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チームバランスは男性性と女性性で構成する

先日読んだ本(※)の中でこういうフレーズがありました。チームバランスは男性性と女性性が偏らないようにする方が良いと言う内容です。
経験上、少人数体制が多かった事もあると思いますが、かなりのチームがこれを意識できてないかもしれません。

※)先日読んだ。


男性性と女性性とは

チームバランスを意識する上での男性性と女性性とは以下のような属性を指します。

男性性
・リーダーシップ
・競争心
・影響力
・人を巻き込む力
・熱量

女性性
・つながり
・和心
・癒し
・共有
・チームワーク

それぞれ男性性は女性が、女性性は男性が身に付けることもできます。例えば、熱量や競争心の高い男性性に偏ったチームワークにおいては、悪い競争が起きることが多いそうです。競争ばかり煽ってしまい、建設的な議論、情報共有のためのコミュニケーションの不足や、メンバー同士の協力体制が作れていないことがあります。
これは、男性性に偏っているために女性性の特徴である共有やチームワークが不足しているためといえます。

チームビルディングのひとつの視点に

男性性、女性生それぞれトレーニングすることで身につけることができますが、チーム全体を通してこれらの能力を持ったメンバーを意識して配置することも、チームビルディングにおいては大切といえます。

チームはリーダーの性格が色濃く出てしまいがちですが、メンバーやサブリーダーに自分の持っている特徴を補うような性質を持った人材を配置することで、バランスの良いチーム体制を組むことができるでしょう。

リーダーである自分の熱意に共感力の高い人材をチームメンバーに配置するとします。多くの場合はそのような体制になるでしょうし、リーダーに寄っても精神的に楽だし理想として描く体制ではないでしょうか。しかし、チームバランスとしては偏りが生じ易く、チーム全体の性格が偏ってしまい、例えば男性性の強い競争心や熱量の高いチームになることがあります。

そこをあえて女性性の高い人材を配置することでバランスを平準化することができます。男性でも女性性の高い人材はいて、共感能力が高かったり優しい言葉をかけてチームを和ませてくれるような人材がいます。経験上、年配の方に多いようにも思えます。

大局観を見失わないためのチームバランス

逆に女性ばかりのチームにおいては、共感能力が高い人材に偏りがちなので、多数派の意見が通りやすくなる状況に陥りがちです。プロジェクトにおいては、多数派の意見を押し切ってでもリーダーによる少数派意見への舵取りが必要になるケースがあります。会社をチームとしてみた場合、経営判断もその類の意思決定になります。

マジョリティーとしては、安全で保守的な、より変化の少ない意思決定を求められがちですが、事業モデルは常に変え続けないと時代についていくことができず会社は潰れてしまいます。

そういった場合には思い切った判断が必要になりますが、周囲に共感ばかりしてしまっている環境にいるとリーダーの判断が鈍ってしまい、大局観を見失う事で、マジョリティーに支配されてしまうことがあります。

これはバランスを失っている状況の例でありますが、こういった人材配置を意識して行っているチームは少ないのではないでしょうか。少なくとも、ITエンジニア業界におけるプロジェクトのチームビルディングにおいては、男性に偏りがちで女性性を意識したチームビルディングに心当たりがあった事は経験上少ないです。

今後私も複数のチームを立ち上げたいと思っておりますが、男性性と女性性のチームバランスを意識した人材配置を視野に入れて体制を組んでいきたいと考えています。

それだけの人材選択肢が多いと良いんだけどなぁ、と言う根本的な問題も解決せねばなりません。

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