不安なあなた

僕は弱いからと言った。
私も弱いからと思った。

突然の心細さにうずくまる。
気を逸らさないとどうにかなってしまいそうだった。
どうやら痛みには敏感にできているらしい。
あちこちが痛くなった。思えば思うほど悪化した。

どうやらこの世界を怖く見てるのは自分だった。
どこを見ても怖かった。
だから閉ざしてしまった壁。まるで森の中。
閉ざされて迷い込んだのはきっと心の中の情景。
隔たりがいつも道を塞いだ。助けも呼べずに。

ねぇ、そんなに不安にならないで。
見るもの聞くものを間違えただけ。
誤解かもしれない。そうやって見方が歪んでいった。
優しい世界だってあるし、本来はなんて事ない世界。
また一つ分かったよ、この世界のこと。

もしかしたら綺麗事だと思われるのかもしれない。
でも、こうしてないと立ってられない。
私は弱いから。ここなら言える気がした。
なんか見たことある？
そう、どのフェーズにいようと同じなんだと思う。

ちょっと揺れれば危機感知能力が働くらしい。
大丈夫、これは身を守るため。
でも誰かを盾にしようとしちゃいけない。
誰だってこの現実に住んでて、一生懸命でしかない。

深呼吸して、音に乗ろう。
大きく自分になろう。堂々と。
できるかな？きっとできるよ。
疑問が浮かんだら肯定してあげよう？自分にね。