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気付けばそこに

気付いたら、想う人は過去から今になっていた。
忘れられない人が変わる時、見える景色も変わる?

早く忘れたい、いや、今は今を見ていたいのだ。
そう思えるようになった自分は、少し成長したかな?
あの頃に気づけなかったものに似ている気がした。
もう見ないふりもやだし、踏み込まないのも悔しい。
だから、一歩を踏み出してみる。

どんどん膨れ上がる気持ちが熱くピークへと登り、
胸の奥、喉の奥に止めていたものをようやく一声。
”一声からふた声になり、気付けば会話になる”。
そんな言葉を聞いた時、そうだなって思えたし
それを宝物にできるって素敵だなって思えた。

何気なくぽつんと置かれた一声は、気付くと日常。
あると嬉しく、ないと寂しいものへと変わっていった。
そうして無くなるのが嫌で、もっと近くに感じたくて
珍しく欲張ってしまいたくなるようなむず痒さを持ち合わせた。

言ってもいいのか、言わない方がいいのか、
まだスタートラインにも立っていないのに何を迷う。
私はノックをした。
いつもいつもと言いながら、また心のドアを開きたい。
そう願いながら、少しの希望を見出したい。

変わらないか1になるだけ。何も怖くない。
そうやって一歩一歩、繋いでいく奇跡。
全くの他人なんかじゃない。
日常を少し見れる私は、もっともっとと欲しがる。
物理的距離なんかじゃなくて、心の距離だった。

最近、少し心細かったんだ。だから余計に、かな。
どんどん存在が大きくなっていったのも、
なにか傍にある安心を得たのも、
ここにある奇跡なんだ。

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