主体性_4:カタカナ登場
<2,698文字>
前回は、縄文 → 弥生と独自の文化変遷をたどった日本という土壌に、『文字=漢字』という外来文化の種がまかれたことを見ました。
もしかしたら、日本人が『自分たちで文字をつくれなかった』ことを残念に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その点を過度に嘆く必要はないでしょう。
すべての人に向き・不向きがあるように、民族全体としても向き・不向きがあるからです。
主体性_3の音声でお話ししたように、文字の発生は強い宗教性と関係するため、気候や気質が比較的穏やかな日本では『天の声』への関心が育ちませんでした。
むしろ今回と次回で見るように、日本のユニークさは外来文化を受け入れる工夫にこそ見られます。
誇らしく思える資質は、むしろ異文化に対する素直さと柔軟性です。
わたしはそれこそが、今日まで続く八百万信仰的な文化の根っこであり、ダイバーシティー(多様性)につながる日本のアドバンテージだと考えています。
ここから先は
2,231字
現在の日本の文化がいかにしてつくられたかを、ルネサンス以来の大きな流れの中でひもときます。
文化史的セルフイメージ・アップ
10,000円
マインドブロックをつくり出しているのは、自分自身です。それが腑に落ちると、すべては一気に好転し始めます。ただし、つくり出す過程は『自分一人…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?