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DAY9 その目標は本当にあなたの望み? 30分読書 ダイエット幻想

最近のこと

noteの毎日投稿を始めて、少しずつ少しずつ
文章を書いたり、アウトプットしたい欲望が、湧きあがりつつあるのを感じます。

ふと、『あ、このこと書こうかな』とか、
『こういう事をまとめてnoteで発表してはどうかな?』とか。

自分はそんなに思いを発信するって方ではなく、
聴いたり、読んだり、インプットが好きでしたが、発信を続けていくと、
『発信したくなる』って思いが増してくる感じがします。

そんな自分の中の目標の種を、そっと大事にしていきたいと思います。


今日の本はコチラ

ダイエット幻想 やせること、愛されること
216ページ
著者 磯野真穂
初版 2019年10月10日

いまの自分にピッタリやで(汗)

著者紹介
1999年早稲田大学人間科学部スポーツ学科卒。現在は、国際医療福祉大学大学院准教授。専門は文化人類学、医療人類学。主な著書に、『なぜ普通に食べられないのかー拒食と過食の文化人類学』など。
人についての研究をされているのでしょうか。


この本は、なんで買ったのか覚えてません。
うろ覚えですが、人生のどん底期の3年前、
人の評価のために生きるのがツラくなって、この本に共感を覚えて買ったんだと思います。

ダイエットも人から見られること、評価されることの
強迫観念だったりするから、
その根っこの部分を探ろうとしていたんだと思います。

コノ、ナヤミ、ドウ、スレバ、エエネン??

この本から得たい事

ダイエットしないといけないという強迫観念はどこからくるのでしょうか?


30分読書を終えて

意外にダイエット問題は次の複数の問題が絡み合っています。

  1. 自分と他人との比較 自分と理想の自分との比較

  2. 「もっと痩せたら?」という他者からの評価。イコール社会の価値観「女性は痩せている方がいい」という思いこみ、刷り込み。

  3. 「かわいい」という日本独特の女性の価値観(大人な魅力より、少し幼いところ)

  4. 女性同士の集団心理(痩せている=かわいい=スクールカーストの上位に”選ばれる”)

ということで、『自己承認欲求の問題』『やせ願望の社会的背景』『やせた体と女性同士の関係』という、かなり複雑な構造のようです。
(私の読み解きが間違ってたらスミマセン💦)

終章の冒頭に全体の主張を、次のようにまとめています。

(一部要約しています)
この本では、やせたいと思う気持ちは、
『自分の外側からやってきて私たちの中に住み着いたもの』であり、
その気持ちとは承認欲求と分かちがたく結びついていること。
(中略)
女の子であることと痩せたい気持ちの密接な関りを示し、女の子でいようとすることが、女性同士の無益な争いと、終わることのない「やせ合戦」を生んでしまう危険性があること。
そして、「選ばれる」女の子として生きようとするのではなく、大人の女性になる生き方を多くの人が選ぶことが、「やせ合戦」を回避する処方箋になるだろうことを指摘しました。

185ページ 終章 世界を抜けてラインを描け!

私が強く惹かれたのは、『自己承認欲求』からくる、終わりのないダイエットの不安です。
この不安がある人は、誰かと比較して、『ほら、あんなふうに痩せないと、周りから認めてもらえないぞ!』という、別の自分が頭の中でずっと自分を責めています。

頭の中のもう一人の自分。その名はエゴ。

そして、一見ダイエットが上手くいっている人でさえ、自分を責め続けていています。
『ここで油断して、お菓子なんか食べたら、いまチヤホヤしてくれている人も一気に離れていくぞ!こわいぞ~!』と。

本の中では、『自分の身体が他者からの呼び声で満たされる』と表現しています。


ここで、私が考えるのは、『今のままでオールオッケーだよ』と自分で自分を認める、許すことなんだと感じました。

自分を許す。そこがスタート地点。
そこを否定するから、無限の自己承認の渇望感につながるんだろうなと思いました。

たとえば、体重90kgだとしても、そんな自分を許すこと。そして、60kgになりたいという心底からくる望みがあれば、ダイエットをすればいい。


ちなみに本書では、社会が問題だと提言しています。

就職活動を例にとります。
就活では、自己分析を行います。するとまわりと自分を比較して、「他者と優れているところはどこか?」という問いを立てざるを得なくなります。
(中略)
この採用までのプロセスで他者が入っていることに気づいたでしょうか?
「自分探し」が〈わたし〉を見つめる作業ではなく、
他人と〈わたし〉を比べたうえで、〈わたし〉が望む形で他人に認めてもらうことを求める作業になりやすいのはこのような理由になります。

本書39ページより 一部要約

結論
私がこの本から読み解いたのは、
他人と比較して、自分を責めることが強迫観念になっている。
解決策としてはいまの自分を認めることありのままに許すこと
だと感じました。

最後に

読み進めていく中で、ジェンダー問題など意外な側面があり、深いなぁと思いました。
あくまでも私の感想ですが、『問題を正しくとらえようとすると複雑になってくるので、もっとシンプルでもいいのかも』と、思いました。

それでも、『痩せることが正義』という価値観は、時代とともに変わっていくんでしょうね。

磯野さんありがとうございました。

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