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【俳句幼稚園】春の月

洋琴ようきんの音色纏いまといし春満月

俳句とは別のところで、バレンタインネタの投稿作品でも使った「月の光」(ドビュッシー)。
バレンタインデーやら、「春は恋の季節」という刷り込みやらで、このところ、少し恋色にてられていたのかもしれませんね。

「音楽」と「月」の組み合わせを俳句にしてみたら、どうなるでしょうか。
音楽でも、月はよくモチーフに使われますよね。
「春の月」に合いそうだとしたら、やはりドビュッシーの「月の光」かな?
ピアノだと詠みにくいので、和語の「洋琴」で。


ざわめきにぴょんと飛び跳ね春月夜

先日、ふきのとうを摘みに近所の里山に入ったら、足元にコロコロとした丸いものが……。

野うさぎのウ○チです😅
そりゃあ、コジュケイだけでなくタヌキもいる里山ですから、ウサギが住んでいても不思議ではないのでしょうけれど。
姿が見えなくても、どこかで息を潜めていたに違いありません。
驚いたと同時に、「noteのネタにしよう!」と思っていたのでした。

ここで念の為、「きごさい」で「うさぎ」を調べてみると、「冬の季語(三冬)」。
ああ、「季重ね」発生のアラームが^^;
つい「あれもこれも」と欲張りがちですが、季重ねを避けようとすると難しいですね。

ちなみにこの里山で「ウサギ」の形跡を見つけたのは、初めてです。
ウサギの胸をざわめかせたのは、何だったのか。
皆様のご想像にお任せします。


ひさかたの紅粉べにこきたる春の月

本日は「Snow moon」ですが、俳句の世界では「春の月」。
春に相応しい月との取り合わせ素材として、「桜」も入れたいのですが、
これも「季重ね」になる💦
一つの句にいくつも読み込もうと欲張るから……。

そんな苦吟の末に、女性の「お化粧」になぞらえてみました。
この場合は、桜が「紅粉」。「刷きたる」なので、化粧アイテムとしては頬紅ですね。

追記:紅粉はお化粧自体を指す言葉でした。
昔は、白粉おしろいに紅を混ぜて化粧をしていたそうです。
お恥ずかしい……。


後は、少し凝ってみたのが「ひさかたの」。
現代では、「久方ぶり」で「久しぶりの」という意味でしょうが古文では、和歌の枕詞として使われます。
この場合、導かれる語句は「月」。
一年ぶりの「月」と「桜」の組み合わせは、今年は見られるでしょうか。
※枕詞は、できるだけ近くに導かれる言葉を置くんでしたっけ?
→古典の知識があやふや💦


本日は、割とスラスラと「季語」と素材の組み合わせが浮かびました。
言葉の組み合わせは、相変わらず苦戦していますが……。

季語の意味を知るだけでは終わらないのが、俳句の難しさでもあり、面白みでもあります。

追記:俳句の添削・推敲は大歓迎です(*^^*)


#俳句幼稚園
#春到来
#春の月
#古典がすき
#俳句






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