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成功の天秤 6/6(最終回):進め方の順番

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この記事は、『成功の天秤 5/6』からの続きです ▼▼▼




順番の基本は 『近 →遠 →間』


前回までの5回で、自分のことをそのまま受け入れる『自己受容』をベースに、『他者の価値観』『他者への感謝』『なりたい自分』『自分への投資』で、運命から飛び立つ過程を見てきました。

今回は、全体の復習もかねて、『どういう順番で考えていけばいいのか?』をお伝えします。

4つの要素の中でまず最初に入ってくるのは『他者の価値観』です。
これは自分でどうこうできるものではなく、社会生活を営めば、自動的に入ってくる要素と言えます。

つまり、その他の『他者への感謝』『なりたい自分』『自分への投資』の3要素をどの順番で取り入れていくかですが、ズバリその並びです 😊

言葉を変えると、この順番は『近いところ → 遠いところ → その間』と言えます。
特徴は、スタートからいきなりゴールにジャンプして、その後で『間』を考える点ですね。

もちろん実際の行動では、スタートしたら徐々に歩みを進めて、最終的にゴールにたどりつきます。
しかし、考える順番は『近いところ → 遠いところ → その間』なんですね。
それが『計画する』ということです。


実は、その流れは特別なことではなく、具体的な行動に際して、わたしたちは無意識にその順番で考えています。
旅行や遠出がしたいと思ったら、まず最初に『どこに行きたいか』を考え、それから『行き方/方法』を考えますよね。

どこに行きたいか=ゴール
行き方/方法=間

という流れです。


しかし、テーマが大きくなり、人生や事業のことになると、ほとんどの人は『行き方/方法』を先に求めてしまいます。
そうして、目的地が漠然ばくぜんとしたまま、やり方だけを求め、ユートピア(どこにもない場所)を求めてさまようセミナージプシーになってしまうわけです。

ところで、『近いところ → 遠いところ → その間』を、自己啓発書の金字塔であるスティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』的に言えば、『主体性 → ゴール → 優先順位』となります。

一番近いところは、自分自身=主体であり、それを整えることが全てのスタートなんですね。
『やり方よりも、あり方が大切』と表現されたりもします。


また、近代の始まりであるルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが確立した『リニア・パースペクティブ(線的遠近法)』も、まったく同じ考え方をします。

1:視点=一番近いところ
2:消失点=一番遠いところ
3:立体感=その間
です。

それらの符号ふごうは、けして偶然ではありません。

近代は、目的意識/ゴールのヴィジョンを持った人が自分の運命を切り開く時代なので、そこでの成功にはこの順番の思考が必須。

ただし、どの段階に重きを置くかで、伝え方や教え方は異なります。
ご自身の感性にあう、ガイド/導き手との出会いが、何よりの近道と言えるでしょう 😊




さて、全6回にわたってお送りした『成功の天秤=成功哲学の抜け道』は、ひとまずこれにて完結です。
いかがだったでしょう?

感想やご質問をコメント欄にお書きいただけると、とても嬉しいです。
また、「コメント欄は、みんなに読まれるので恥ずかしい・・・」という方は以下のフォームをお使いください。
打ち明け話なども大歓迎です 😊

ところで、連載期間中にもいくつかの感想やご相談をいただきましたが、一番多かったのは『具体的にはどんな風に進めたらいいんでしょう?』というご質問でした。
確かに、全体的に抽象的でしたよね 😅

言い方を変えれば、地図はあっても『ガイドさんがいてくれないと、不安だね』という感じでしょうか。


各ステップに関する詳細は、当然それなりのボリュームになっていきますから、別のまとまりでお伝えしたいと思っています。
具体的には、有料マガジン『文化史的セルフイメージ・アップ』です。


成功哲学の中では『セルフイメージ』が最も大切ですが、それを整えるには自己啓発的な力技や親の影響を考える心理学的アプローチだけでなく、『文化史』の読み解きが有効だと、わたしは考えています。

というのも、文化には、個人の力を大きく超える力があり、それに押し潰されている人が(かつてのわたしや母のように)少なくないからです。
言葉を変えて言えば、『罪をにくんで人を憎まず』

そして、逆に『感謝』のきっかけも文化の中にあります。
誰もが持っているのに、誰のものでもない『言葉/文字』の歴史を知れば、自然に先人たちへの感謝の念が生まれます。

続き ▼▼▼ /ご興味あれば、ぜひご覧ください


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  
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世の中に、笑顔あふれる家庭と職場を増やしたい、と思っています。

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