声にならぬ声

自分が感じていることに
どうしようもなく怖くなる瞬間―

現実が繋がると当たり前の景色が変わる。
あれ、今まで自分はどうしてたんだろうって
不思議がって辺りを見渡そうとする。
やっぱり様子がおかしい。
何か引き離そうとする強い力を感じていた。
これも何かのフリだと言うの?繕ったもの?幻?

現実味があるのに、現実味なんてないもの。
ずっと見てきたものすら、追ってはいけないような
見ちゃいけないのかなって思えてきてしまった。
なんだか急に切なくなったんだ。

また声を失っていきそうで怖い。
声にしたいはずなのに、消したがる、隠してしまう。
言いたいことは全部言った方がいいよって
あっちでもこっちでも耳にするのは何かの予言?

目を逸らしてきたこと、離れてきたこと、
もっと別の道があったんじゃないかって悔しくなる。
興味が薄かったのだって、素直じゃなかったのだって、もっと向き合えてたのかなって思うことが寂しい。
なんだって求めると悲しくなるの。
それは期待になってしまうし、だから言わないんだ。

傷つかないようにばかりしていても
やっぱり楽しいのが一番なんだってループする。
何も怯えることのない世界にいたい。
それまでもう少し、あと少し、先にきっと。

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