猪俣健一 コミュニティワーカー

より良く生きる、を応援したい。 優しさへの共感は社会を変える。 社会福祉協議会で働くコ…

猪俣健一 コミュニティワーカー

より良く生きる、を応援したい。 優しさへの共感は社会を変える。 社会福祉協議会で働くコミュニティワーカー。 このnoteで、日々の暮らしの中にあるほっこりをカタチに。/ #やさしさにふれてコンテスト入賞 / #地域福祉 / #社会福祉士

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コミュニティワーカー、という仕事。

コミュニティワーカー、という魅力的だがあまり知られていない仕事の紹介。 世の中にはごまんと仕事がある。 消防士は火を消す仕事。医師は病気を治療する仕事。教師は勉強を教える仕事。 ではコミュニティワーカーは? そう聞かれてすぐどんな仕事か思い浮かんだあなたはとてもマニアックだ (もちろんいい意味で)。 コミュニティワーカーとは?私がこの仕事について16年。大阪府南部の郊外で、社会福祉協議会の職員としてコミュニティワーカーになった。 とても楽しいし、やりがいを感じてい

    • ーやりたいことを仕事にするためにー

      将来の夢は……無い。 それは大学に入っても変わらなかった。そんな私が、なぜ心の底からやりたいことを見つけ、仕事にできたのか、振り返ってみました。 進路に悩む学生さんがいたらぜひ読んで何かのヒントにしてください! 生い立ちと家庭の転機山口県のとある市に私は生まれた。祖父は農家で市議会議員、父は地元の地方公務員。 田んぼで遊んだり旅行に行ったり、きっと「普通の」暮らしをしていた…と思う。 というのも、断片的にしかこの家での記憶はない。私が小学校3年の時に両親が離婚し、兄

      • 小学生のやさしい"声"が 通勤の支えに

        先日、新聞で読んで感動した記事。 小学生の"やさしさ"から、たくさん沢山、学んだ。 目の病気で視力を失った男性が通勤でバスに乗ろうとしたとき、「バスがきましたよ」と小学生が声をかけ、男性をサポート。以降、毎日声かけを続け、この男性の通勤を支え続けた、と。 しかもすごいのは、この小学生が卒業したあとも、また別の子が同じように声かけを続け、やさしさのバトンが15年以上も続いていること! 先生や親に促されるでもなく、周りの目も気にする年頃に… すごいなーと感心。もっとエピ

        • "やさしさ" は罪を犯した少年たちの人生をも変える。 全国初のチャレンジ!

          これは、犯罪を犯した人の再犯率。なんとふたりにひとり……。罪を犯した人がもう一度やり直せる社会になっていないのではないだろうか。 わたしは、社会福祉協議会で働くコミュニティワーカー。法務教官でも保護司でもないけど、いま、必死で少年院の少年たちの立ち直り支援をしています。 キーワードは、やさしさ。 背景 ー手を差しのべる対象としてー下の表は、法務省が調べた、少年院入院者の家庭環境。(『犯罪白書』2020 法務省 ) なんと、男子の約3割が虐待を受けた経験があるんです。そ

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        • なるほどラック
          2本
        • デザイン・まちづくりの種ラック
          4本
        • やさしさにふれるラック
          1本
        • 心に深く響いた作品ラック
          1本

        記事

          87歳の "死ぬまでにもう一回やりたい夢" を叶えた中学生たち

          「井川さん、死ぬまでにもう一度やりたいことはなんですか??」 87歳の井川さんに中学生が聞いた、どストレートすぎる質問に私は目を丸くした…! 何はともあれ、そんなこんなで中学生たちが民生委員や社会福祉協議会の後押しを受けながら、本当に井川さんの『夢』をかなえたお話です。 子ども福祉委員「夢かなえ隊」小中学生たちが、土日や放課後にボランティアとして高齢者の困りごと解決やまちづくりの活動に奔走する、そんな素敵な活動が大阪府南部で始まった。 発足の経緯や取り組みの説明はこち

          87歳の "死ぬまでにもう一回やりたい夢" を叶えた中学生たち

          ー拝啓noteさまー 作品が学校を変える小さな一歩につながりました。

          拝啓 noteさま Panasonicさま note作品が、読者の勤める学校をよりよくすることに役立ちました。ほんの小さな一歩だけど、やさしい世界をつくっていく新たな一歩にちゃんとつながりました。 #やさしさにふれて コンテストで入賞した作品『遅刻して先生に感謝された日』をめぐる、もうひとつのストーリー。 作品はこちら↓↓ 学校に行きにくい友人を迎えに行ったことで起きた事件をめぐる親と学校の葛藤。そして大切な気づきと変化。 この作品の公開後、1通の連絡が。 相手は私

          ー拝啓noteさまー 作品が学校を変える小さな一歩につながりました。

          人生4本目のnoteが入賞した、◯◯みたいなホントのお話。

          〜🏅受賞時の驚きと、アクセス数の爆増、賞金の使い道のレポート記事です🏅〜 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ある日突然、note事務局を語るメール。 「入賞のお知らせ」 え!?あーよくあるあれね、なんか勝手に景品が届くやつ?はいはい、その手には乗りませんよ。 「パナソニックとnoteがコラボして開催した『#やさしさにふれて』投稿コンテストに…10,340件の応募の中から入賞しました!」 Nさんを疑ったワタシあ、応募した!…でもまだnote始めて4本目の超ド素

          人生4本目のnoteが入賞した、◯◯みたいなホントのお話。

          福祉って、 ふだんの くらしの しあわせ の12文字のこと。

          このタイトルの12文字の意味を伝えたい。きっとあなたが持っていた「福祉」のイメージは少しだけ変わるはず。 私は社会福祉協議会で働くコミュニティワーカー。大学で福祉を専攻し、いま社会福祉士として働いています。 専門知識や技術を使って社会に役に立つことが使命。でも、おんなじくらい、いやそれ以上にもっともっと、ずーっと大事だと思っているのが、「福祉」をたくさんの人に知ってもらい、世の中をより良くすること。 だから、難しい専門用語じゃなく、この12文字で伝えます! ーでは質問

          福祉って、 ふだんの くらしの しあわせ の12文字のこと。

          本物の"優しさ"で社会を変えたい!〜読書嫌いの私がnoteを書く理由〜

          真剣に、優しさで社会を変えたいと思う。 だから、noteで優しさを拡散したい。 noteで、優しさへの共感の輪を広げたい。 じつは、わたしは読書が嫌い。いや、ほんとは嫌いではないんです。 大人になってもいろんな小説や文庫を読んでいる人たちしか「読書が好き」なんて名乗ってはいけない、という自分ルールによって、わたしは「読書が嫌い」と言ってるだけ。 小さい頃は、絵本や漫画、歴史の本、科学の本、雑学の本、いろんな本が好きだったな。 中学生からはサッカーに打ち込むようにな

          本物の"優しさ"で社会を変えたい!〜読書嫌いの私がnoteを書く理由〜

          孤独が溢れる世の中に…小さな優しさで街をいっぱいにする仕組み⭐︎

          人の温もりが減ってきた世の中に寂しさを感じている方はこのお話を読んでちょっとだけほっこりしてください♪ 大阪府南部の郊外で芽吹いた、小中学生がボランティアで街の困りごとを解決する「子ども福祉委員」という仕組み。 そこは小さな優しさで溢れ、街には笑顔がいっぱいに広がっています⭐︎ そんな仕組みの誕生秘話と心温まる彼ら彼女らの活躍ストーリー。 きっかけは1人のボランティアの発言私たちも歳をとってきて辛い。もっと若い子たちがボランティアに参加するよう呼びかけたい! 私が入

          孤独が溢れる世の中に…小さな優しさで街をいっぱいにする仕組み⭐︎

          93歳のおじいちゃんに子どもサンタがやってきた!

          12月24日。クリスマスイヴ。自粛モードとはいえ、日本中の子どもたちは「サンタクロースは自粛しない」というとっても自己中で根拠ないロジックをもとにワクワクを目一杯膨らませていた。 自らサンタになった中学生でもね、うちの地域の中学生たちはちょっと違う。 午後、子ども福祉委員の中学生メンバー17人は、サンタを待つのではなく自らがサンタになり、体育館の軒下に集合していた。 子ども福祉委員…阪南市社会福祉協議会が創設した小中学生のボランティア組織。学校外で自主的に高齢者の困りご

          93歳のおじいちゃんに子どもサンタがやってきた!

          遅刻して先生に感謝された日

          ルールとたったひとりの人間と。どちらが重たいのか。心から考えさせられたエピソード。 学校に行きづらいBくん私の息子は小学校6年生。5年生の冬、同級生Bくんが学校に行きにくくなってることを知った。 Bくんは発達の凸凹(でこぼこ)があり授業についていけず、支援学級で過ごすことも多い。 Bくんママ「Bは学校に行くのを嫌がって嫌がって、ほんっとに大変なの…こっちも参るわ…」 息子とBくんの約束私は、息子にこの実情を伝えることにした。息子とBくんは少年サッカーのチームメイトで仲

          遅刻して先生に感謝された日

          豊かな「暮らし」とは?〜価値観を見つめ直したタイでの1週間〜

          より良く暮らすこと。 そこにこだわり仕事をしてきた。 そんな「暮らし」の価値観を根っこから見つめ直した2年前の夏、タイへのスタディツアーの記憶。 2018年8月 タイ ノーンメック村へ働いて早10余年。できることも増えてきた。評価を受けることもでてきた。仕事のスタイルや方向性もある程度固まり、なんとなく今後の働き方が見えた気がした。 ーほんとにこのままでいいのか?ー 予定調和が嫌、いや適当な妥協を覚えた自分が嫌。限りなく着飾って言うと「もっと成長したい」だが、まあ要

          豊かな「暮らし」とは?〜価値観を見つめ直したタイでの1週間〜

          コロナがもたらした知られざる身近なリスク

          「コロナにかかるのが怖い!」「何より命が大切!」「家から出ないでおこう。」 こうした連帯的自粛行動で、確かに感染リスクは大きく下がったと思う。一方で、別のリスクが高まっていることをご存知だろうか? それは、①フレイルのリスク、②孤独のリスク、の2つのリスクだ。 データで見る自粛中の高齢者の実態緊急事態宣言真っ只中の5月。私たちは、ひとり暮らし高齢者などの見守り登録者1,416名を対象に実態を聞くアンケートを実施した。 すると、予想以上に驚きの結果が見えてきた! ⚫︎

          コロナがもたらした知られざる身近なリスク