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福祉って、 ふだんの くらしの しあわせ の12文字のこと。

このタイトルの12文字の意味を伝えたい。きっとあなたが持っていた「福祉」のイメージは少しだけ変わるはず。

私は社会福祉協議会で働くコミュニティワーカー。大学で福祉を専攻し、いま社会福祉士として働いています。

専門知識や技術を使って社会に役に立つことが使命。でも、おんなじくらい、いやそれ以上にもっともっと、ずーっと大事だと思っているのが、「福祉」をたくさんの人に知ってもらい、世の中をより良くすること。

だから、難しい専門用語じゃなく、この12文字で伝えます!

ーでは質問!『福祉』と聞いてどんなことをイメージしますか?ー

みなさんのイメージは?

小学校や中学校でこの質問をすると、

「高齢者」「介護」「障がい者」

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だいたいこの言葉が良く出てきます。

どれも自分たちとはかけ離れた、

"かわいそうな人"

っていうイメージ、ないですか?

大人だと、"福祉の世話になるのは恥"という考え方もまだまだ残っています…

でもね、じつは、わたしたちの身近に「福祉」はたくさんあふれているんです!

普段使ってるシャンプーのボトル上部や横には必ず凸凹がついているのをご存知ですか?これは目の見えづらい人もリンスと間違えずに髪を洗えるように。

子育て中のたくさんの人が利用する保育所。これも児童福祉施設です。小さな子どもを持つ親も子育てしながら働くことができますよね。

こんなふうに、「お風呂に入ってほっとする"しあわせ"」「働いて自立する"しあわせ"」という、ともすると妨げられていたかもしれない当たり前の幸せを、

社会の仕組みやサポートにより、実現することが福祉なんです!

事故や加齢で歩けなくなっても、電動車いすやバリヤのない道があれば好きな場所にも行ける。

いろんな人のいろんな幸せを実現できる制度や仕組みやツールが増えれば増えるほど、より暮らしやすい社会になる。

ーところで、みなさんの"幸せだな〜"て思える瞬間って、どんな時ですか?ー

友達とライブに行った時?

あたたかい布団で寝る時?

ちなみに、わたしの街に住むミヨコさんは87歳。ある"しあわせ"を実現したいと思っていました。でも、既存の福祉制度ではできなかった。

しかし、そんな"しあわせ"を実現したのは・・・

なんと同じ街に住む中学生たち!!

↓ミヨコさんのエピソードや、それを支えたコミュニティワーカーの働きはこちらの記事に♪↓

ほかにも、だんじりで有名な大阪岸和田市では…

「車いすでもだんじり祭りを楽しみたい!」

という、車いすユーザーの想いをみんなで受け止め、市民の手でこんなイベントも企画されています♪

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このプロジェクトには、地元の祭礼や観光関係者、そしてデザイナーさんも!いろんな人たちが参加しています♪

こんなふうに、市役所など公的な制度や専門職じゃなくても、福祉はもっとわたしたちの身近にあるし、誰もが福祉の担い手になれるんです!

市民としてそこに関わる人たちは(子ども福祉委員の中学生も)、"これが福祉だ"なんて言わないし思っていない。

「楽しいから!」「笑顔が見たいから!」「必要だから!」

理由や原動力はシンプルなのです♪

福祉って、難しいことじゃない。

だんの

らしの

あわせ

を、みんなでつくっていくこと。


どんなときも、どんなひとも、小さな幸せを、めいっぱい満喫できる世の中にするために。


みなさんも、自分の周りのほんの小さな"福祉"に目を向けてみませんか?


〜〜〜(補足)〜〜〜

※「ふだんのくらしのしあわせ」は、日本福祉大学の原田正樹先生が広め、全国各地で、社会福祉協議会や学校での福祉教育の取り組みなどで活用されています。

※岸和田バリアブレイクプロジェクトの動画はこちら↓↓



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