼市中学校プロジェクト探究フェスタ2023」(合同発表会)で発表した2人の中学生の発表動画を視聴し、実際に使用した審査シートに点数を記入していただきました。
↓探究フェスタの実施レポはこちら↓
審査項目は、主体性・協働性・探究性の3項目。5つの観点に対して、5点満点でそれぞれの点数をつけていきます。
各自で審査シートに点数を記入いただいた後は、”審査結果”と”各項目の点数やその点数をつけた理由”をグループのなかで、共有し合いました。
主体性・協働性・探究性について捉え直す
他校の生徒の発表を見て、探究に必要な三要素について改めて先生方どうしの対話を通じて捉え直してもらうことが大きなねらいの1つでした。
先生どうしの対話のなかでは、”多様な人と協力しながら取り組んできたのか”、”実現したい未来に向けて問いを深め続けているか”などの審査項目に沿って、メタ的に生徒の発表を批評している姿が印象的でした。
必要なサポートや声がけはなんだろう?
グループワークのなかでは、5点満点に達していない項目や観点に対して、先生ができるサポートはなんだろうというテーマで話し合いました。
先生たちのなかからは、
”個人”探究って面白い!
子どもの体力・健康をテーマにして、ソフトボールの体験会を実施した生徒に対しては、”もっと人を集めるにはどうすればいいだろう?”、”他の種目でも実施してもいいのでは?”、”スポーツだけでなく、休養や食事に広げてみてもいいかも”
外国人の観光客が増えるようにトレッキングコースをALTの先生と一緒に歩いて危険箇所のMAPを作成した生徒に対しては、”地域活性化とは、なんだろう?”、”効果の検証はどうやるの?”
といった声が挙がりました。必要なサポートや声がけを話し合うなかで、いずれも中学生に向けた、愛のある問いがたくさん飛び出していました。
最後には、来年度に向けて大谷中学校として取り組んでいきたいことも話し合うなかで、前向きな議論が展開されていました。
気仙沼市探究学習支援事業(R3〜R7)として、来年2024年度も、先生方向けの研修も力を入れていければと思っています。気仙沼市内の小中学校の先生方、ぜひとも気軽にご相談ください。
(文・探究学習コーディネーター 渡邊 国権)
【参考記事①】気仙沼市探究学習支援事業とは?
【参考記事②】松岩中学校での研修会実施の様子
【参考記事③】プロジェクト探究フェスタ(合同発表会)実施レポ
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