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ピンチは沢山経験した方が良いという話

人生ではピンチの場面にしばしば遭遇する。寝坊して1日1便しかない飛行機に間に合わない、社内の面倒くさい人をめちゃくちゃ怒らせてしまった、客先に至急納品しないといけない部品の在庫をそもそも持っていない、エンジニアの都合がつかない、社内で悪評が立ってしまった、真面目に仕事しているのに社内最低評価をもらってしまった、など。

残念ながらこういったピンチを避けることは難しい。なぜなら(もちろん自分がミスすることもあるが)自分の周りを全て自分でコントロールできるわけではないからだ。

こういったピンチの時に陥りがちなのが、他人のせいにする、過去のあの時に戻ってやり直したいなどと考えてしまうことだと思う。

もしそのピンチが自分ではない誰かのせいで発生したものであっても、その他人を責めるべきではない。過去の自分の行動が招いてしまった結果であっても過去を振り返るべきではない。

ピンチの時はその問題に対して「自分」が「これから」どのような行動をとっていくべきかにフォーカスして考えて行動することが大切。

常々思うのは、ほとんどの人間は何も問題が発生しなければ「いい人」だと思う。だけどこの問題が発生したときにその「いい人」の本当の人間性が現れる。自分は悪くないと保身に入るのか、関係ないと逃げるのか、自分に非があったと認めて改善しようとするのか。

タイトルの「ピンチは沢山経験した方がいい」というのはここに繋がってくる。ピンチの時の行動の積み重ねこそが人間を本当の意味で強くし、もっといえばその行動の積み重ねがその人の人間性の核となっていく。ピンチを沢山経験して、人のせいにしそうになって自分の弱さを知る、それではだめだと思いなおして自分と向き合う。大切にすべき価値は何か?問題の本質を考え抜いて最適解をひねり出す。

ピンチを沢山経験してその都度きちんと対応してきた人間は強い。


実務的な話になってしまうが、もうひとつ重要なのが、ピンチの時は絶対にそれ以上ミスをしないということである。ミスにミスを重ねると問題が深刻化し対処が難しくなる。ピンチというのは緊急度「高」・重要度「高」なので最優先課題として取り組むこと。そしてこのミスが許されない環境というのは抜けなく仕事を進めるという意味でこれから役立つ。

残念ながらきっとこれから何度もピンチは訪れる。でもそれを経験してよい対応が出来ればもっと強くなれるし人にも優しくなれる。そう考えればピンチも悪いものではないだろうと思えてくるはずだ。

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