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思考時間のもたらすギフト

本日の西野亮廣voicyより。
どんな時でもパフォーマンスを出すために、自分が提供しているサービス、自分が描いている事業プランについては、日常的に考えているとのこと。

説明を求められれば今すぐにでも、もっと聞きたいと言われればもう1時間話すことも可能だと言う。この準備をしておくことは、プロとして当然だとの言である。

全面的に共感であり、多くの人はこういったプロは思考量について誤解されているように感じる。

しかも、にくいのはこの反論も用意して、昨日のシナジーマップの投稿(寝起きのクオリティでお届けする回)があっただろうこと。そして、常日頃この問答には答えなれているはずで、本日の投稿さえも何度も何処かしらで議論済みの内容だろうことが、説得力を増している。

思考の量

自分の仕事や提供するサービスについて、考え抜くこと。何となくそれが重要なのは分かるが、なぜ重要なのかを言語化する機会は少ないのではないだろうか。

私の考えでは理由は3つある。

1. 未来予測する事で不都合を排除する機会が与えられる

2. 情報を自己の中で繰り返す事で目的意識が定着する

3. 相対的に情報を整理された人物となる事で信頼度を高める

ひとつずつ解説しよう。

1. 未来予測する事で不都合を排除する機会が与えられる

自分の仕事や提供するサービスは未来に向けての行動である。今月1ヶ月働いた行いの結果が、来月あたりに給与などの収入に変わる。

つまりに未来にメリットを得るための投資行為だ。そしてある程度この投資効果を高める事が出来、それは自身に先々訪れるであろう困難に対処する事で得られる。

サラリーマンの仕事であってもそれは変わらない。風邪をひかないように体調管理することも投資効果だ。欠勤による減俸や仕事の停滞を防ぐ事ができる。

会議の準備や明日の仕事の準備をすることもそうだ。明日一日の出来事を予測し、成功確率を高め、失敗しチームに迷惑をかけると言う不都合を回避するための行いだ。

思考を重ねることで、将来訪れるだろう障害を排除し、仕事を円滑に進められる。思考そのものが利益を産む投資行為だと言える。

2. 情報を自己の中で繰り返す事で目的意識が定着する

日常が人を麻痺させる。慣れると言う行為が恐ろしく威力があり、なぜその仕事をするのか、なぜそのサービスを提供したいのか、と言うそもそもの目的を覆い隠してしまう。

だからこそ哲学的に自身の仕事やサービスについては、常に振り返る機会が必要だ。さもなくば手段が目的化するだろう。こうなっては本末転倒である。

例えばなぜ通勤するのか。それは、仕事をするためだ。通勤しなくとも仕事ができるならば、自宅で仕事をしよう。

「通勤しなくてはいけない」「会社に行かないといけない」「朝9時にPCの電源を入れないと」。そんな事をしなくても仕事はできる。あなたは通勤したいのか仕事をしたいのかどっちか。働き方改革の考え方の一つがこちらに該当する。

3. 相対的に情報を整理された人物となる事で信頼度を高める

自身の仕事を理解することがプロとして基本だ。かつその仕事を選択したことに後悔しない為にも、自身を取り巻く状況に関しては十分整理しておこう。

仕事においては、仕事に関する情報を最も多く整理した者が、最も成果を出せる。これを仕事をデザインすると言うが、この結果得るものは短期的なものだけではない。

最も成果を出した者は、中途半端に成果を出した者と比較され、群を抜いて周囲に印象付けされてしまう。つまり、「あの仕事をやったのはあいつだ」と誤認されてしまうのだ。ほかにチームメンバーもたくさん居ただろうに、エースが成果を独占してしまうのだ。もちろんそれは印象だけの話だ。

この問題がかなり顕著に表れるのが仕事の発注である。信用ポイントがすべてエースに集中するため、次の仕事の依頼はエース有りきで注文される。そしてさらに問題なのは、これを分かっている人間は、如何にエースになるかをという観点で、仕事の上での思考量を増やす努力に余念がないということだ。

仕事の上での思考量を増やすことは、次の仕事につながる機会をも増やすことになる。

圧倒的な思考時間のもたらすもの

以上の3つの理由から、何が得られるかを解説させて頂いた。まとめると以下の通り。

・未来予測することで仕事の障害を排除できる
・目的意識が定着することで手段の目的化を防ぐ
・信用度を上げることで次の仕事に繋がる

プロフェッショナルは、無意識化でこのメリットを理解したうえで、思考している。なにも、9:00~18:00の業務時間だけしか仕事のことを考えているわけではない。朝起きて、夜寝る直前まで、あるいは酒を飲んでいるときにでも、脳という演算装置を駆動させて思考を重ねているのだ。

多分これは誰にでもできて、かく言う私も「そんなことまで考えているんですね」とは良く言われる方である。1度や2度ではない。会話の相手より相対的に思考していた分野であったからというに他ならない。

特別な才能を持たない私であるが、プロとしての気概だけは失わないために、引き続き思考を重ねていきたいものだ。

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