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22 美を追わない仕事 仕事の後から追って来る美

今日は都内の大学でのお仕事。
同じく都内で仕事をしていた夫と、夕方、日比谷で待ち合わせてぶらぶらと散歩をする。待ち合わせた東京會舘のロビーには、キラキラとクリスマスツリー。他にも待ち合わせをしている人たちが、何組か見える。

なにか食べて帰ろうか、なんて話しながら歩く夕方が、すごく新鮮。
すっかり家籠もりの毎日に慣れ親しんでいるからか。
こういう日々が、すこしずつ戻ってきているのかな。



韓国料理、ベトナム料理、タイ料理、、、とんかつ!
仕事終わりの盛り上がったテンションで、かつ吉のひれかつと、スパイシーなカツカレー。カツカレーって、ノリと勢いがないと食べられないお祭り的なたべものですよね。お肉が甘くておいしくて、ちょっと別次元なひれかつと、とんかつ屋さんのカレーとは思えない本格的なスパイシーカレー。おすすめです。



学生たちの話を聞きながら、今日は、この言葉を思い出していました。

美を追わない仕事。仕事の後から追って来る美。
河井寛次郎 『いのちの窓』

面談のなかで、それぞれの良さや強みをいっしょに探していく時、アルバイトの話をくわしく聴いていくのがとてもすきです。

話してくれる彼ら・彼女らは「たいして話せることがない」って悩んでいたりするけれど、それぞれがほんの少しずつでも工夫しながら仕事をしている様子を聞くと、なんだか胸があったかくなる。もちろん、自分がアルバイトをしてた時を思い返してみれば、一生懸命やっていた瞬間と、適度に手を抜きながらうまくやっていた瞬間、いろいろあるけれども。
目の前のしごとに対して、思わず、一生懸命やってしまう。そんな瞬間を捉えて聞いていくと、にんまりしちゃう。


何気ない日々のあたりまえのしごとのなかにある、
それぞれのうつくしさ。

なにかに触発されておもわず、という、
作為のない、
素朴に出現するうつくしさ。

自分でない自分
河原の石の中の石ひとりの仕事でありながら
ひとりの仕事でない仕事


あらためて読むと、珠玉の名言揃いでしびれますね。
ひさしぶりに、あの伸び伸びとした河井寛次郎記念館に行こうかなあ。






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