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「市民アンケート」の使い方

2023年9月。
八幡浜市役所から1通のお知らせが届きました。
内容は、市の土地利用に関する市民アンケート回答者を集めて実施する予定だったワークショップを実施しないことにした、というもの。
回答した際に参加を希望していたため、私にも送られてきました。

アンケートの対象となった土地は、電力会社の事業所が移転したことで空いた、それなりの広さをもつ土地。
市外からの訪問も多い八幡浜港フェリーターミナルや道の駅と中心市街地のちょうど間に位置しており、街づくりを左右する開発計画になると重要視されています。

公民館で行われた市政報告会で配られた資料より

お知らせには、要望の多かった施設を中心に検討することにした、とありましたが…
せっかくたくさんの回答を集めたのにもったいない、と感じます。
特に気になっているのが、自由記述の内容。
設問の際に想定された枠内の開発案ではなく、回答者それぞれの思いから記述された想定外の案こそ、広く市民の目に触れることでよりよい案に繋がる気づきを与えてくれると思うのです。
個々の自由記述をワークショップで共有し、そこから得た気づきをふまえてさらに具体的な開発案を作っていくと、より質の高い検討ができるのではないかと考えています。

ワークショップを運営しようとするとそれなりの手間もかかるし、行政の事業として実施するならそれならではの苦労や注意も要ることは理解しますが…。
もったいない。

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