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絵のリハビリ

いちばん初めに書いた記事に絵描きになりたいなど書いたのにも関わらず、私が絵を描くのはだいぶ久しぶりのことで、夢を諦めてからも自分なりに書いていたものの本当に落書き程度。恥ずかしながらプロの人の絵とはまったく違う。

当たり前か、何度も書いたり、練習したこともないのだ。何をどうして上達するのか、基礎すらわからない。だんだんと自信がなくなってくるのがわかって、また諦めるのかよ。と、自分にクレームを入れる。うじうじしても仕方がないので、まず、上手い下手の前に絵を描くリハビリをしようと思って子育てしながらも描けそうなクレヨン画に挑戦した。100円均一のクレヨンと小さなスケッチブックを使って、そうだ、Instagramにアップしてみよう。

ん?あれ?私は今、何を描きたいんだろう?描きたいものが思いつかない。それがスケッチブックの前でクレヨンを手に持った私の率直な感想だった。やばい、描きたいものがない絵描きなんていないでしょ。もうひとりの自分がチクリと胸を刺す。

そうだな、描きたいものがない。それは認めよう。絵を描く自信もないさ。認める。だったらそうだ、ヤケクソで良い。誰かの作品をお手本にして描こう。そうだ、誰もが見たことのある絵画をお手本に描いてみよう。モネとかゴッホとかクリムトとか、ただの真似っこだから似なくても良いじゃん。と自分に言い聞かせてスマホで出した画像を見ながらそれっぽく描いていく。

クレヨンだったら簡単でお手軽って思っていた自分をぶん殴りたいくらいクレヨン画は難しかった。まず、細かい描写は絶対に描けない。誤魔化しがあまり効かない。安いクレヨンだからか、ボロボロになる。スケッチブックもボロボロ。まぁよく考えたら100円で手に入る代物ではないんだ。道具をケチったのがきっと良くなかったと、自分の技術は無視して言い訳しながら、それでも次々と描いた。

1日に1枚描くのが限界だと思う。1枚描いてInstagramにアップ。アップするのは、根性を鍛える為。だって絵描きって、自分の内側をさらけ出すような行為をしていると思う。勿論、恥ずかしいと思うことは自然なことだと思うし、しかも技術が低いことを知らしめる行為になりえるかもしれない。だから本来なら人様に見せるようなモノじゃないかもしれないが、こんな絵を描いたと言う報告をすることによってメンタルが鍛えられる筈だと考えた。

クレヨン画を描いていくにつれて(まだまだ数枚描いただけですが)だんだんコツを掴んできた。誰かに習ったわけじゃないので、邪道なのか、普通なのかわからないけど、クレヨンの白は、ものすごく大事だと言うこと。色のあるクレヨンで描いた後に白で塗り潰すと自然とぼかされて、まとまった印象になる。コントラストがつくと言うか。奥行きも出てかなり使えるなと思った。

そんなこんなで、まだまだ長い道のりだがスモールスタートを切れた。お目汚しですが、Instagramにてチェケラッチョ。私の心は少しずつ回復に向かっている。


実は、どうでも良い話だけどクレヨン画を描いてアップするのも継続させなくてはならないと思ってご褒美設定をしている。やっぱりモチベーションは大事だと思うから、20枚描いたら自分にワンピースを買ってやろうと思っている。海賊王の方じゃなくて、授乳しやすい服の方だ。

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