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地方で始めてみた「哲学対話」

八幡浜で「哲学対話」を始めてみました。

「哲学対話」とは、日ごろ疑問に思うことなどから問いを立て、みんなで考えを話し合ってみる場です。
例えば「なぜ働くのか」「友だちとは何か」「『有意義』とはどういうことか」など。
その目的は、著名な哲学者の論説等を学ぶこと等ではなくて、深く考えることに慣れたり、いろいろな考え方があることに気づいたりすることにあります。
東京をはじめとする都会を中心に実践が広がっていますが、地方でこそこの取り組みを広めてみたいと思い、継続的に開催していくことにしました。

地方では都会と比べて、考えることへの制約が多いように感じます。

人の入れ替わりが少なく、職場やご近所づきあいで日常的に接する人とはお互いに世代をまたぐ親戚関係まで知っている間柄。
日々数千字の文章を読んで知識を採り入れるような習慣は一般的でなく、良い/悪いを判断する価値観は硬直的になりがち。
カフェバー等の“サードプレイス”的役割を果たす場も少なく、気の合う人と出会うことも困難。
勤める職場の規模や取引相手を選べる幅も小さいため、気の合う人とだけ付き合うというわけにはいかない。

こうした環境の中で、出来上がった“当たり前”や“普通”に合わせることを求められ、自由に考える意欲が削がれ、窮屈さや生きづらさを感じる人も多くいるのではないかと心配しています。

これに対して“何を問うてもいい”「哲学対話」の存在は、窮屈さや生きづらさを感じる人が息抜きをできる場、自由であることの喜びを感じる場として機能するのではないでしょうか。
以前からやってみたいとは思っていたのですが、COVID-19対策の行動制限緩和を待って今の時期から始めることになりました。

どう転ぶかはやってみてからのお楽しみ...
面白い発見があればまたこちらでも投稿しようと思います。

★哲学対話 in 南予・八幡浜


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